高嶺の
「お疲れさん。」
「遅かったな。」
遅れて駄菓子屋に着くと
2人してアイスキャンディーを食べていた。
「食べる?」
奥で望も食べていた。
「ありがと。」
「はい、50円。」
「とるのかよ。」
「当たり前だろ、なんせ生活がかかってるからね。」
「うそ!?それ言われると文句言えないな。」
「まいど。」
「これで飢えずに済むな。」
周助が慈悲とは程遠い笑みを見せる。
「そこまでなのか?」
「ああ、日に日に食費が増えるからな。」
「みんな成長期だからな。」
同じく薫。
「そっか、大変なんだな。他人事だけど。」
「ヒトっていうかネコだけどな。」
「え?」
3人ともふき出した。
どうやらハメられたようだ。
「この金はありがたく、野良猫の餌代に使わせてもらうよ。」
「騙されたのか?」
「この店はばあちゃんの趣味だよ。
赤字でも死ぬまで続けるってさ。」
「なーんだよ!ちょっと本気にしただろ!」
「だいぶ騙されてたけどな。」
「いい演技だったよ、才能あるんじゃない?
演劇部に入る?」
「うぉっ!?」
後ろから急に秋悟が現れた。
「俺にも1本くれ。」
「はいよ。」
男が5人も駄菓子屋に集まると狭いし暑いし、
アイスキャンディーで少しぬるいくらいだった。
修「意外と早く終わったんだな。」
秋「部長権限で終わらせてきた。」
修「だから副部長に怒られるんじゃないのか?」
薫「いや、お前が遅いんだよ。」
周「そうだぞ、あの子誰だよ。」
修「まあ語るほどの事でも。」
秋「俺は知ってるけどな。」
薫「俺は興味ない。」
望「俺も知らない。」
修「まあまあ、今日は俺の話じゃないでしょ。」
周「無理やり逸らしたな。
今度吐いてもらうからな。」
薫「そう、さっきの続きから話せ!」
望「横暴だなぁ…」
どうやら俺と秋悟が来る前から話はしていたそうで、
結局薫の姉、香と望は付き合ってはいない。
望「たまに一緒に帰ったり、たまに一緒に遊びに出かけたりするくらいだよ。」
秋「そこまで進展してて付き合ってないのか?」
望「うん。」
周「らしいよ。」
秋「馴れ初めは?」
望「付き合ってもないのに馴れ初めって言われてもなぁ。」
修「お前はどう思ってるんだよ?」
このままじゃ話が進まなそうで、何気なく聞いただけだった、が、
望「…」
薫「答えろよ。」
望「……」
薫「黙ってないで答えろよ。」
今にも飛びかかりそうな薫を3人が警戒していた。
望「好き、じゃない。」
望がゆっくり小さく口を開いた。
周助が薫の肩を抑えて、俺と秋悟で望の前に立ち塞がった。
望「でも、憧れに近いのかな。
尊敬なのかもしれない。
ほら、誰がどう見ても、『高嶺の花』が似合う。」
薫「姉さんはそんなんじゃねぇ!」
望「でも俺にはそう見えるんだ。」
薫「ちっ」
睨みつける薫とそれを見つめ返す望。
望「それだけだ。」
それだけ で会話は終わった。
沈黙の中1人の少女がお菓子を買いに来た。
蕨「こんばんわー!
これ、なんの集まり?」
望「気にすんな。
はい、50円。」
蕨「はい。あ、お兄さんも来てたんだ。」
修「おう。こんな時間にお菓子食っていいのか?」
蕨「今日はいい日なの♪
それにお兄さんだって食べてるじゃん。」
修「たしかに、俺が言えた事じゃないな。」
周「女だったら、って見境無しかよ。さすがに…」
秋「さすがにマズいだろ。擁護出来ないわ。」
修「お前らどんだけ俺を女好きにしたいんだよ。」
薫「くだらねぇ、帰るわ」
またも場を白けさせ、帰っていく薫。
秋「じゃ、俺もそろそろ帰ろうかな。」
周「俺も。」
修「蕨ちゃんはいいの?」
蕨「うん。」
修「もう暗いけど本当に大丈夫?」
蕨「うん」
修「そっか。
じゃあ俺も帰るよ。」
蕨「ばいばい。」
修「ばいばい。
望も、じゃあな。」
望「ああ、気を付けてな。」
さすがにキャラ付けしてない五人を同時に書き分けるには私の力では書けないので、
試験的に名前を振ってみました。
会話の間に誰がどうしてるのか挟むと、
ただでさえ更新が遅いのに話が進まなくなるので、
他に改善策やご指摘などあればぜひ教えて頂けると非常に助かります。




