第2話
次の日の朝
僕は早起きをして朝御飯を作っていたら上から田嶋さんが降りてきた。
「おはよ、田嶋さん」
「おはようございます前田くん」
「今日はゆっくり寝れた?」
「はい、ネットカフェよりはしっかりと」
「それは良かった、朝ごはん食べる?」
「食べます!」
僕と田嶋さんはいただきますをしてご飯を食べはじめた。
田嶋さんが話しかけてきた
「これ全部前田くんが作ったの?」
「え、そうだけど。」
と僕は答える。
「美味しい」
「ありがと。」
「前田くん、学校だよね?」
「そうだなー、田嶋さんは何で来ないの?」
「めんどくさいからかなー」
「そっか、じゃあ、まぁ、家でゆっくりしてていいよ。」
「いいの!」
「うん、でも成績ヤバくない?」
「まぁ多分大丈夫ですよ!」
「そう?まあゆっくりしててね。」
「はい!ありがとうございます!」
「じゃあ、俺は学校いってくるね~」
「いってらっしゃい、前田くん。」
僕は手をふりながらドアを閉めた。
「はぁ~引きこもりはらくなのか?」
と、僕は小声で言った、そこに友達の中西 裕太が来た。
「おはよ、前田くん」
「あー、おはよ中西くん。」
「今日ははやいね」
「あぁ、家にちょっとめんどくさい引きこもりがいるからな。」
僕がこういうと中西くんが驚いた顔で言った
「前田くんは一人っ子の親がどこか行ったんじゃなかったけ、その引きこもりは誰?」
僕は聞かれて悩んだ、
「うーん、まぁ、俺らの同級生のやつだ。」
「あぁ、田嶋さん?」
「そうだ」
「でもなんで田嶋さん?」
「俺のバイト先のネットカフェに毎晩来てたんだ、事情を聞いたら俺と同じで親がな…」
「なるほどな~、まぁ、頑張れよな」
「あぁ、」
僕たちは歩いてゆっくりと学校に向かった、八分後学校に着いた、校門の前には生徒会長たちが立っていた、僕と中西くんは
「挨拶するのめんどくさいな~」
「山から侵入しよっか?」
「あぁ、そうだな…」
そういうと僕たちは山に登って裏の柵を越えて学校に入った、そこに先生がいた。
「お前らまたそんなところから、なぜそんなに挨拶を嫌がる」
と、先生が言ったあと深くため息をついたあと、僕たちは言った。
「僕たちは昔挨拶をしたら笑われたことがあるんです、その頃から挨拶恐怖症になったんです。」
先生があきれ顔でこっちを見て言った
「お前らなそれだけなら裏の山から入る必要はないだろ、挨拶はしなくてもいいから表から来いよ。」
「僕たちは挨拶を聞くだけて頭がいたくなるんですよ」
「なら遅刻か、朝早くに学校に来ればいいんじゃないのか?」
「はやくこれたら苦労しませんよね?」
「まぁ、なら遅刻でも…」
「遅刻は成績下がりますよね?」
「下がるな」
「よく先生が生徒の成績が下がること言えますね。」
「まぁ、お前らが裏から入るよりはましかと思ってな。」
「成績が下がったら意味ないでしょ?」
「お前らが大学行くきないだろ?」
「本当になかったら学校に来ていませんよね」
「まぁ、たしかにそうだよな~何できてるんだ?」
「先生、あなた僕たちのこと馬鹿にしてませんか、僕たちは一応大学行く気はありますよ。」
「あるなら真面目に授業を受けろよ。」
「それ言いますか…」
「教師からすれば大事なことなんだよ、いい加減にしてくれないと私もクビだしな、お前らも退学になるんだぞ、それは嫌だろ」
「そらそうですよ。」
「なら真面目に受けてくれ。」
「わかりました。」
そういうと教室へ向かった。
「おぉ、中西、前田、今日も山から来たのか?」
「あぁ、いつも通り山から入ってきた。」
「おーそうか」
そこに先生が入ってきた。
「おーい全員席につけ~」
「えぇ~今日はみんなに話すことがある、明日から新しい転校生が来るのだがこれがまた引きこもり勝ちなやつらしい、まぁ、理由は田嶋と同じで親がな…」
またか、と僕は思った。
「えぇ~彼女は引きこもりのアニオタでゲーマーな人だが話すと楽しいやつだから話してやってくれ、まぁ、休みがちだかそんなに話すことがないだろうがな、まぁ、席は中西の前な~、もし来たら教えてやってくれ。」
中西は答えた
「はい、わかりました。」
「じゃあ、授業始めるぞ~」
先生がそういうと僕は鞄の中から大量の消ゴムと定規、ビー玉を出してピタゴラスイ○チみたいなものを作ってみた。
僕はスタートとなる消ゴムを押した、予想通りパタパタパタと、次々と倒れていった、次は定規の上を通す消ゴムドミノだ、ここもなんとか成功した、最後はビー玉だ、何度かテストプレイをしてみたかあまりうまくいかなかった、まぁ、このままテストプレイをし続けても変わらない気がしたので本番に行った、本番では見事に成功した。
思わず僕の口から
「よっしゃー」
と漏れていた。
「おー、前田どうした?」
僕はあわてて言い訳を考えて言った、
「先生がだした問題が珍しくあっていたんですよ!」
先生はなるほどなと言って授業を続けた。
時間は昼御飯の時間になった、僕と中西くんは、屋上に、向かった。
「はぁ~、腹へった~」
と、俺は言った。
「なんで弁当忘れたんだ?」
と、中西が言う。
「朝も言ったが田嶋さんがいるんだよ、だから準備ができなかったんだよ。」
「あ、そうだったな、すまんが俺もたいしたものねぇぞ?」
「いい、何か食えればな。」
「そうか?ならこのカップ麺でもいいか?」
「お前、お湯なんてどこにあるんだよ」
「冗談だよ、ほらサンドウィッチでいいか?」
「あぁ、すまんな。」
「いいよ。」
時計を見れば残り10分しかないことに僕はきずいた。僕たちは、急いで昼御飯を食べ、急いで教室に帰った、教室に帰ったらすぐにチャイムがなった。
午後の授業が始まった、僕は机の上で将棋をしていた、無論先生にはばれなかった、だが、隣の席の宮木さんはきずいていた、宮木さんは僕に話しかけてきた。
「前田くん先生にばれたら怒られますよ?」
僕は無視をした、一日の終了のチャイムがなった、僕は家に帰った。
「ただいま~」
「あ、お帰りなさい前田くん、ご飯にする?お風呂にする?」
「っ、どっちもしない、時間を見ろ」
「あ、本当だ…」
「なぁ、お前さ、ずっとここにいるきじゃないよな?」
「え、いちゃだめ?」
「いるきかよ」
「私そんなに動かないから安心して」
「安心できるか」
「まぁ、お願い私すむところないからね?」
「わかったよ」
そんなかわいいめはしないでほしいわ~断れねえじゃねえか。
「てか、お前飯のようい一切してねぇじゃねえか!」
「だって私料理できないんだもん。」
「まぁ、いいや、飯何がいい?」
「ハンバーグがいい!」
「わかった。」
「やった!!」
「でも、材料買いにいかないと、お前来る?」
「行かない」
「だよな、わかった。」
「早く帰ってきてねー、お腹すいたから~」
「はいはい、わかったよ。」
こうして僕はハンバーグの材料を買いにスーパーまで行った、そこである人に会った、その子の名前は、西原 雛菊だ、僕は雛菊さんと昔からの幼馴染みで、親のこともよく知っている、雛菊さんの親は、うちの父親の会社の社長だ、雛菊さんに会うといつも親がなくなったことを心配してくる、いい加減忘れたいのに忘れられない、それは雛菊さんのせいだ!、雛菊さんは声をかけてきた。
「お、こんなところで会うなんて珍しいね~」
「そ、そうだな~」
「ところでさ~、最近学校の門で挨拶しているんだけど前田くんと、中西くんだけ見ないんだよね~、学校にはしっかり来てるみたいだけど、どこから入ってるの?」
「い、言う分けないだろ!」
「なんで?」
「それは…なんでもない!」
「そっか、で、今日はなに買いに来たの?」
「ハンバーグの材料だよ。」
「ハンバーグかー、私も前田くんの家行って食べたいな~」
「はぁ、いいけど、田嶋さんいるぞ?」
「な、なんで?」
「あいつも親を夜逃げしてすむ場所がなくなったからだそうだ」
「へぇ~それは、大変だね~」
「私は彼女苦手なんだよね~」
「あ?」
「だってさ、なんか自己中じゃん?」
「そんなこと言うならうちに来るな。」
「だってさ、前田くん、田嶋さん見てなにも思わなかったの?」
「俺は、なにも思わなかった。」
「そう、まぁ、私と君の価値観は違うわよね。」
「お前は田嶋さんのことを自己中だと思うなら俺はお前のことを自己中だと思っていいんだよな?、俺は昔からお前のことを自己中だと思っていた、だけどお前の親がとても親切だから今まではなにも言わなかった、雛菊これからはあまりその裏の顔を出すと回りのやつに同じ目で見られるぞ、じゃあ、俺は買い物があるからまたな。」
僕は雛菊さんから離れて買い物をして家に帰った。
「ただいま…」
「お帰り~前田くん!」
「おう、」
「ん?なんか元気なくない?」
「き、気のせいだよ。」
「そう?まぁ、はやくハンバーグ食べたい!」
「あぁ、すぐ用意するよ」
僕はそういうとハンバーグの用意を始めた、僕は昔からよく料理をしていたので準備はすばやくできた。
「おーい、田嶋さんハンバーグできたぞ~」
田嶋さんは降りてきた。
「前田くん、料理はやいですね。」
「まぁ、慣れてるからな。」
「今度、私に料理を教えてください!」
「まぁ、いいけど、土曜日か、日曜日ぐらいしか…」
「わかりました、なら明日ですね。」
「あした?」
「はい、明日は土曜日です。」
「おお、ほんとだな、わかった」
「ならチャーハンを作らしてください!」
「お、チャーハンて、またなんでチャーハンなんだ?」
「昔、お母さんが作ってくれたのが美味しかったので」
「わかった、明日買い物いって材料買ってくるな。」
「はい!」
「ま、とりあえず飯食おうぜ!」
「はい!」
僕たちは作ったハンバーグを食べた。
「俺は洗い物してくるから田嶋さんは風呂にでもいってきていいよ。」
「わかったわ、では」
と、言うと田嶋さんは風呂に行った、僕は洗い物を始めた、5分もかからないうちに終わった、僕は田嶋さんが出てくるのを待っているあいだテレビを見ていた。
「前田さん、お風呂あがりましたよ~」
「お、おう、田嶋さんはテレビでも見ててもいいよ」
「はい!、じゃあ、テレビみてますね!」
僕はそう聞くと風呂に向かった。
僕は風呂に入りながら、田嶋さんはじめてあったときはあまり話さなかったのに最近よく話してくれるようになってくれたなー、と思った。
「前田さん、すこしいいですか?」
と、田嶋さんにお風呂に入っている時に入ってきた。
「た、田嶋さん!まだ僕風呂だは、はだかなんですけど!!」
「す、すいません!!、私むかしからこんなかんじだったんです…」
「いや、まぁ、いいんですが…」
「向こうで待ってますのでできるだけ早く来てください!」
「あ、あぁ。」
びっくりした~
僕はすぐに風呂をあがって田嶋さんの場所に行った。
「いきなりどうしたんですか、田嶋さん」
「が、学校の勉強も教えてほしいと思いまして…」
「わかった、じゃあ、部屋からノート持ってくるからちょっとまってて」
「わかりました。」
僕はそう言うと部屋に行ってノートをとってきた。
「お待たせ~」
「いえいえ」
と、言って僕たちは勉強を始めた。
「お前まだここか?」
「わからないんですよ!」
「だから教えてるだろ?」
「でも、ある程度わかりましたよ?」
「どの辺が?」
「えぇとアニメは最高!」
「お前、教えてるあいだわからなくてアニメのこと考えてたな?」
「えへへ」
「えへへ…じゃねぇ!」
「ごめんなさい」
「まぁ、無理してもいいことないから、今日は寝るぞ、明日は料理するんだろ?」
「そうでした…」
「なら早く寝ろ、おやすみ!」
「はい、おやすみなさいです」
僕は田嶋さんが上に上がったのを見てため息をついたあとに。
「はぁ、あいつ本当に勉強するきないな、まぁ、俺も寝るか」
こうして僕も寝た。
第2話をお読み下さり本当にありがとうございます!
これからは代表作「本田さんは優しい。」と並行更新していく予定です!
ぜひそちらもお読みください!!