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嘘で固めた人生は誰も助けを呼べなくなる
短い文章の長編ですがお付き合いください。
これをあなたが読んで何これ?と思うかもしれません。ですが、そういう男がいた。そして、助けを求めることができず、結果的にその男は自滅してしまう話です。
その男は普通の人間だが、嘘をつくことが多かった。
相手にたのまれるとできますと答えてしまい。
家族にも仕事場でも親戚でも献血にも嘘をついていた。
だが、男には一つ妙なことがあった。
何かを見ると最初は見たものをすごいと思い始めるのだが、次第に興奮が薄れていく。
当然といえばそうなのだが、何故か見覚えがあると思ってしまうのだ。
「ああ、これ夢の中に出てきたやつだ」
男はそう思うことにした。
だが、それを見たのは小さな子供の頃の話だ。
それが2017年5月4日を何度も繰り返すことになった。
いや、男にとって自分の人生を何度も繰り返し、5月4日を何度も繰り返してしまう夢
男はそれにより本当の事も助けを呼ぶこともできない嘘をいい続ける身体になってしまった。
もし、この男の記憶が明日もあるなら、また続きを話そう
明日もかければ書きます