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第33話 最終奥義(4)

 そう、オレはこの瞬間に新しい技を編み出していた!

 タダシ流最終奥義を受けそれにその技の完成度を高めたんだ!

 考えてみれば父の技は師から受け継がれたものじゃなくみんな独学。

 ならばオレだって父の技を受けて更にアレンジ出来ても何の不思議もない。

 常に進化し続けるのが龍元流なんだ!

 オレの拳から放たれた高圧縮の気の力が周りの気の力を取り込みながら膨張していく。


 ゴォォォォォォォ!


「うわぁぁぁぁっ!」


 ドゴォォォォォン!



 巨大化した気の塊に親衛隊員達は為す術もなく倒されていった。


「まさか…我が精鋭たちが…」


 その様子を見てロアードは言葉を失っていた。


「さあどうする?また逃げる?」


 その様子を見てオレはロアードを挑発する。


「貴様ァァァ!」


 激昂したロアードがオレに向かって突っ込んで来た!

 オレは一歩も怯む事なくその拳と対峙する!


「絶牙ァァァ!」


 ロアードが2階から飛び降りながら技を繰り出す!


「絶牙ァァァ!」


 オレもその拳に合わせるように技を繰り出す!


「環空斬!」


「冥皇滅!」



 ズォォォォッ!


 カッ!


 2つの巨大な力は衝突して周囲に爆発的な破壊をもたらした。


 ドゴォォォォォォォン!


 ……。


 ガラガラガラ…。


 美しかった城の玄関が粉々に破壊されていた。

 2つの巨大な力の衝突によって生まれた爆発の威力に城の材質が耐え切れなかったのだ。


「う…こんな…馬鹿な…」


 ロアードは一度は立ち上がったものの、その衝撃に身体が耐え切れずその場で倒れた。


 ドカッ!


「ふぅ…」


 ロアードが倒れて少ししてオレは積み重なった瓦礫を吹き飛ばす。


「さすがロアード…さあもう一度ってアレ?」


 オレがが仕切り直しでもう一度戦おうと息巻いているとそこに倒れたロアードを見つける。

 倒れたロアードはもうぴくりとも動く気配がなかった。

 オレはそれを確認して…ゴクリと息を呑んだ。


「…やった!勝ったどー!」


 勝利を確信し、オレは激戦を勝ち抜いた喜びの雄叫びをあげていた。

 悪のボスにあと一歩のところまで迫ったあの父の最終奥義を打ち破り更にその上の技も手に入れた!

 これはオレにとってむちゃくちゃ自信に繋がった。


「良し!」


 ロアードを倒したオレは先に行ったレイの後を追う!

 きっとレイは四天王と対峙しているはずだ…オレが追いつくまでどうか無事でいてくれっ!

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