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転生者の私は〝推し活〟するため聖女になりました!  作者: 玉響なつめ
(第四部)第十六章 それは誰のための物語か

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第159話

「というわけで協力してほしいヒルデ」


「お任せくださいイリステラさん」


「協力を頼んでおいてあれだけど、内容聞いてから承諾しようね? ヒルデ」


 おねえちゃん心配だよ!!

 まあその思い切りの良さは元からの性格と、マヌエラやカレンといった第五部隊の強い女性たちの影響だろうなあと思う。


 なんせマヌエラやカレンはめっちゃくちゃハキハキと自分の意見をガツンと通すからね。

 元より戦争が長かったせいで、男性陣が軍人に召し上げられて市場とかを切り盛りしていたのは女性たち。

 そのうち傷病兵が帰って町に人が溢れ、代わりに軍人が足りなくなったら女性兵士を募る流れになって……今に至る、と。


 元々オーベルージュは獣化する性質から、男女ともに強いってのも関係していると思う。

 発現した獣種によっては男女の性差なんて覆しちゃうこともままあるって話だからさ。

 

 残念ながら治癒の力しかない私やヒルデは腕力とか物理面においては最弱ですね、ハイ。


「ヒルデはすでに聞いているだろうけど、今後聖女や神官たちの周辺警護が厳しくなるの。能力の使用についても厳しく管理されるかもしれない」


「はい」


「当然不満が出るはずだから、それを扇動するものや率先して文句を言ってきそうな地域、階層を調べたい」


「はい」


「地元の市場は私も顔が利くから、私はそっちをあたるつもり。ヒルデは外回りになるべくついていくようにしてもらいたいんだ」


 でも治癒の力を求める人を前に断るのって、私たちにとって辛いことなのだ。

 いくら『上からの許可が要るんです』ったって、みんな(・・・)が獣の本質に左右されるように、私たちは治癒の力に……つまり『癒やしたい』『助けてあげたい』っていう衝動が強い。

 勿論、これには個人差がある。

 でも癒やしの力を持つ人間は、大なり小なりその衝動を抱いている。


 私だって基本アドルフさんに全集中しているとはいえ、アドルフさんを前にしていない状態ならすぐに飛び出していっちゃいたいような気持ちになるもの。

 アドルフさんがいるから、彼を助けることが大前提にあるから、私は暴走しないでいられるってだけだね!!


 多分私は衝動が強いタイプなのだ。

 ヒルデはどうかわからない。

 こればっかりはあまりにもプライベートな話だから、神官同士でもあまり……ね?


 とまあ、そういう感情に左右されるところが大きいので『助けて!』って言われるのをスルーしたり『助けてくれなかった!』って言われるの、結構精神的には負荷がすごいのよ。


 町歩きをして人々の不満を聞くのは、ただの軍人よりも神官の方がいいのは目に見えている。

 だけどその神官は人々の助けになれないことで精神的に参っちゃう。

 主に治癒能力の無い男性神官とかを向かわせれば……ってことになるけど、軍属の男性神官ってあんまりいないんだよね。


 何故かって?

 治癒能力が無いのに軍属にする意味が無かったからだよ! 世知辛いね!!


「カレンとマヌエラにもお願いしてあるけど、頑張りすぎなくていいから」


「はい、お任せくださいイリステラさん!」


「ねえ聞いてる? 無理しないでね? 本当に無理しないでね?」


 いっくら女主人公でポテンシャル高いからって、無理していいことないんだからね!

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