CATTLEYA「女ざかりは年下好み」
拙者、「熟女」「年上」で検索すると、だいたい「人妻」とか「NTR」ものが出てくるのが納得いかない侍。
某が求めているのは、人生経験豊富な女性が見せるエロスであってだね。
あっ、おい無視すんな。聞こえてんだろテメー!
タイトル・女ざかりは年下好み 「本気のセックス教えてあ・げ・る」
発売・CATTLEYA
発売日・2012年9月21日
あらすじ
社長の放漫経営がたたり、勤めていた会社が突如として倒産してしまった主人公「酒巻渉吾」
社員寮も追い出され、実家にも戻れない彼が身を寄せたのは親戚が経営する温泉旅館だった。そこで彼は二人の女に再会し、二人の女と出会う。
感想
いいねぇ、これだよこれこれ。みたいな作品でした。若い女の子のキャピキャピとしたエッチもいいけど、酸いも甘いも噛み分けた女性の色気というのがたまりません。ハンバーガーもいいけど、家で食う米と味噌汁の方も美味しいそんな感じですね。
己が何処で何をすべきかと考える時分はとうに過ぎ、己の居場所で精いっぱい働き、過ぎ去った日々の思いを糧にして今日も生きる大人の女性がヒロイン。それに対し主人公の酒巻君は、彼女達が歩んできた人生を変えられるような特別な能力は一切無い男です。しかし、能力が無いからこそ、無いなりに考えて彼女達の心に寄り添えることは出来る。多くの経験をしてきたが故に、それが簡単なようで意外と難しいと知っていると知っているヒロイン達は彼に惚れていく。
大人だからこそ出来る恋愛が存分に書かれていましたね。
あとやはり、恋愛がしっとりしているからこそHに関してはヒロイン皆、前のめりなのが色気というかエロスを際立ててせていました。離婚原因が愛故にエッチに積極的だったからという香澄さん。仲居頭としての立場故に気を引き締めねばならず、未だに男性経験ゼロな涼子さん。芸能人という立場から浮き名を流しながらも、普通の恋愛を知らなかった渚さん。長い間夫に愛されず心身ともに飢えていた穂波さん。
それぞれがそれぞれの理由で主人公を求め、主人公はその期待に応えようとする。愛とは、人との触れあいとはというのを考えずにはいられませんでした。
気になったこと
ストーリー面に不満はあまりなかったのですが、一つ大きな疑問がありました。それが、穂波さんの銀行口座問題。ネタバレしますと、まず主人公が勤めていた会社の社長の妻が穂波さん。穂波さんが旅館に着き、当面の資金を下ろそうとしたところ口座残高がゼロになっていたのです。社長がとんでもない奴で、愛人とトンズラする前に妻の口座の金を全額パクったのです。
社長の人間性にドン引きすると同時に、そんなことが可能なのかと思いましたね。
銀行口座も一つや二つではないし、残高も千円単位ではないはず。窓口で一気に引き出そうものなら、本人確認書類(免許やらパスポート)やら本人以外なら委任状持ってこいとなるはずだし、ATMだと引き出しの限度額もある。
よっぽど計画してないといけないし、穂波さんも旦那に見破られるような暗証番号を設定してないといけません。
いいのかそれでセレブ妻。……まぁ、お人好しのおっとり系人妻だからいいのか?
まとめ
男と女。熟した果実の苦い一面に触れ合う時、人は愛とは何かと考える。
そんな作品でした。
読んでやってみたくなったら、是非やってみてください。今なら(執筆時)夏のセール中だから。