第一章:第2話 再開と誓い
2話です
「ん…?」
眩しい。
目を開けるとそこは…。
「なんだ…森…?」
「あ、気が付いた?」
あ、なんか既視感。
声をかけてきたのは女の子。
「やっと起きた~」
「誰?」
「ひどい!私だよ!かばってもらった日比野茉奈!」
「あぁ、俺に守れるもんなら守って見せろとか挑戦状叩きつけてきたガキか…」
「そんな言い方してないよ!」
なんかやけにテンションが高いというか…感情豊かな子デスネ。
「まぁ、なんだ…いろいろと置いておくとしてだな。ここはどこだ?」
周りを見渡したところ現在位置は樹海のようなところのようだ。
「ここ?フェルトナー様がメルドナ村近くのタイラーンド樹海ってところらしいよ!」
「へー…あ、そう」
結局聞いたところで分からなかったな…。
当たり前か。
あ、そういえばアキュールがステータスでなんちゃらかんちゃらって言ってた気がする。
どうやって確認するんだ?
とりあえずステータスって口に出せばいいのか?
「ステータス」
そう呟いた瞬間手元が光り、銅板のようなものが出現する。
おぉ、なんか出てきた。
「これがステータスか?」
「え、なになに?なにしたの?」
「あぁ、悪いな。置いてきぼりにして。俺を転生させてくれた女神様がステータスの確認をしろとか言ってたのを思い出してな」
「へー。私もやってみよ!ステータス!」
日比野の手元にも銅板のようなものが出現する。
「とりあえず、読めるな。日本語じゃないけど…」
銅板、ここはステータスカードとでも言っておこうか。
ステータスカードに書かれていた文字は日本語ではなかった。
だが読める。何とも不思議な気分だ。
ステータスを確認しようか。
早乙女守
年齢:23 性別:男
LV 250
HP 67000
MP 120000
STR 28500
VIT 26000
DEX 100
AGI 33000
INT 36000
スキル
剣術lv MAX
火炎魔法lv MAX
水冷魔法lv MAX
暴風魔法lv MAX
地震魔法lv MAX
暗黒魔法lv MAX
聖光魔法lv MAX
魔力操作lv MAX
魔力感知lv MAX
融合魔法lv MAX
パッシブスキル
筋力上昇lv MAX
魔力上昇lv MAX
動体視力上昇lv MAX
思考速度上昇lv MAX
言語理解lv MAX
固有スキル
フェミニスト
んあ…?なんだこりゃ、インフレか?
いや、そもそもこの世界の一般人のステータスがわからない以上強いのか弱いのかの判断がつかんな。
てかなんだこの固有スキル欄にあるフェミニストってのは…?
お、どうやら解説らしきものも見れるらしいな。
フェミニスト
女性を攻撃した際加えたダメージの10倍が自分へ返ってくる。
女性に対した場合ステータスすべてが1/100になる。
女性を守護する場合ステータスすべてが10倍になる。
なんだこれは。
なんでこんなに女性に対して…
あぁ…なるほどやってくれるなアキュール…。
確かに場合によっては力になるな。
少し苦い顔をしていたら茉奈が話しかけてきた。
「そっちはどうだったー?」
「なんかすごいことになってた」
「なにそれ」
「見せあってみるか」
「うん!はいこれ」
日比野茉奈
年齢:17 性別:女
lv 1
HP 6
MP 12
STR 4
VIT 3
DEX 65
AGI 8
INT 1652
スキル
流水魔法lv MAX
パッシブスキル
言語理解lv MAX
魔力操作lv MAX
魔力感知lv MAX
鑑定lv MAX
探索lv MAX
創作lv MAX
鍛冶lv MAX
索敵lv MAX
器用lv MAX
料理lv MAX
家事lv MAX
固有スキル
転生神の加護
パッシブスキル多いな。
しかもほとんど補助・・・?スキルだ。
そしてステータス低いなおい。
この状態で敵に襲われてたらそうなってたのだろう。
確実に待っているのは死だろうな・・・。
固有スキルの転生神の加護も気になる。
転生神の加護
所有者の成長を著しく促す。
レベルの上限までこの効果は続く。
ふむ。なかなかいいスキルじゃないか。
少なくとも俺のよりは・・・。
そう言うと何やらどこぞのお姉様が怒った気がした。
「何このステータス!強すぎるよ!」
隣のお嬢さんも怒っているようだ。
「お前のスキルだっていいのばっかりじゃないか。俺なんかこの状態じゃ生活がままならないんだぞ」
「つまり私がいないと守さんは生活できないってことですね!・・・ふへへ・・・」
なんだこいつ気持ち悪い笑い方しやがって・・・。
「まぁ、なんだ、俺とお前は助け合って生きろと。そういうことだろう」
「そうみたいですね」
「とりあえず改めて自己紹介でもしておこうか。早乙女守だ。以後お前の守護者。今度こそは守るから心配は無用だ。よろしくな」
「私は日比野茉奈。あなたの被守護対象よ。お前じゃなくて茉奈って呼んで!身の回りのことは私に任せて!よろしくお願いします!」
そうして握手を交わす。
日比野はとてもいい笑顔を浮かべている。
とりあえずこのあとのことでも考えようか。
どうなることやらな・・・。
まぁ、なるようになるさ。
当分の目標はこの子のこの笑顔を守ることだな。
「よろしくな。日比野さん」
「茉奈!!」
少々の変更をいたします。
フェミニストスキル詳細
敵対した→対した