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第21話 闇の砦 後編(3)

「何だ?何が起こった?状況を説明しろ!」


 この砦の総責任者ホルルでさえこの状態だ。

 今この状況の詳細を知る者はここには誰一人としていなかった。


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!


 振動はどんどん激しくなる!

 現場はますますパニックになる。

 そして…。


 ズズ……ゥン!


 砦は…崩壊した。

 元凶は、そう、ロアードのエネルギー弾攻撃だ。


 ガラガラガラ…。


「あいてててて…」


 積み重なる瓦礫の山からオレは生還した。

 砦崩壊の瞬間、崩れて落ちてくる瓦礫をオレは掌底で弾き飛ばし続けほぼ無傷で逃げ延びた。


 ガラガラガラ…。


「くっ!こ、これで勝ったと思うなよっ!」


 ロアードも自慢の防御フィールドを発動してダメージ自体は軽傷だったものの

 この砦破壊の原因を作ってしまった為、その責任から逃れようとすぐにこの場を後にした。

 奴とはまた後で戦う羽目になるのだろう…その時までに自分だけの技を習得しないと。

 そう、オレは心に固く誓うのだった。


 ガラガラガラ…。


 砦の崩壊から生還したのはオレとロアードだけじゃなかった。

 レイとアサウェル…それと北部支部長ホルルもダメージを受けながらも瓦礫の山から姿を表した。


「お…おのれ…こしゃくな真似を!」


 ホルルさん…しっかり勘違いしちゃってますけどあの…この砦壊したのオレじゃないんで…。

 って、言ってもきっと信じないんだろうなぁ。


「ヒロト!無事でしたか!」


「これ、あんたの仕業なの?」


 心配してくれるアサウェルに対してレイは怒っているみたいだった。

 この砦崩壊のせいで全体埃まみれになってしまったもんね…分からなくもないよ…。


「オレはただ敵の攻撃を避けていただけだよ」


「この砦をあっさり破壊するほどの敵がいましたか!」


「で、そいつは?しっかり倒したんでしょうね?」


「いや、逃げられた」


 ぽかっ!


 オレの言葉にレイが軽くオレを叩く。


「何で逃がすのよ!あ、そんな強い敵、あんたには荷が重かったか」


 オレを勝手に叩いて勝手に納得するレイ。

 レイのこの行為にオレはちょっとムカついたけど実際そうだったから何も言えなかった。


「お前ら~絶対に許さんぞ!」


 自慢の砦を壊されて怒り心頭のホルル。

 しかしオレ達三人が揃って相手がホルル一人と言う事は結果は火を見るより明らかだった。


「う、うわああああああ!」


 ちゅどーん!


 キラーン☆彡


 圧倒的戦力差を前にホルルはお空の星と化した。

 憐れ…合掌(チーン)


「この先が小人の洞窟なんだね」


「ええ…ついにここまで来ました」


「よし、急ごう!」


 瓦礫の山となった砦を後にオレ達はその向こうの小人の洞窟へと向かう。

 そこに何が待ち受けているのか…あの情報は本当に信用に足るものだったのか…。

 その答えはこの前に進んで行けばきっとすべて明らかになるだろう。

 この先に待ち構えているものがどんな残酷な真実だろうとオレは受け入れようと思った。

 一歩ずつ進む度に真実に近付いていると思うとオレは妙な高揚感を覚えていた。

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