捜索隊 結成
「よっ。お疲れさん。」
「よう。休みなのにわざわざ来たのか?」
「お前こそ休みなのにわざわざ店番か?」
「ばあちゃんがここんとこ調子崩しててな。」
「大丈夫なのかよ?」
「今は落ち着いてるよ。」
「そうか、良かったな。」
「次また倒れるか分からないから、代われる時は出来るだけこうして手伝ってるんだ。」
「そうだったのか、偉いなぁ。」
「はい、50円。」
「あいよ。」
……。
「所でさ望。」
「何?」
…。
「いや、やっぱ何でもない。」
「何だそれ。」
「悪いな、やっぱり何でもない。」
「あっそう。じゃあな。」
「あぁ、またな。」
「て、事があったんだけど。」
「あっそう。それで?」
「気にならない?」
「ならなくないけど、
俺、関係ないじゃん。」
「そうだけど、丘野は鈴木と仲良いじゃん。」
「まあそうだな。」
「で、部活入ってなくて暇でしょ?」
「まあ、そうだな。」
「この後も特に予定ないでしょ?」
「決めつけやがって、まあそうだな。」
「アイス1つで。」
「まだまだ寒いってのにアイスかよ。
チョコミントで。」
「まいど。」
「んで、知ってる事は?」
「ない。」
「かえして」
「そんな急に言われたってなぁ、うぅ〜ん、」
「80円」
「あっ、そうだそうだ。
なんか最近あいつ用務員の人の所に行くようなったらしいな。」
「曖昧な。」
「噂だよ。実際に見てない。」
「それが何で…」
「俺も分かんないって。」
「そっか、まあ他にもあたってみるよ。」
「そんなに気になるか?」
「そんなに。でも、まあ、気になる。かな?」
「どう言う事だよ…」
「で、ここに来たんだ。」
「はい。
鈴木は来てないんですね。」
「いや、一応は来たよ。
早退だけどね。」
「やっぱり用務員室に行ったんですかね?」
「分からないね。
そこまで詮索はまだしてないから。」
「そうなんですね。」
「じゃあ、やってみる?」
「んー〜。…」
「で、断ったのかよ!?
何で断ったんだよ。」
「まあ、周りが熱くなると急に冷静になるアレってあるじゃん。」
「いやそう言ってもお前な…」
「あんがい乗り気なんだな。」
「まあここまで来たら、感はあるよな。」
「くく、何だそれ。
要するに暇で持て余してるんだろ?」
「そうともいう。
せっかくだし、やろうぜ!」
「もうその気は無いよ…」
「何でだよ、やろうぜ!って」
「無いってば、
「じゃあ今度はお前が知ってる事を教えてくれよ。」
「お前は!」
「オカルト天文部、副部長の田淵 杏夜さまだ!」
「あー、たぶちたぶち、そうだった。」
「昨日ぶりだね。」
「おうともさ。
金ちゃん、もとい部長命令で来たぞ。」
「何しに?」
「さっき言った通り情報収集だ。」
「昨日話したでしょ?」
「他にも隠してる事やまだ言ってない事がある。
って金ちゃん言ってた。」
「何だそれ。」
「俺も、確証はあるのか?って聞いたら
いいから言ってこい!って蹴り出された。」
「へぇ〜意外だなぁ。そんな荒々しいなんて。」
「8割増しで誇張してるけど、
普段から優等生な所為か、たまに凄い頑固なんだよねぇ。」
「つまり田淵は何も分からない訳だな。」
「うん、分かってるのはそれだけだ。
だから、教えてくれよ。」
「鈴木の言ってた通り憎めない奴だな。」
「その鈴木に関してだが、やっぱり俺もあんまりよく分かってないんだよ。」
「同じ部活のお前が分かんないなら、俺たちもあんまり分かってないと思う。」
「手詰まりだな。」
それでよく友達と言えたもんだな。
そう心で毒吐く自分がいた。
「そうなるとやっぱり捜索しかないな。」
「まあ俺が言い出しっぺだしな。」
「よっしゃ、いっちょやろうぜ!」
無邪気な周助と杏夜のせいで、
自分がどれほど汚れたのか思い出した。
もう少し時間がかかるかと思ってたけど、
やっとここまで来ました来れました。
次回からはこの作品のメインです。
魔ジン編。
気合い入れて更新していきたいと思います。




