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33-拓哉はシャローンと共に!

33-拓哉はシャローンと共に!


そこへ、シャローンが3人の話を聞いていて話に入ってきた。

片言の日本語で・・・

「拓哉は・・・沙霧さんが好きなの・・・!」

「私は、沙霧さんの代わり・・・よ!!」

 「いや、そんな事はないよ!!」

拓哉が急に、意を決したように話し出した。

 

「今、俺はシャローンの事大切に思っている!」

 「愛している・・・! そう、愛している!」

「そうなの? 拓哉!!」

「私の事もう・・・・ダメなの・・・?」

 「・・・!!・・・」

言葉を発せず無言の拓哉


暫くの空白の後 拓哉は喋り出した。


「ルミ、君はもう完全に僕を必要としないくらいに強くなっている!」

 「そんな事・・・・」

 「そんな言葉!」

「その言葉で、拓哉 逃げてるわ!!」

友美が反論する

 

「ルミは、拓哉がいるから・・・歌う事が出来たり、曲を作れたり・・・・」

「・・・・!!・・・・」

相変わらず言葉の無い拓哉

 「女はね、愛する人がいるから頑張れるの・・・!!」

 「・・!・・!」

俯いたままのルミ・・・目にはいっぱいの涙

「ルミ、ごめん・・・ 今の俺・・・」

 「シャローンさんの事、愛しているんだ!!」

「そうかもしれない!!」


 「はじめ、シャローンに会った時・・・・」

「本当に沙霧に似ている人だと思った!」

「ただそれだけの気持ちだった。」

「だが、いつしかシャローンの気持ちが・・・うれしくて・・・!」


 「うぅー・・・うぅ・・・」

嗚咽を・・・・・・、すすり泣くシャローン

「シャローンは、俺に・・・ 私は沙霧さんの代わりでいい・・・の!!」

「そんな、けなげなシャローンに俺は・・・いつしか・・・・」

「愛を感じ始めてしまった!」

「そう、無償の愛を・・・」

 

「いえ、拓哉は・・・拓哉は・・・ ルミさんを・・・」

「ルミは、今強く生きている!」

「俺みたいな情けない男は・・・ルミをだめにする・・・」

「近いうちに・・・」

 

「拓哉! ありがとう!!」

 「そう・・・、私には歌があるわ!!」

 「歌が・・・・」

 「それに・・・・、かけがえの無い友がいるわ!」

 「そう、友美よ・・・」


そう言って友美をじっと見つめる。

友美も泣きながら事の成り行きを見守っていた。

「そうね、今の拓哉 ルミの事全然見ていないわ!!」


「わかったわ!!」

「わたし、いっぱい曲を作って・・・・作って歌うわ!!」

 「そうね、ルミ歌おう・・・・」

 「日本で、ルミの歌聞きたがっている人・・・・、」

「たくさん・・・いるモンね!!」


「拓哉!! シャローンさんで、写真撮ろうとしているでしょ?」

「どうして・・・・?!!」

 「そんな事私には、お見通しよ」と、ルミ

 「短いけど長い付き合いだもん!!」

「まいったなー!!」

 「きっと、きっと・・・・」

「私なんかより素敵な写真・・・、撮れるんじゃない??」

「シャローンさん!!」

 「はい・・・!」

「拓哉を・・・拓哉を・・・絶対に手放しちゃぁ ダメ よ!!」


 実際の所、拓哉にアメリカの大手化粧品メーカーから、

シャローンで、CM撮影の話が持ち上がっている。


TVで、スポット撮影、2分間の動画の依頼も、それに日本から

ハワイ諸島の観光のCMも・・・・


一方ルミは日本で本格的に歌手デビュー、CDの製作、TV出演依頼 

ドームでの大型コンサートの依頼が・・・・目白押し


そして、ジャズの本場ニューヨークでのデビューの話も


 少し不安なのは拓哉とルミの新たな接近が・・・・・

果たして、本当に拓哉とルミこの現状で満足なのか・・・・・

 何故か、もう一波乱ありそうな雰囲気

拓哉とシャローンの関係に無理は無いのか・・・・・?


ルミ、本当に好きなのは・・・・・


 ルミ、拓哉、シャローンはそれぞれ芸能界、音楽界、

マスコミ、出版界等様々な業界から、注目される様になり、

自分が自分で無くなる要素がこれから起こる。


 その時の3人いや4人の関係はいかなる事態に・・・・・・

その事は、誰にも知るすべが無い・・・・・


Cap-33 ファインダー越しに恋して  Fin

          

ファインダー越しに恋して - 第1部 完-

See  you  again   Nozomi Asami


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