10-拓哉の、提案
10-拓哉の、提案
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拓哉、最近のCDの売り上げについて、疑問を感じていた。
売れないのだ! CDが!
それで何故かアーチストはライブに力を入れている。
原因は、ネットからの不正ダウンロードだ。
様々なコピー防止を行ったが徒労に終った。
拓哉は好きな曲はCDを買うものだと・・・
その後、最近までレンタルが普及した!
だが・・・・、その状態ではそれ程アーチストの収入源と言うか、
作品に対してダメージが少ないように思われた。
少なくともレンタルに使う分は最低保障されていた、最近までは!
作品が評価されるようになり、著作権問題は作詞家、
作曲家、アレンジャーには、カラオケなどで印税が入る。
しかし、歌手に何か特権があるのやら・・・
CDの売れ行きが極端に減る!
でも・・・・、その曲はTV ラジオ等で流れる。
そして歌手の利益は・・・自分で作った曲、歌詞は印税が入る。
しかし、与えられた楽曲を歌うだけの歌手は辛いだろう。
そこで、曲1つ1つに本人のPVを挿入して、音楽は見て聞く作品に・・・
その方向で、それもPVは定期的に更新する!
まるでその人のライブを見ているような感覚になるように・・・・
最近の音楽を聞くのは“視聴”で、目と耳の両方で感じるような、
作品群が増えてきている。
そう言うハード面が充実している。
それは、あるいはコピー作業の不可能な手段をとる方法を、
世界中で研究すべきだろう!?
おそらく、何らかの手段がなされていると思う・・・・・思いたい!
それに拓哉は、協力すべき手段を今度のルミの作品に、
採用したいと考えている。
細かい技術は、表現化出来ないがそのPVに挑戦する。
と言う事は、ルミの楽曲に完全に映像を載せる。
そう・・・・彼女の歌う姿と、自然との融合だ。
それで尚・・・、今世間で流れるPVとは一線を画すものだ!
まるっきりとまでは行かないが、作品を見て、聞きたい曲にしたい。
それは、例えば定期的に映像を、再度配信出来る様にするとか・・・
その映像、音源は、何か特別な個人購入時にICチップがONされるとか・・・
その事を踏まえて、ルミの歌っている映像は必須になる。
単なるくちパクは、通用しない!
それは相当ハードな作品だ!
1つのアルバム、完成するのに・・・
「どう思う! ルミ?」
「えっ・・・何の事?」
「CDの売れ行き!?」
「そうみたいね・・・?!」
「気にしないの?」
「それは・・・??」
「関係ないのかな・・・・君には?」
「それ程・・・気にしてない・・・かも?」
「余裕だね!!」
「私には・・・どうして良いかわからない!」
「でも、CD売れないと・・・!」
「.ライブ・・・あるから・・・!」
「そうだよね! 最近貴方のライブ凄いそうですね?」
「お蔭様で・・・チケットいつも売り切れです!」
「凄いね! それじゃー、CDの売り上げ関係ないか?」
「本当に良くわからないわ?」
ルミ、拓哉と話しているうちにだんだん、記憶が戻る。
あの、高原、ロープウエイ、拓哉のぬくもり、もうどんどんと・・・
あの時どうして、どうして・・・・
本当に愛した人なのに・・・・・、
ルミが心から始めて真剣に・・
「おい、どうした?」
「えっ・・・何でも・・・」
「体調悪いのか?」
「いいえ、大丈夫です!」
全く、拓哉気づく様子すら無い素振り・・・
そう言う風に装う・・・・、あえて・・・
実は、拓哉も同じような事を考えていた。
「あのさ! PVだけど、今までとは全然違う発想で・・・」
「どんな感じで?」
「今構想が頭を駆け巡っている!」
「その構想に期待するわ!」
「実はね・・・それには貴方の時間がほしい!」
「そう・・・それは・・・マネージャーに!」
「わかって、いる それは・・・無理な事だと・・」
事実、ルミのスケジュールは空きが無い。
多忙だ、コンサートの予定だけで相当のスケジュールすなわち7割が埋まる。
果たして、どうすればこの状況打開できるか・・・
そこで、拓哉閃いた。そう・・・その手が・・・
「すまんがルミ、君のライブコンサートのスケジュール教えてほしい!」
「えっ、どう言う事?」
「とにかく、至急何とかならないか?」
「わかった、直ぐにマネージャーに資料Faxさせる。」
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