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第一章:第1話 選択と転生

初投稿となります。

思いつきで書いているので更新は不定期です(汗


「ん…?」


横たわっていた体を起こし周りを見渡すと、白い壁に囲まれた部屋のようなものだった。

窓や扉がなくただ眩しい白に囲まれた空間。

部屋というよりも箱に近いのかもしれない。


「気が付いた?」

「誰だ!?」


周りを見渡していた時には存在していなかったはずの女性が俺の後ろから話しかけてきた。


「私?私は神様よ♪」


頭がどうかしているらしい。

俺はその一言でこの女性の特徴を掴んだ。


「私の頭はどうもしないわよ?」


なんだこいつは!考えが読めるのか!?

それはまずい。

頭がどうかしているうえに考えが読めるなど…何をされるかわからない!


「失礼ね!」


どうやら本当に俺の考えていることが読めているらしい。

とりあえずどうしようか。

このバ


「お姉さん!お姉さんよ?わかるでしょう?」


顔をずいと近づけにこやかな笑みを浮かべているが目が笑っていない。

しかも有無を言わせぬ威圧感を放っている。


「お、おう」


冷たい汗がほほを伝う。

とりあえずこのお姉さんのことは放っておこう。

今は現状把握のほうが大事だ。


「あー、っと、お姉さん。ここはどこなんだい?」

「ふふふ、やっと本題に入ってこれる質問ね。ここはね、死後の世界。転生先を決める空間の一つよ。」

「死後の世界…?ってことは何だ。俺は死んだのか」

「死んだときに強い衝撃が加わったせいで記憶が少し飛んでいるみたいね。大丈夫、すぐに戻るわ。」


そう言われれば少し記憶があやふやな感じがする。

そうか、俺は死んだのか…。


「死因は何だったんだ?」

「トラックに轢かれそうな女の子を身を挺して守ってあなたも一緒に轢かれてしまったのよ」

「そうか…なんとなく断片的にだが思い出してきた…」


そうだ、俺は女の子をかばって一緒に……。

ん…?一緒に…?。


「その女の子はどうなったんだ…?」

「あなたと一緒に死んで別の空間で同じようなことをしていると思うわ」


そう…か…助けられなかったのか…。

なんだろうな、このどこにもぶつけられない怒りにも似たもやもやした感情は…。


「あら?」


バサバサバサ。

突然何もないところから白い鳩が飛んできた。


「ふむふむ、なるほどねぇ…。ふふふっ、面白いお嬢さんだこと。ねぇ、あなたがかばった女の子は転生先を決めたそうよ。そして彼女から伝言」

「私をかばってくれたお兄さん、名前も知らないけれど、私はまた人として生きていくことに決めました。私は一足先に逝きますけれど。叶うならば、あちらで共に生きていければいいなと思います。今度こそ私を…守ってくれませんか?」

「ですって」


お姉さんはとても楽しそうに俺に向けた伝言を告げた。


まったく…そんなことを言われたら俺は…。


「その彼女の転生先はどこだ?」

「あら。一緒に行くの?」

「うるさい。とっとと言え」


お姉さんの笑顔はとても腹が立つ。


「剣と魔法のファンタジー世界。ラール・クーナと呼ばれる世界よ」

「剣と魔法か…」


そう遠くない過去、自分が夢を見、妄想したものが存在する世界か…。

普通に興味が湧いてきちまったな…。


「よし、そこに逝こう。さて、転生というからには何かオプションがついてくるのだろう?」


転生物定番のチートってやつだ。


「ふふふ、今回は特別よ?能力なんて滅多にあげるものじゃないんだから」


そ、そうなのか…。


「でもあなたたちは今後その世界で面白そうなことをしてくれそうだわ。だからあげちゃうわ。さぁ、どんな能力をあなたは望むのかしら?」

「そんなもの決まっているだろう。彼女を守らなければならないんだ…力だよ、力」

「せっかくの剣と魔法の世界だし、どっちもつけちゃいましょう。それと…」

「それと?」


何か嫌な予感がする。


「最初に私をババアだと思った罪は重いわ。よって少し制限をつけさせてもらうわ」


にこぉと笑うお姉さんはまだ根に持っていたようだ。

これはやってしまったな。

思わず苦笑いが出てしまう。


「大丈夫よ。場合によってはあなたの味方をしてくれるもの。そう悪いものではないはずよ。たぶん…」

「最後のたぶんがあやしいなぁ…まぁ、いいか。力になるのなら別にかまわないさ。で?どんな制限なんだ?」

「今は教えないわ。後でステータスでも見て確認しなさい。」

「なんでそんなまだるっこしい…」

「なんでって…だってその方が面白いでしょ?」


なるほどね…。

まぁ、楽しいことはいいことさ!


「さて、そろそろ転生の準備も済んだようだし。とりあえず逝きましょうか?」

「はは、そうだな。いっちょ新しい人生歩んでみるとしましょうか」

「それでは私とはさようならね」

「そうなるのか…じゃあ名前だけでも教えてくれ」

「そうね。私の名前は転生の女神アキュールよ。そちらの世界でも頑張りなさいよ。早乙女(さおとめ)(まもる)君」


ははは、なんでもお見通しだったってわけか。さすがは神様というだけあるな。

目の前が霞み、白の光で覆われていく。

なるほど…昇天ってのはこんな感じなのかもしれないな。

そんなくだらないことを思いながら俺は新たな人生を歩むべく意識を飛ばすのだった。

今後更新していこうと思いますが感想、ご意見ございましたら遠慮なくお申し付けください。

投稿は初ですので色々とわからない部分もございますが自分なりに頑張っていこうと思います。

神様の名前などは適当に頭に思いついた事を使用していますのでもしパクリじゃない?みたいなことになりましたらそれもご意見としてお申し付けください。


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