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今際の夢  作者: lycoris
今はの夢
88/140

本当に?

「手伝うのはいいよ。

面白そうだから。」

「お前ならそう言うと思ったよ。」

「部活が暇な時限定だけどな。」

「それでも多いに越した事はない。

な、」

続いて周助を説得する。

「俺もいいけどさー、面倒なのだけは勘弁な。」

「分かってるって」

「分かってなさそう」

なんだかんだで、

別れさせ隊がここに結成された。

なんて傍迷惑な男たちだろうか。



「で、何か目星はあるのかよ。」

放課後も集まっていた。

演劇部の部室に。

「そもそも彼氏は本当に居るのか?」

「ある!いる!」

秋悟達演劇部員は今声出しのために外に出ているため、

部員じゃない俺たちがここを占拠していた。


部員達とすれ違う時に、副部長に一瞬睨まれたような気がした。

面識は無いはずだが、どこかで恨みを買ったのか?

「望月が怪しい」

「「望が!?」」

いやいやいやいや

「いやいやいやいや」

「お前らな、」

「だって」

「なぁ?」

周助と顔を見合わせた。


「なんでそこで望が出てくるんだよ。」

「この前一緒に居たんだよ。」

「たまたまじゃないのか?」

「いいや、姉さんの方から望月に会いに行ってた。」

「用事があったとか?」

「落とし物拾ったとか?」

「お前らなぁ、

俺を疑ってるか、望月に対して失礼なのか、」

「だってだって」

「んだんだ」

「あっそう、

んで、望月ってどんな奴なんだ?

俺はあんまり話した事ないんだが。」


「って言ってもな。」

「俺らもそんなにしょっちゅう絡んでる訳でもないし。」

「とにかく知ってる情報を全部吐き出せ。」

必死だな。

「勉強が出来る。」

「ふん」

「運動は得意って訳じゃなさそう。」

「ふんふん」

「あとはー」

「あ、駄菓子屋の息子だったよな?」

「あれは望のおばあちゃんがやってるんだろ?」

「そうなのか?」

「たぶんな。」

「じゃあ望月はそれを継ぐのか?」

「さすがにそこまでは知らないけど。」

「じゃあ姉さんはゆくゆく駄菓子屋のおばあちゃんになるのか!?それはそれであり!!」

「やっぱ面白いなこいつ。」

「呑気だなお前も。」


「くそ、役に立つ情報が少なすぎる!

こうなったら直接問い詰めるぞ!」

「正気か?」

「じゃあ俺は帰るわ。」

何かを察して帰ろうとする周助。

俺も出来ればこのまま解散がいい。

「当然お前らもついてくるんだよ。

それくらいは役に立て。」

だと思った。

「こいつ本当、姉以外の人の扱いが雑なんだよな…」

「俺こんな奴のハイエナしてたのか…」


ちょうどそこに秋悟率いる演劇部員達が戻ってきた。

台本と小道具を取りに来たらしい。

さすがに邪魔になるので、

薫もこう言ってるし、

「なんだ作戦会議はもう終わったのか?」

「悪いな秋悟、これ以上は邪魔になるだろうから。

また今度話すよ。」

「あら、もう帰るのか?」

「いや、駄菓子屋に寄ってく。」

「お菓子ならここにもあるぞ。

紅茶のお代わりもあるし。」

「さすがに部員でもないのにそこまでわな。」

「俺は別にいいけど。」

お前は良くても、俺は絶賛副部長に睨まれてるんだ。

「ありがたいけど、駄菓子屋に居るであろう望に用事があるんだ。」

「え、何で望?何の用事?」

「ややこしいからまた、まとめて話すよ。」

「え〜、凄く気になるんだが、

俺もついて行「部長!」」

副部長の一括。

凄く睨まれる俺。

「あ、はい、ごめんなさい。」

「今度の劇は大事な舞台なんですよね?」

「はい、ごめんなさい」

「それと、あなたの役職は?」

「はい、ごめんなさい。

部長でごめんなさい。」

「それでは皆さま、お引き取りを。」

どこかコントじみたやりとりと、

わざとらしい態度。

「「「お邪魔しました。」」」

3人揃ってそそくさ演劇部室を後にした。

「後で絶対聞くからな!」

無駄によく通る秋悟のセリフを背に受けながら。




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