白峰 雪乃の一日。―前編
┌(┌'ω')┐<ゆきのんを観察してみた。
朝の6時、私は目覚ましよりも早く起きてアラームを止める。…………ふぅ、今日も寒いわね。
布団をめくらないように、もぞりと動き出す。でないと、寒がりなルームメイトが起きちゃうから…………いや、望乃夏のことだから蹴飛ばしても起きないわねきっと。
布団から這い出すと、ひとまずコートを羽織って暖をとる。気休めだから早く温まりたいんだけど、これから走り込むからあんまりたくさん食べるのはちょっと、ね。電気ポットのスイッチをかけてから、思い切ってコートとパジャマを一気に脱いでジャージに着替える。………………今度からジャージも布団の中に入れておこうかしら?
お湯が沸いたのを確かめて、手早く粉末のレモンティーを溶かして飲む。少し猫舌な私には熱すぎるけど、そこは水で埋めてなんとか飲み干す。…………うん、準備完了。
布団ですやすやと眠るルームメイトの下に戻って、その寝顔を確かめる。
「行ってくるわね、望乃夏。」
行ってきますのキスは、左のほっぺたに。
いつもの場所でみんなを待つと、一番最初に来たのは黒木先輩。
「…………おはようございます。」
「…………早いね…………。」
片手にチョココロネをかじりながら来るその背は私よりも小さいけれど、後ろに回ればレシーブは外さないスペシャリスト。
「…………見下ろさないで。」
「…………すいません、こればっかりは………………」
そんなことを話していると、次に来たのは、
「………………ジュリ、起きてる?」
「うー、good monin.…………」
「………………寝てるわね、こりゃ。」
本名、田村ジュリアス・キリ、通称ジュリ。全校生徒の中でも、私が見上げないと顔が見えない数少ない人。これでいて同級生なのは、あんまり納得行かないけど…………なお、この人よりも背が高い同級生も居る。
その後も続々とチームメイトが集まってきて、銘々身体を温める。
「今日はこれぐらいかしらね………………。じゃあ、朝練始めましょっか。」
朝練を終えると、 部屋に帰って望乃夏を起こす。
「………………ほら望乃夏、起きなさい。」
ゆさゆさと身体を揺さぶるけど、そんなんで起きるほど望乃夏はヤワじゃない。それなら………………望乃夏の上に跨って、おでこにデコピン一発。
「ぎょえっ!?」
「………………望乃夏、おはよう。」
「ゆ、ゆきのぉ………………もうちょっと優しく起こしてよ………………それに、後ちょっとで巨大チョコケーキ食べられたのに………………」
「望乃夏、いい加減夢から覚めなさい。…………それに、優しく起こそうとしても絶対起きてくれないじゃないの。」
少し涙目の望乃夏を尻目に、二人分のコーンスープをお湯で溶かす。
「………………はい。今日は食堂行く?」
「…………んー、昨日のおにぎりでいいや………………。」
「そう、なら私は食べてくるから。望乃夏も早く着替えちゃいなさいよ。」
そう言って私は、望乃夏を置いてご飯を食べに行く。………………二度寝しないといいけど。