表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/72

15 シャローン、ローラの歌の実力! エンリコの野望!

15 シャローン、ローラの歌の実力! エンリコの野望!

15-Finder


拓哉自身は音楽に対してはあくまでも曲が好き、良い詞だといった、

アマチュアとしての意見、感想程度は言えても、これからその道で、

生きていけるか否かは言える立場に無い。

 そこで、思案して・・・・・・彼を急遽アメリカから呼ぶ事にした!

その名は・・・・エンリコ・ストーン

彼は、現在アメリカで超スーパープロデューサーなのだ。


 拓哉としては、彼に頼むことは大きな躊躇いがある。

それに彼が果たして、超多忙のスケジュールの中を、

来てくれるか大いに不安だ。

 だがシャローン姉妹には非常に重要な事だ。

マークに間接的に頼むことも考えたが、それをあえてしなかった。

 拓哉のプライドだろう・・・・・


彼のいるアメリカのレコード会社に電話する。

エンリコ・ストーンを呼び出してもらった。

「拓哉だ! 先日は世話になった!」

 「おう・・・・TAKUYA か・・・・どうした?」

「実は・・・・暇を作って日本に来てくれないか!?」

 「・・・・・どうした、ルミの事で・・何かトラブルか?」

「いいや! そちらは問題ない!」

 「なら・・・・どうして! 俺は・・・超多忙なのを知ってるよな!」

「知ってる!」

 「わかった! お前の頼みなら・・・な!」

「恩に着る!」

 「しかし、うまい酒と、スシ・・・それと最高の肉だ!」

「もちろんだ! 最強のもてなしをする!」

 「しかし、滞在は35時間だけ! いいな!」

「了解した! 実はローラ姉妹のことで・・・・・・」

 「TAKUYAの言いたい事は・・・わかる!」

「えっ・・・・」

 「それ以上は、会ってから、・・・・だ!」


 拓哉、何故か不思議な気持ちだ。

シャローン姉妹の事をあいつ・・・・

エンリコは気づいていたのか?

 ぅん・・・?・・・・

もしかすると、全米でデビューの予定か・・・・・

 シャローン姉妹の才能は既にエンリコ、見抜いていたのだろうか?

シャローン姉妹の話でエンリコ、それ以上は言わせない様に、

一方的に切ってしまった!


 一時はエンリコとは仕事をしたくないと悩んだ!

初対面であいつの生意気な態度に腹を立てて、

拓哉はその場を飛び出してしまった。

 しかし、話してみるとあいつも拓哉と似たところがあった。

仕事は厳しく、情熱的だ!

 もちろん全ての面で、やることも人一倍出来る!


 始め、拓哉の作品を見る前から、ジャップの奴なんかの仕事何か、

大した事が無いと見る前から馬鹿にしていた。

 それを、マークに無理やり見せられ、奴の態度が変わった。

しかし、その様子は実は拓哉見ていなかった。

途中で飛び出したのだ。

“ジャップの作品!“その後の言葉、彼の拓哉の作品に、

非常に興味を抱いた様は、拓哉見ていない。

彼のうなる姿も・・・・・

褒める言葉も・・・・・


拓哉が冷静になり、マークに突然飛び出したことも詫びに戻って、

仕事を共にする事を告げた。

その時にエンリコの褒め言葉と、仕事を是非とも一緒にしたい話も、

聞かされた。

そして、二人はしっかりコミュニケーションをとり親友になった。

その時は、二人で相当量のアルコールと飲食物が失われ、

二人の時間は20時間近くに及んだと・・・・・・・


 そんなエンリコ、シャローン姉妹に目をつけない筈はないだろう。

となると・・・・

日本での二人の反響も、当然彼の耳にも入っているだろう・・・・

日本の支社から連絡が無い訳がないだろうから・・・・


 実際のところ、それは逆だった。

エンリコから日本支社に連絡を入れ、逐一様子を入れる様に、

指示していた。

 そうなれば、拓哉がエンリコに連絡した内容はとっくに知れている。


 きっとエンリコは、どちらで先にデビューさせた方がいいのかを、

思慮していたのかも・・・・

 もしかすると、シャローン姉妹の歌の実力も、

既にチック済み・・・・? か!

 そして、日本での反響も・・・予想済み・・・か?


 そう思うと、拓哉・・・自分だけ蚊帳の外?

そんな事を想像すると、あいつに一言、絶対に一言・・・

絶対言ってやる!


 「拓哉・・・・何ボーっと、してるの?」

いつの間にかシャローンが傍にやって来て、拓哉の瞑想を邪魔した。

「・・・・・ん・・・・あぁ・・・」

「なんでも・・・・、無いよ!」

 「分かった・・・・ルミさんの事だ!」

茶目っ気たっぷりにシャローンが少し拓哉をかまう!


「いいや、それは違うな!」

 「そう・・・・外れた??」

「なら・・・・何を!?」


拓哉、純なシャローンの顔を・・瞳を・・・じっと見入る!

そして、・・・・・自問自答する!

 本当に・・・・良いのだろうか・・・

こんな純な心のシャローンを・・・・

芸能界と言う・・・・、欺瞞と、嘘と、

薄汚れた世界に誘い込んで・・・・


 「どうしたの、拓哉!」

 「そんな目で見られると・・・・」

シャローン顔が火照るのがわかる!


シャローンは拓哉の今の悩みはきっと、わからない!!


- -  Finder-TV-CF 15 Fin Finder-TV-CF - -


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ