妹の物語...2
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アタシは認めるしかありませんでした
え?なにをって?そりゃあ目の前にいる身長150センチ程度の美少女がお兄ちゃんだってことです
そもそも、アタシとお兄ちゃんしか知らない事を知っているし
まあ、最初は夢だと思ってたんです
だって夏休み最後の日、なのに宿題が終わってないし
急に目の前に美少女現れるし
しかもその美少女がお兄ちゃんを語るし
でもそれは現実でした
宿題が終わってないのも、お兄ちゃんが美少女になってるのも、明らかに場違いな武具を着ているのが幻覚でないのも
もし、お兄ちゃんがそのままの姿、美少女の姿ではなく関谷陽夏太としてアタシと再会していたらアタシは、絶対に泣いて、泣きまくって、今まで寂しかった、この感情をぶつけていたかもしれない
具体的にいうと、愚痴っていたかもってこと
それも涙でびしょびしょの顔で...
それを回避......いや、強制的にさせてくれなかったのはやっぱりえっちぃ話になってしまったからでしょうね
まあ、そうしたのはアタシだけど...
その後、結局愚痴ることはできなかった
これまたアタシのせいだ
なんでかって?...そりゃあ目の前に美少女がいたらお兄ちゃんだとしても着せ替え人形にしてみたいでしょ
結局それで時間を無駄にしてしまった
さらにお兄ちゃんは急にどっかに行ってしまった
なにもすることが無いのでしょうがなく宿題を進めることにした
やれやれ、宿題終わんないよ...まじ困った.........
結局、お兄ちゃんは晩飯の時間まで帰ってこなかった
帰ってきたのは夜中の11時ごろだった
お兄ちゃんはとても疲れているようだったけど、声をかけると
「あー。大丈夫、ちょっとうっさかったから脅してきただけ。問題ないよ...多分、国が動いたけど...」
と意味不明な事を言っていた
国って......?
深く考えたら敗けだ...
明日から学校だ、寝坊しないようにちゃんと寝ておこう
アタシは布団に潜り込み目を閉じた
なかなか寝付けなかった
お兄ちゃんの言ってた国が動いたってフレーズが頭のなかでぐるぐると回っていた
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ん、ん?
もう朝か......
結局昨日はなんだったんだろうな...
ハッ!?まさか夢落ち!?
そう思い、隣の部屋のドアを勢いよく開ける
...............。うん、夢落ちではないみたい
隣の部屋は...うん、悲惨な状況になってんだけど!?なんで!?
隣の部屋はもともと使われていなくて、アタシが物置がわりに使っていた
もちろんきちんと整頓してね
まあ昨日お兄ちゃんが寝られるように布団を敷けるスペースくらいはあったはずだ...
それが今はどえらいことになっている
一言で言うと...散らかっている、でしょ
それはもう尋常じゃないくらいに
歩けるスペースなんてすでに無い
んでこれをやらかしたであろう当の本人はというといなかった...
うん、ちょっとまって、なにこれ?
いやさ、置いてある物が地球上の物だったらいいよ!?
でもさ!あきらかに巨大な角だったりなんか光ってる分厚い本だったり、さらに金貨の山!!
なにこれ!?
なんか隣の部屋が宝物庫になっちゃってる!?
これ朝から心臓に悪いわ!
お兄ちゃんなにやってんの!?
そもそも会った時こんなに持ってなかったよね!?
あれか!?まさかだけど四次元ポケット持ってるのか!
それなら是非とも見たい!
アタシはドタドタと階段を駆け降り、リビングへ続くドアを開ける
そこにはじいちゃんばあちゃんと楽しく話す美少女もといお兄ちゃんがいた
「おぉ!カエデ起きたか!いいお友だちを持ったなぁ♪凄い素直で手伝いもすすんで引き受けてくれる...エリスというらしいが、カエデ、みならいなさい♪」
................................。ムカッ
じいちゃんよぉ、だまされるな...ソイツは致命的に片付けかできないんだぞ?
あの部屋を一度見てこいよ......
「そうそう、今日からカエデは学校でしょ?宿題終わってないらしいわね...今は朝で時間がないから帰ってきたらたっぷりしかってあげますよ......覚悟しておくなさい...」
っ............!なぜそれをばあちゃんが!?
まさかお兄ちゃんが?
視線がお兄ちゃんと合う
お兄ちゃんがニヤニヤしていた、それもスゴく
っ...ああっ!!うっざ!!!四次元ポケットなんてもういい!興味を失った!今はお兄ちゃんへの怒りでいっぱいだ!
なにあの顔!?づあー!ムカつく!!...いややってないアタシが悪いんだけどさ!なんかムカつく!
フゥー、フゥー、なんとか落ち着いてきた
?
そういえばどうやってアタシが宿題を終わらしていない事をお兄ちゃんは知ったんだろう?
......あれか、魔法とかかな?
便利すぎでしょ!?
アタシも使ってみたい!
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とりあえず朝食を取る
ええ、ひどいもんですよ、アタシとお兄ちゃん(エリス)の対応が!
あ、ちなみにお兄ちゃんは友達が泊まりにきたっていう設定でやってる
お兄ちゃんだよって説明しても、頭大丈夫か?っていわれるでしょ
ハァー困った
それとお兄ちゃんはエリスってむこうの世界で呼ばれていたらしい
まあ、どうでもいいことだけどね
「あ、今日はいろいろあってね、外出するから」
突如お兄ちゃんが言った
「どこいくの?」
「ああ、それは秘密、ヒントは私に縁のある場所」
うーん?親の家かな?ま、いっか
「そういえばエリスちゃんはどこからきたんだい?ここら辺では見かけないしねぇ」
「......ん、と...かなり遠い所です.........簡単には行けない所です...それとどこからっていうのは答えられないんです...すいません...........でもっ!とっても楽しい所なんですよ!楽しい仲間もいるし」
お兄ちゃんは少し頬を赤らめながらとても楽しそうに...でも少しだけ寂しさを含んでおばあちゃんの質問に答えていました
右手は首からかけているキレイな首飾りを強く握りしめながら...
よく見るとその首飾りは少しヒビが入っていました
その後もたわいない会話が続き食卓は賑わいました―――とはならないのが学生
時間がやべぇ!
素早くご飯を腹に詰め、歯磨きや着替え等をすませ、大慌てで家を出ましたとさ
いやー、なんで朝ってこんなに時間が無いんだろ?
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「―――なので、この2学期はしっかりと自分達が自覚を持って行動してください、以上で始業式を終わりにします。 この後、三年生は―――」
ふあ~...やっと始業式終わった
なげーんだよ校長の話!
脳内で校長をディすりながらクラスまで戻る
「はーい、注目ー!今から重大な発表があります!...いやマジで重大だから真面目に聞いて、国レベルだから」
突然先生がなんか言い出した
国レベルってとこで皆がざわめく、そして静かになってから先生は話の続きをする
「えーこのクラスに転校生が来ます、そりゃもうヤバい奴が」
ズバンッ!
うおっ!
勢いよく扉が開いた
そして開けた人物がにこやかに笑いながら問いかける...殺意を含んだ笑みで
「だれがヤバい問題児で貧乳だって?」と
その者は少女だった
いや、美少女だった
とてつもなく美しかった
ただ目だけはめちゃくちゃ恐かった
そしてそれはお兄ちゃんだった
お兄ちゃんだと認識したとたん即座に行動!
身体がかってに動き素早くお兄ちゃんがいる場所に到達
お兄ちゃんを突き飛ばしてドアを閉める
そしてつい叫ぶ
「なんで!?」と
んで帰ってきた返事は
「面白そうだから」
というもの
この間5秒、素晴らしい速度だ
一時間ほど問い詰めたい衝動にかかるがなんとか落ち着いて席に戻る
新学期そうそう皆の視線が痛いわ
なんか先生が口をパクパクさせているがなんでだろう?
そこまで悪いことしたかな?
「ゴホンッ...ではあらためて、これからこのクラスの仲間となるエリス様だ、とりあえずかんたんに自己紹介してもらえないでしょうかエリス様」
ねえ、なんでアイツに丁寧に接しているわけ?なんで様付けなの!?
「えと、エリスです、名字とかなくてただのエリスです、12とか15とかそんぐらいの歳です。ま、よろしく」
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ねえ、適当すぎない?
あとさ先生への視線がやべえよ、氷河期再来したみたい
結論、お兄ちゃんが同じクラスに転入してきた
これからなにがおこるの!?




