14 シャローン、ローラの歌の実力!
14 シャローン、ローラの歌の実力!
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拓哉の撮る映像も、世間を驚かせた。
今までに無い! ハッとする斬新な手法が・・・・・
画面の中に・・・・
見る人の目の奥に・・・・残る!
そして何と言っても、注目の的はシャローン姉妹の事だ!
拓哉ある程度の予想はしていたが、これ程までとは・・・・
シャローン実は、拓哉の特訓で日本語も上手に話せる。
そんなチャンスも無いが、あえて日本語は話さ無い様に、
話してもカタコトで・・・・・と拓哉に言われている。
拓哉の構想では、シャローンは後半年か1年後に、
デビューさせるつもりでいる。
日本語もそうだが、必死で歌のレッスンに通わせている。
これも極秘だ!
所が、今時のアメリカ人、どうやら天性のリズム感もあるようで、
教える方の人間から、彼女たちは基礎が出来ている。
もしかすると、妹のローラは絶対音感で、
姉シャローンも凄いが・・・・・、
そうなのだ、拓哉二人をレッスンに通わせていた。
二人とも、目立ちたがり屋ではないらしく、拓哉が出来るかと聞かれたら、
普通の返事で! 出来る! と答える程度!
前回のファッションショーのウォーキングも、ほぼ完璧だった。
なのに、出しゃばった態度には出ない。
拓哉に出来るか?と聞かれて、やらして見れば文句なしの、
ウォーキングを披露する。
きっと、シャローンとローラ、拓哉のルミへの気持ちを、
最大限に考慮して、出しゃばった行動は慎むように、
心に決めていた感がある。
とにかく、拓哉にとっては大きな誤算だらけだ。
それも、めちゃくちゃいい誤算だ!
拓哉はシャローンと二人きりで親密な話をしていた。
「どうやら君たちの事を大きく誤算していた様だね!」
「それも・・・飛び切りの誤算だ!」
「・・・・・・どういう事!」
「だから・・・・君たち姉妹のステージセンス!」
「早く言えば、エンターテイナー度さ!」
「そう・・・・ですか?」
「そうだな、その気持ちが・・・更に君たちを魅了する!」
「・・・・よく解らないけど!?」
拓哉、珍しく感激で胸がいっぱいだ!
本当に、シャローン姉妹は地で・・・・・・巣で拓哉に質問してそうだ。
この純朴な気持ちは・・・・・
壊してはいけない貴重な存在なのかも・・・
「シャローン! 君は芸能界に興味は無いのかな?」
「・・・・・・・例えば?」
「ルミみたいに・・・」
「歌手とか・・・・・モデルとか・・・・」
「そんな世界に興味は無いのかな?」
「ごめんなさい、いきなりなので・・・・・」
「そうだよね! ごめん! 撤回しよう!」
そうなのだ、この純粋な清い心を・・・・汚すのは!
ある意味犯罪・・・・かも!
そんな事を考えながら、事務所の窓から薄汚れた都会の空を見ていた。
「ねぇ! TAKUYA!」
ふとわれに返った拓哉、シャローンの言葉が、
しばらく耳に入らなかった。
「あ・・・う・・・・・」
そう・・・・シャローンと話していた事を忘れていたような、
拓哉らしからぬ鈍い反応だ!
「どうしたの・・・・TAKUYA!」
「どこか、遠くを見ているようで・・・・・」
「いいんだ・・・・」
「私・・・・貴方が望めば、何でもするよ!」
「いいや! それはダメだ!」
今までの仕事、数々の電話の内容シャローンは、
全て分かっているのだ。
シャローン姉妹いつでも拓哉の その 依頼に応える準備は、
出来ている。
拓哉自身シャローン姉妹に歌のレッスンに行かしている。
なのに・・・・・デビューに対する考えは、
決して前向きではない拓哉のこの矛盾、
きっと本人も、どう言う風に対したらいいのか、
分からなくなっているのが現状だろう!
煮え切らない拓哉の気持ちもシャローンには良くわかる!
そこで、シャローン更に拓哉に迫るように
「TAKUYA 私歌手でもTVタレントにでもなる気持ちあるよ!」
「シャローン! 芸能界は君には向いていない!」
「その世界は君が・・・・君の心が潰される!」
「ちょっと待って! 私そんな柔な心は持っていませんから・・・」
「・・・・・・・・」
驚きを隠せない拓哉、今までの控えめのあの気持ちは・・・・
何処へ・・・・何処へ、それともずっと秘めていた芯の強さが・・・・
あったのか・・・・
「拓哉、私、ルミさんの曲歌えるよ!」
「・・・・・・ん・・・えっ!」
「それ・・・・ルミさんも知っています!」
「えっ!」
益々驚きの拓哉、そんな話拓哉はまるで蚊帳の外だった様だ!
「ルミさんと、私そしてローラ3人で良く練習していたの!」
「それ・・・・本当なの!」
「はい、ルミさんのスタジオでもう、レコーディング何曲もしているよ!」
「それ・・・・本当か!」
知らないのは俺(拓哉)だけか・・・・
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