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今際の夢  作者: lycoris
今はの夢
92/140

明日の先

修「進路相談どうするよ。」

周「とくにないかな。」

学校帰り、すっかり溜まり場になった駄菓子屋。

だって演劇部室だと副部長が怖いし。

望「このままがいいな。」

周・修「おなじく。」


秋「そうは言ってもな」

周「お前はいいよな、役者になるんだろ?」


秋「まだ分かんないよ。」

望「へー、意外だね。」


周「他にやりたい事が出来たのか?

俺には演劇しかないって言ってた男が。」

秋「そんな事言ったか?」


修「1年の最初の自己紹介の時に言ってたよな。」

周「そうそう、まあ今のトボけたフリは下手だったけどな。」


秋「はは。まあそんな訳で俺よりも演技が上手いはごまんと居るから、このままで将来食っていけるのかなって。思う時があってな。」

周「珍しいな。お前がそんなネガティヴだなんて。」


秋「演技してないとそんなもんさ。その為に演劇してるってのもあるけど。」

周「ふーん。」

たぶん分かってなさそうだけどとりあえず相槌を打つ周助。

修「望はここを継ぐのか?」

望「いや、ばあちゃんが『死ぬまで働くから他にいけ』ってさ。」

周「まあ長生きしそうだよな。お前のばあちゃん。」

望「そう願うね。死んだら畳むらしいから結局継ぐことは出来ないんだけどね。」


修「じゃあ何になるんだ?」

望「…まあ医…看護師にでもなってばあちゃんに長生きして貰おうかなって。」

周「望、おまえってやつは!」

大袈裟な周助に

秋「感動した!」

涙まで流してさらに大袈裟な秋悟。

修「えらいな〜。」

望「そういうお前は?」

照れ隠しに話題を逸らす望。


修「俺か?別になりたいものもないし、勉強も出来ないし、

これと言って

 夢

 な

い 

 。」


修「だからこうして困ってるんだよ。」

修也は笑って誤魔化した。


望「じゃあ丘野は?」

周「俺はな〜、普通の会社で働いて可愛い嫁さんと結婚して普通に暮らしたい。

可愛い嫁さん、これ大事。」

秋「その普通が難しいんだけどな。」

周「分かってるよそんなもん。

だから夢、というか目標というか。」


周「あやふやだけど、進路なんて後でも変えられるだろ?

今は迷っててもいいから、今やりたい事を言えばいいんじゃないか?」

修也の肩に手をかける周助。

周「ま、お前が何したいかは知らないけどさ。」

修「それもそうだな。

あ〜あ、宝くじ当たらないかな〜」

周「おい!」




秋「ここは売ってないのか?」

望「本気かよ。まあ売ってないけど。」

修「残念だ。」

周「本気だったのかよ!?」


修「俺はお前と違って働かずに楽してイきたいかな。」

秋「みんなそうだろ。」

望「極論はね。」

周「それなら俺だって、

南国の豪邸でハーレム豪遊うっはうは生活してぇよ!」

修「それを進路相談で親の前で言うのはちょっと…」

秋・望「うわぁ……」

周「言わねぇえよ!!!」


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