新たな名前と新たな侵略者
自分的には一話よりうまく書けたと思っています。
初心者ですがこれからもよろしくお願いいたします。
あと最後まで読んでくれたらとてもありがたいです。
「おい、ちびっこそろそろモンスターと戦ってみるか?」
俺が剣の素振りをしているとガイラが肩に剣をあて、話しかけてきた
正直言ってちょっと魔物は怖い気がするけど
ここらで実戦をしてみてもいいかもしれない。
それに木刀での模擬戦もさまになってきたし
うっし、いっちょやってみることにするか。
「うん、戦ってみたい」
俺はできるだけ可愛らしくいった。
一応今は外見は可愛らしい少女だし。
あ゛?元男が気持ち悪いことすんなって?うっせ、今は可憐な少女だと言ってるだろうが。
「じゃあ武器をかいにいこうヨ」
なら、とルルムが横から武器を買いに行くことを提案した。
「いいわね、ちょうど私も新しい服が欲しかったのよ。それも一緒に買いに行きたいわ」
シーニャも賛成。
それに続いてドレイドとグラウドも口々にいいはじめる。
「いいね、ちびっこ用の可愛い防具さがそうぜ...もちろん俺はビキニアーマをすいせグハッ」
「よっし、じゃあさっそくいこーぜ。ちびっこの普段着も一緒に買おう」
あ、ドレイドがルルムに蹴られた...
というかビキニアーマーなんてあるんだ。
シーニャが着てくれないかなぁ。
おっとあぶない、急いで思考をチェンジ、まじめになる。
今まで服はルルムのを借りてたが自分のがもらえるのはかなり嬉しい。
なにせルルムの服は大半がスカートやワンピースだからヒラヒラして落ち着かないんだよ
俺は絶対ズボン買うからな、絶対だぞ?
そういや聞いた話だとシーニャが獣人族でグラウドがドワーフ族らしい。
ただドワーフっていったら髪もじゃの髭もじゃのイメージだがグラウドはスキンヘッドの
ツルツルアゴだな
あれは剃ってるのかな?
そんなくだらないことを真剣に考えていたらどうやら露店の並ぶ区画に着いたようだ。
かなり賑わっていていろんなものが売られている。
中には見たことのないものも沢山あって心が踊る。
例えばだな、食べ物だけでも青い色のパイナップルだとか、あと硬そうなウロコが付いた何かの串肉だとか。
キョロキョロしながら人で混み合っている道を歩くこと数分、どうやら武器屋兼防具屋に付いたようだ。木製の分厚いドアを開け店の中に入る。
「へいらっしゃい。なんだ?随分と可愛い子が来たじゃないか」
カウンターから、背の高いマッチョがカウンターから声をかけてきた。いわゆるチョコボー◯みたいなやつだ。
ガイラ達は、知り合いらしく二言三言挨拶して武器を見始めた。
あとで聞いたところどうやらこの店は毎回お世話になってるとのこと。
「どんな武器が欲しいんダ?」
いろんな武器を見てたらルルムにいわれた。
剣をはじめ、戦斧、槍、弓、クロスボウ、鎖鎌、ナックル、ナイフ、と沢山種類がある。
でもやっぱり異世界って言ったら剣と魔法、というイメージがある。
なので剣にしようかと思う。
それに魔法剣士とかカッコイイだろ?
「やっぱり剣がいいな」
あとは短剣、細剣、長剣、大剣、どれにするか。
盾はいるかなぁ。
「おお!これは幻の!これ最高だ!ぜひ着てください!」
剣の種類に悩んでいると何かドレイドがやけに守備範囲の少ない鎧を持ってきた。
それと、なぜか丁寧語。
いわゆるビキニアーマー。
とりあえずみぞおちにおもいっきり拳を叩きこんでおいた。
この世界にはセクハラの概念はないのかね?
俺が買ってもらった剣は長剣。
そのまま防具も選ぶ。
重いのは嫌なので胸当てにした。
魔法金属製らしい。
しかしこの人たち金持っているな...
この世界のお金は白銀貨、金貨、銀貨、銅貨の3つらしい。
銅貨一枚100円くらい
銀貨一枚1000円くらい
金貨一枚10000円くらい
白銀貨は一枚で金貨百枚分、つまり10000000円、一千万円ということだ。
基本的には白銀貨は国と国の貿易や国家の宝物庫でしかお目にかかれない。
ましてや一個人が手に入れるのはほぼ無理なんだとか。
そんで、魔法金属の胸当てが金貨三枚。
そんで剣が金貨四枚。
合計七万円の換算だ。
おい、けっこう高いな、大切に使おう。
そのあと私服も買ってとりあえず宿に戻ってきた。
私服を選ぶときもドレイドが布面積の少ない服を持ってきたが声をかける前にルルムに殴られ倒れていた。
あと下着を買いに行った時、女性専用の下着なのに大事な所に穴が開いているモノがありとても気になった。
まさかこの世界にも存在しているとはな。
何言ってんだ俺、消えろ消えろ、煩悩消えろ。
いまいるのはあるダンジョンだ。
出てくる魔物のレベルがけっこう低いらしい
買った武具の性能を試すのと、俺の実戦経験を積むためだ、ちなみに剣術は何故か知らんがめちゃくちゃ上手かった、なんでだろう?
まるで長年練習してきたような剣さばきだった。
薄暗い洞窟とも遺跡とも取れる細い通路を進んでいく。しばらく進んでいるとグラウドが何かに気づいたようだ。
手で止まれと合図して俺以外が止まる。
もちろん俺は合図など分からないのでそのまま突き進むが、ガイラに首根っこを掴まれて口を塞がれて停止。
「あ、あそこ」
グラウドが指を指したほうを見ると何か無数の影がうごめいている。
暗くてよくみえないがなんとか目を凝らし様子を伺う。
またもやガイラが俺の首根っこを掴み口を塞ぎ移動する。
なんて扱いなんだよ。
少し近くに行くとはっきり見えるようになった。
かなりの広い空間があり緑色の肌をしたしわくちゃの子供くらいの背丈の怪物がたくさんいた。
ゴブリンらしいな...ってちょっとまて100匹はいるぞ。
身長は140くらいかな。
俺の今の身長が150あるかないかくらいだからほとんど変わらない。
こん棒とか剣とか斧とか...弓を持っているやつもいるが半分ほどは何も持っていない。
「おい、ヤバいぞ」
「数が多すぎるわ」
「どうしようカ」
「攻撃はキツいな」
「異常だぞ」
仲間が口々にいう。
もちろん小声だ。
俺たちはとりあえず町に報告にもどろうとした。
普通なら10匹程度の群れらしい、この数は異常だ、とのことだから。
あ。
ヤバ。
そう思った時はすでにダメだった。
おもいっきり顔面から転んだ。
転んだとき鞘から剣が落ちて岩を打った。
キィン
金属の清んだ音が洞窟内に響きわたる。
約100匹のゴブリンが一斉に振り向いた。
近くのゴブリンたちは各々の武器を振りかざし襲ってきた。
目をぎらつかせなが血の染み込んだ武器をもち奇声をあげながら。
ゴブリン達はとても醜い顔をしていて正直言って気持ち悪い。
俺は足がすくみその場でしゃがみこんだ。
もちろん怖くて泣いた、恐怖で失禁した。
それほど怖かった。
戦闘が始まった。
ガイラたちは強かった。
ただ数が多すぎた。
長い戦闘のはてドレイドが転んだ、ゴブリンの死体につまずいたのだ
ドレイドの武器が奪われた
俺は震える足を叩き、失禁してしまいびしょびしょの太股に力を入れて...。
俺はドレイドが転んだのをみて走り出していた。
ロリコンでえろくてお調子者、だが一緒にいて楽しかった。
いろんなことを教えてくれた。
自分の不注意で絶対死なせたくなかった。
自分のせいでその命が消えるのがいやだった。もっともっともっともっともっと話したいことが沢山あった。
「うぁぁあああああああああああっ」
叫びながら突撃した。
怖さはもう一欠片なかった。
驚いたゴブリンたちはすこしひるんだ。
そのすきを俺はついて間合いを詰める。
ドレイドを囲んでいるゴブリンは四匹いた、1匹目を体当たりで吹き飛ばし二匹目の首を切る。
そのまま三匹目の足を切りはらう。
しかし四回目の剣を振る前に四匹目のゴブリンが持っている剣を振りかざしてきた。
ここまでか...
しかし死ななかった。
ドレイドが立ち上がりゴブリンの腕を握り潰していた。
助かった。
しかしさ、握り潰すって凄いな......どんだけ力あるの?
なんとかすべてのゴブリンを倒した俺たちは疲れた体を引きずってなんとか町までたどり着くことができた。
ーーーー
宿に戻ってきた、しかし疲れた、もう一歩も歩きたくない...。
「そういやちびっこ名前どうする?」
「どうしようカ」
「じゃあつけよぜ、ちびっこのままじゃな、だめだろ?」
「ちびっこはいいか、名前俺たちでつけて?」
名前か...どうせなら可愛いのがいいな。
いや何言ってんだ俺の馬鹿野郎、そこはカッコいい名前を希望しとけよ!
まあ、とりあえずお願いするか。
「お願いします」
しばらく話していたが決まったようだ。
[エリス]
そう名付けられた
どうやら女神の名前らしい。
ガイラは冒険者ギルドにゴブリン大量発生を報告をしにいっている。
やっぱりこの世界には冒険者ギルドがあったのか。
少し冒険者ギルドについて聞いておいた。
想像したのとほとんどおなじだった。
-冒険者ギルドという建物があり誰でもはいれること
-冒険者登録は誰でもできること
-冒険者にはランクがありランクはS-A-B-C-D-EとあるSが一番強くEが一番弱い
-冒険者看板というものがありそこにはクエストの内容が書かれたプリントが貼ってある
-クエストをクリアして一定のクリア数をこえると次のランクに上がる
-町に大きな被害が起こりえる事件が発生した場合すぐにかけつけなければいけないことなど
こんな感じだ。
ちなみにガイラたちはAランクらしい、どうりでお金を持ってるわけだ。
宿のドアが開音がした。どうやらガイラが帰ってきたようだ。
「おーい、報告終わったぞ。近々大規模な魔物狩りがあるらしい、龍の目撃情報もあるからその影響で魔物が人里まで降りてきたのかもな」
「そうか、龍かー、アイツめんどくさいんだよな。なにせ腹以外ウロコがあって倒しにくい」
ガイラの報告にドレイドはめんどくさそうに呟いた。
さてと、とても疲れたので風呂に入ろうではないか、もちろん私は紳士ですからな。オッパイでテンションあがっ……うひょぉお!きたー!リビドーは抑えきれなかった。
今日はシーニャとルルムと一緒に入った。
おっぱいはやっぱり最高だ、心がいやされる。
魔物は怖いからあまり戦いたくないがこの生活がずっと続けばいいと思う。
なにせナイスボディー見放題。
その日はよく眠れた。
そういえば朝エロいこと妄想するとすっきり起きられるってこと知ってたか?
次の日は破壊音が目覚ましだった。
もちろんエロいこと妄想することが必要ないほど目が覚めた。
なんだ?何が起きた!?
布団をおもいっきりはがし、窓に近寄りカーテンを開ける。
そして窓をおもいっきり開けて外を見た。
「おいおい...嘘だろ...」
そう呟いた、そう呟くしかなかった、それほど理解の枠を越えていた。
目に映ったのは無残に破壊された城壁と家々を踏み潰して歩いている金色の体をもつ40メートルは軽くこえた高さの巨体だった。
それはドラゴンだった。
面白かったと思ってくれたらとても嬉しいです。
できたらでいいですが感想をくれたらうれしいです。
他にも直したほうがいい点などありましたら教えてください。
これからもよろしくお願いいたします。