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距離が

日曜日。

俺は誰と遊ぶ予定もなく、惰眠を貪ろうと覚醒しながらも瞼を下ろそうとした刹那、インターフォンが鳴った。

インターフォンが3回鳴っても、誰も出ようとしない。

親は外出か。

煩わしく、歩き出し、自室を出た。

インターフォンが7回も鳴って、ようやく訪問者の顔を見た。

伊奈沢がワンピースを着た格好で立っていた。

「陽葵か。なんだよ、こんな朝っぱらから?」

「私だよ。それにもう9時過ぎだよ」

「デートにでも行くのか?そんな気合いいれてよぅ」

「デートに行ってくれるの!?嬉しい早く早く!!」

「俺ぇ!?そんなつもりで言ったんじゃなくてだな……どういうつもりでそんな気合い入れてきたんだよ?」

「いよちゃんに会う為だよ!!このバカちんがぁ〜!!」

某ドラマの教師の真似をした彼女だった。

「馬鹿じゃねぇし。それ古くね?」

「世代じゃないね。上がっても良い?」

「あぁ、良いよ」

伊奈沢が上がって、リビングに向かった。

俺もリビングに行って、ダイニングチェアの背凭れの上を掴んだまま佇む彼女に声を掛けた。

「どうしたんだよ?」

「ううん、なんでもない」

「何か飲むか?」

「お茶で」

「おう」

俺はグラスを取り出し、お茶を注ぐ。

お茶を注いだグラスを彼女が佇む側のダイニングテーブルに置いた。

「いつもの陽葵らしくねぇな」

「えぇ、そうかな?」

「あぁ。ゲームでもすっか?」

「うん、したい」

俺は、彼女のらしくないぎこちない笑顔に戸惑っていた。

「多少なら……スキンシップ、しても良いぞ」

「ほんと!?」

大袈裟に瞬きを多くした彼女だった。

「あぁ」

「良かった〜!」

安心したらしく、グラスのお茶を一気に飲み干した。

「ゲームしよしよ!!」

彼女は元気になり、階段を駆け上がった。

俺も階段を上がり、自室に入って、あぐらをかいてラグの上で寛ぐ彼女の隣に座った。

ゲームが起動するまでの間に、彼女が気になっていたことを聞いてきた。

「あの人と遊んでないよね?」

「葦羽さんか?そんな嫌いなの、あの人のこと?」

「好きじゃない。いよちゃんを取ろうとしてるんだもん!」

分かりやすく不貞腐れる彼女。

格闘ゲームで盛り上がる。

一時間程格闘ゲームで熱狂して、レースゲームを続けて遊んだ。


レースゲームであと一歩のところで、嫌なアイテムで応戦され、負けた。

俺は彼女とキスすることになった。

「いよちゃん、ゲームに負けたんだから潔くキスして」

「あぁーわったよぅ!!やれば良いんだろやれば!!」

俺はゲームに負けて、彼女の唇に自身の唇を重ねて、キスをした。

キスをしろと言い出した彼女が頬を赤らめてどうする!!

キスした後にリビングで向かい合って、昼食を食べた。

キスした後の気まずさといったらそれはもう……

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