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庵野秀明監督「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」

小学生の頃だったかな。金曜ロードショウでこれがやってて、記憶にあるシーンが弐号機が踊り食いにされてるところでさ。思い返してみれば、あれが自分のエヴァファーストコンタクトだったなぁ。

……あれでよく、エヴァというコンテンツに触れようと思ったな自分。

タイトル・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

監督・庵野秀明

公開日・2009年6月27日


感想

 アニメのリメイク感が強かった前作「序」と違って、今作は冒頭から新劇場版の世界を見せつけてくる。

 ここで登場するのが、新劇場版からのキャラである真希波・マリ・イラストリアス。昭和歌謡を口ずさむ眼鏡っ子かつ巨乳アピールという、アニメ版からは考えられないキャラ設定に抱いた感想は相も変わらず「監督飛ばしてるなー」であった。(※)

 そして親の声の次に聴いたイケボ、山寺宏一の声帯を持つ男加持リョウジも登場する。

 こうして「序」に足りなかったエヴァ要素が登場する中で、仕上げとして登場するのは元祖ツンデレヒロインとして名高いあの女、式波・アスカ・ラングレーである。

 ……式波? 惣流さんちのアスカさんじゃなくて? だがまぁ、些細な問題である。前の墓参りシーンの墓に刻まれた西暦が1万の単位だったことに比べればね……。

 あれなのかね? アニメ版の2015年からずっと地続きの世界なのかね?

 まぁいいや、これは感想であって考察じゃねぇし。良い子の皆は、各々でググっておくれ。考察サイトに色々と載ってるでしょ。

 あと、言い忘れていたが石田彰――じゃなくて、渚カヲル君も出てくる。(※2)

 新劇場版になっても、ちゃんと飯食ってるのか心配になる身体をしている。

 閑話休題。

 「序」は比較的、テンポよく進んでいたのに対して今作は割とスローリーな展開である。アスカがミサトさんの部屋に来てから続くのは、中学生達の日常系もの。

 アスカの裸をうっかり見ちゃって蹴飛ばされ。

 加持さんに誘われて、トウジやケンスケも連れて遊びに行ったり。

 弁当作る相手が自分だけじゃないの知って拗ねたり。

 アイス買い食いして、駄弁りながら帰ったり。

 ここらへんの描写は、なんかすごく新鮮に観えた。アニメ版でも、シンジ君とトウジとケンスケは三人組でつるんでたはずなんだけどね。年相応に楽しんでる感じが少なかったからかね?

 無論、使徒も来たりして、唯我独尊のアスカが自分の在り方に後悔を覚えたりもする。

 そんでもって変化は綾波にも訪れる。

 シンジ君の手料理食ってから、食事というか食事を介したコミュニケーションに興味を持つようになったのね。

 これが大局にどう影響を及ぼすかというところで、みんなのトラウマ発動。

 エヴァ三号機もとい第九の使徒がアスカを乗せたまま、第三新東京市へ向けて進攻。アニメ版だとトウジだったけど、アニメ版よりえぐくなってんな。

 シンジ君はアスカを殺しとうないと中学生としては当たり前のことを言うが、相手は使徒。

 親父とのすったもんだの末にダミープログラム発動。三号機は踊り食いにされ、エントリープラグはへし折られる。

 作画の進化でエヴァの内臓類が生々しくなってるの、すげぇ嫌だったなぁ……。

 前半ののんびり展開が嘘のように、ここからはハイスピードで展開が進んでいった。

 色々あってネルフを追い出されるシンジ君。

 そこに現れる第10の使徒。

 マリさんや綾波が裏コードやらN2爆雷やらなんやら引っ張り出して戦うも、敗北。綾波は使徒に取り込まれてしまう。

 けど、ここで来るのが我らが主人公シンジ君。

 ネルフ追い出されて半日もしないうちに、色々理由はあるとはいえ「僕は初号機パイロット、碇シンジです!」って言えるのは流石主人公といったところか。

 しかし、主人公補正キメ過ぎたせいで神の領域まで踏み込んでしまい、綾波を救出?するもとうとうサードインパクトを起こしてしまう。

 ……どうすんの? なんか、「翼をください」でいい話風にしてるけど……。人類滅ぶんよね?

 (;゜Д゜)←リアルでこんな顔したままエンドロールに入ったよ。

 でもまぁ、我ら意味深イケメンのカヲルがどうにかしてくれました。相変わらず、アニメ版から便利なやっちゃのう。

 でも……世界、滅茶苦茶になってしまいましたけど、そこらへんはカヲル君の力じゃどうしようもないのかね。


まとめ

 アニメ版視聴者も興奮、困惑する新展開と懐かしいが織り交ざる新劇場版第二弾。

 前半のスローペースからの後半三十分の怒涛の展開は、次回作に期待と不安を抱かせる。

 アスカの安否は、綾波の生存は、そもそも人類の未来は!?

 

 次回「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」

 さーて、次回もサービスしちゃうわよん

(※)後で知ったけど、マリのキャラ造形に庵野監督は関わってなかった。鶴巻さんってカラーの人が作ったらしい

(※2)正確には、「序」のED後に出てきてたけどね

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