駄菓子屋にて 3
「今日退院だって。帰れば居ると思うよ。」
「そうか、おめでとう。」
「俺に言われてもな。」
「それもそうだな。後で行くわ。」
「ちなみになんの用件だ?」
「…内緒。」
「何でちょっと嬉しそうなんだ?」
「それも内緒。」
「秘密ばっかりだな。
用務員さんが関係してるのか?」
「まあそんところ。
正直俺がお節介する事じゃないけど、あの人ら頑固だから。」
「どう言う意味だ?」
「そのまんま。
じゃあ俺は部活終わってから行くわ。」
「分かった。じゃあな。」
「ああ、後でな。
ちなみにだけど、」
「ん?」
「お前のおばあちゃんの好きなお菓子って何?」
「よっしゃ、じゃあ俺はこれで。」
「お疲れさん。」
「何か用事があるの?」
「はい、そんなにたいしたものでもないんですけどね。」
「行っちゃったね。」
「後をつける?」
「やめておこうよ、プライベートな事だろうし。」
「捜索はどうしたんだよ。」
「面白そうですね、行きましょうよ!」
「珍しいね、御鏡さん。」
「でもこれで2:1だな。」
「しょうがないなぁ。その代わり引き際はしっかりね。」
「「了解」」
こうしてオカルト天文部全員で同じ目的地へ行くのだった。
「いらっしゃい。」
「こんにちは。」
「きたな。」
「居る?」
「待ってて、呼んでくる。」
杏「ここって_」
金「うん。」
不「駄菓子屋ですか?」
金「うん、望月くんのお婆さんが経営してるらし い。」
杏「途中でカステラ買って駄菓子屋に行くって…
どう言う事だ?」
金「僕にも分からないよ、大人しく見てよう。」
「こんにちは。
私に用かい?」
「こんにちは。
はい、お元気そうで。」
「なんだいそりゃあ?」
「退院見舞いです。」
「ありゃぁ、どうもありがとね。
失礼ですが、どちら様でしたかね?」
「『桂』先生の生徒です。
先生に代わって来ました。」
「はぁ…?」
不「桂先生なんて居ましたっけ?」
杏「いや?居たっけな?」
金「僕も知らない。」
「桂…さんの?
そうかい、先生にもありがとう とよろしくお伝えておいて下さい。」
「分かりました。
絶対に伝えます。
ですが、今度本人が来るはずなのでその時に直接伝えてあげて下さい。
その方が本人も喜びます。」
報われます。」
杏「最後なんて言ってた?」
不「聞き取れなかったですね。」
金「……」
「それじゃあ、俺はこれで。
じゃあな望。」
「えぇ、お気をつけて。」
「ああ、じゃあな。」
金「それじゃあ僕たちも帰ろうか。」
杏「腹減ったぁ」
不「…そうですね。」




