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第12話 植物の国

 メキ、メキメキメキ…!

 目の前の植物がどんどん成長していく。


「フハハハハ!ならば私を倒してみるんだな!」


「うわぁ…」


 オレは見上げながら呆気にとられていた。


「まるで昔読んだ童話だよ」


「じゃあセオリー通りに行きましょうか」


 退路を断たれたオレ達は仕方なくこの植物を登る事にした。

 植物の成長は止まる事なく遥か天を目指して伸び続けていく。


「これは…先が思いやられるなぁ」




 オレ達は雑談しながら次のエリアを目指していた。

 今のオレ達の現在位置は夢の世界の東部エリアで父さんを探し出すためには北部方面へと向かわねばならない。

 なので当然、進路は北部方面へと向かうルートを辿っている。

 次の国を抜ければ北部方面だ。かなり目的の場所に近付いて来ていた。


「あのさ…」


「ん?」


「エネルギー弾的なものって出せないかな?」


「ん?」


 オレは前回の戦いで素手での戦闘の限界を悟った。

 相手が武器、飛び道具を持っている場合に素手での戦闘は思いっきり不利。

 …って、そんな事最初から分かっていたはずなのに。


 で、格闘漫画やゲームでお馴染みのアレ、アレが出来ないかなと。

 現実世界ではただの妄想でもここは何でもありの夢の世界だし。


「出せますよ」


 アサウェルはオレの質問にあっさりそう答えた。

 その時、オレの次の修行の目的が決まった。


「オレにも出せる?」


「それは無理でしょうか」


 アサウェルはオレの期待を軽く打ち砕いた。

 何だよそれ!じゃあ最初から期待させるなって話だよ!


「人には適正ってのがあります。君にそれは向いてない気がします」


「じゃあオレは何が向いてるんだよ」


「今まで通りです。今後もその技を磨いていれば構いません」


「でも飛び道具や武器相手にこのままじゃ…」


「極めれば対処は可能ですよ」


 うーん、話にならないな。

 適正がないかどうかは試さないと分からないじゃないか。


「じゃあアサウェルは出せるの?」


「勿論です」


「やって見せてよ」


 オレの言葉にアサウェルはすっと手を前に突き出して…。


 ちゅどーん!


 ビーム的なものがその手から発射されて前方の岩を軽々と破壊した。

 おうふ…アサウェル氏、まだまだ本気出していなかったのか…(汗)。


「すごい…何か出せるコツとかないの?」


「これくらい出来ないようじゃ無理ですよ」


「むむ…」


 オレはおさるの国での戦いを思い出していた。

 あの時は全く何も出なかった。つまりオレに才能がないってそう言う事か。

 でもこのまま簡単に引き下がる訳にもいかない。

 多少は努力して自分の限界を知ってからじゃないと…。

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