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会いたくない

土曜日。

暇でショッピングモールに出掛けた。

ショッピングモールの本屋に寄ると、会いたくない人物と会った。

「あっ、ヨリくんだ。おはよう」

伊奈沢が教室から飛び出て行った日は険悪な表情を浮かべていたが、今日は普通だった。

江東だ。

「よっ、江東……おはよー」

彼女の機嫌を窺う俺だった。

「ヨリくんヨリくん、何か目当ての本か漫画があるの?」

「何も決めてねぇよ。それがどうした?」

「んや。なんも……陽葵は調子戻った?」

「ああ、まぁな。あの時は言いすぎた、悪かったな」

「ううん、謝らないで。私こそ、言いすぎたね。ごめん」

文庫本のコーナーの前で謝り合う俺と江東。

「ヨリくん、面白いお勧めの漫画ってある?」

「唐突に言われてもなぁ〜……あぁーどんなのが好みなんだ?」

「——ってなやつが好みかな〜」

「そうだとしたら——とかお勧めかな」

漫画コーナーに移動して、実際に手に取って、渡した。

「ヨリくんにお勧めされたから、読んでみるわ」

俺は何作品かお勧めしたので、彼女は5000円以上の出費だった。

俺の出費は3000円以上になった。

別れようとしたが、彼女に呼び止められ、昼食を共にすることになった。

フードコートに移動して、俺はチャーハンと醤油ラーメンを頼んだ。

彼女はとんかつ定食を頼んだ。


向かい合って座った。

頼んだ品が出来上がるまで、お互い買った文庫本や漫画を読み始めた。

誘われた意味があったのか、首を傾げたくなった。

江東は一人で笑ったりしていた。

「ヨリくん、面白いよ、コレ!」

俺がお勧めした作品の一冊を表紙を見せながら感想を述べた彼女だった。

「そう。なら良かった……あのさ、なんで昼食を誘ったの?」

一瞬迷って、聞いてみた。

「ヨリくんと一緒に食事したことないじゃん?こんな機会ないと思って、誘ったってわけ!」


俺は彼女と昼食を食べながら、たわいない会話を交わしながら楽しんだ。


俺は彼女とフードコートで別れ、帰宅した。

バスを降りると、バス停に佇んでいた葦羽がいた。

「蒼嶺くんじゃん、おっすぅ!呼び鈴押しても出ないわけか、あははは!!」

葦羽が背中を叩きながら、笑い声をあげる。

「痛いですって、葦羽さん!」

俺は葦羽と一緒に自宅まで向かって、結局彼女をあげることになった。

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