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第34話 四天王(3)

 そうか…お前もこの技で倒された事があるんだな…。

 その時の恐怖、もう一度ここで味わえっ!


「環空斬!」


 何故ここで冥皇滅を使わなかったかと言えばちょっと勿体ぶりたかったから(汗)。

 それに技的にはこの技も最強の技には違いなかったし、しっかり観察したとは言え実践ではまだ使っていなくてちょっと使ってみたかったって言うのもあった。


 コォォォォォォ!


 環空斬の気の力がウミルを包み込む。

 ウミルは身体の自由を奪われ、次に来るオレの拳をまともに食らう!


 バキィィ!


「ウグォォォ!」


 オレの一撃を受けて宙を舞うウミル。

 手応えバッチリだった。


 ドサッ!


「おお!すごい!しっかりあの技をマスターしたんだね!」


 オレの一撃にレイが感心する。

 もっと!もっと褒めていいんだぜ?


 ウミルを倒したオレ達は更に上の階へと向かう。

 城はむちゃくちゃ広いのに敵が少数精鋭だから殆ど走り回る事になる。

 迷わなくなったから少しは楽になったけど。


「でさあ、考えたんだけど…」


 走りながらレイがオレに言う。

 どうやら技についての提案らしい。


「私もいつまでも技に名前がないのはどうかなーって思って」


「いいじゃん、名前付ければ」


「それでね、次の相手って多分ラスト四天王じゃん。二人でコラボしようよ…コラボって言い方が正しいのかよく分からないけど」


「二人の技を合わせるのかー。うん、面白そうじゃん」


「そうそう、それ!」


 二人で合体技の名前の相談をしているとおあつらえ向きに誰かがオレ達の前に立ちはだかった。

 多分アレって四天王最後の一人だよね。うーん、何てタイミングがいいんだ。


「我は四天王最強の男、北のオッド!ここからは今までのようには行かんぞ!」


 オッドは最後の四天王の意地を見せ恐ろしいほどの気を放ってくる。

 しかしそれも今のオレ達にとっては新しい技の実験の相手と言う認識くらいしかなかった。

 オレ達、強くなったなぁ…(遠い目)。


「行くよ!」


「おうよ!」


 オレ達は息を合わせる…ぶっつけ本番だけど、きっとうまく行くはず…。


「パーフェクト…」


「絶牙…」


「レインボウ!」


「環空斬!」


『ミラクルスパイラル!』


 最後に二人で声を合わせた。

 オレの気の力とレイのエネルギー弾が絡まり合って力を増幅させながら四天王最後の男、オッドに迫る!


「ば…馬鹿なぁぁぁぁぁッ!」


 この複合技を前にオッドは危険を感じ即防御の型を取ったが、技が直撃した瞬間胸の前に重ねていた腕は弾き飛ばされ…。

 その結果、オッドは技をまともに身体に受ける形になった。


 ズドドドドドドォォォォン!


 二人の複合技をまともに食らったオッドは何も出来ず吹っ飛びそのまま気絶した。

 最強の四天王に技の一つも出させずにオレ達は余裕で勝利していた。


「やったぜ!」


 この勝利を持って今のオレ達に敵はない!オレはそう確信した。

 しかし四天王より更に厄介な敵がこの後に待っている事をオレ達はまだ知らなかった。

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