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第6幕'崩壊'

帰って一番最初に飛んできたのは、母さんの怒号だった。

「あなた!退学ってどういうことよ!私がどれだけ頑張ってあなたをあの学校に行かせていたと思ってるの!…思えば、父さんが死んだのもあなたのせいなのよ。あなたがもっとしっかりしていれば…もっと早くに、救急車が来ていたかもしれないのに…わざわざ痛い思いをして生むべきじゃなかった!明日には出て行って!早く私の目の前から消えてちょうだい!この疫病神が!」

返す言葉なんて、あるはずもなかった。

部屋に戻ると、窓が開いており、ホープが腰かけていた。

「いよいよ本格的に狂ってきたな。お前の母親。」

ホープの言葉を無視して、僕はカバンに手をかけた。出て行けと言われれば出て行く。それが僕の精一杯の償いだ。

最小限の荷物を詰め込んだカバンを担ぎ、下に降りた。

「何よ…まだいたの…とっとと出てってよ。あなたの顔なんて、二度と見たくないのに。」

その言葉に、ついにため込んだ怒りが爆発した。台所にあった包丁を手にとった。

不思議な感覚だった。自分は間違っていないと、心の中で誰かがささやいていた。

切っ先をもう母ではない女に向け、言葉を紡ぎ出す。

「うるさいんだよ…僕にどうしてほしかったの?父さんは…心臓まひだった。あそこで何かしてれば助かったかもしれない。でもどうしようもないだろ!?僕はまだ子供だったんだ!!目の前でいきなり父親が倒れて、精一杯のことをした!!でも救えなかった!!……あんたはさぁ、救えたのかよ。あんたがあそこにいれば、父さんは救えたのか!?違うだろ!!僕らは医者じゃないんだよ…下手をすれば死を早めるだけ。なのによくそんな事言えたよな!!」

女は唖然としていた。息子だった少年の初めての反発に、戸惑いを隠せないのだろう。

もうどうでもいい。命の価値とか、そんなもんがあるなら、もう脱ぎ捨ててやる。

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