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今際の夢  作者: lycoris
今はの夢
87/140

本性

やっぱり?

とか

今このタイミングで!?

とか

ツッコミたいのは山々だが、

奢ってもらってる手前大人しく続きを待った。

「まあ、そんな気はしてたけどさ。」

じゃあなんで俺今ここに居るんだよ!とツッコミたい。

「覚えてないんだな。」

「まあ覚えてないな。ついでに、何でお前に嫌われてるのかも覚えがない。」

「本当に本当だな?」

「俺たち昔会ったことがあるのか?

何年前?」

「それならいい、思い出すな。」

メチャクチャだな。


「で、用件はそれだけ?」

「本題はコレからだ!」

ハツラツだな。

「姉さんに…

姉さんに……!!!

彼氏が出来た!!!……!!…」

コレが苦悶の表情って言うやつか?苦虫を噛み潰したようなとも言うのか?

勉強した甲斐があるな。

「それはお前だと思っていたのに…

どうやらそれは違うらしい…」

「何で俺になるんだよ。」

「今はそんな事はどうでもいいんだよ!!」

情緒不安定とはまさにこの事か。

「他にいるんだよ。」

「そいつが分からないからお前がここにいるんだ!」

なるほど。そう言うことか。

疑問が解けたと同時に新たな疑問が浮かんだ。

「なんで、俺なんだよ。」

「他に当てがないから。」

「あっそう。」

さらにもう1つ浮かんだ疑問をぶつけてみる。

「ちなみに分かったらどうするの?」

「もちろん別れさせる!」


「何としてでも!!」

また新たな疑問が、、

「俺の顔面にボールぶつけたのって…?」

「それでお前が記憶を無くせば万々歳だからな!!

あわよくば死、だ!」

ハチャメチャだな。


こいつひょっとして関わると危険な奴なのでは?

今更ながらに身の危険を感じ始めた。

「そうかそうか。

どっちにしろ俺には何も分からないからな。

悪いな。」

「待てよ。」

「え?」

解放されないの?

「飲んだよな、それ。」

「くれたんじゃないの?」

「報酬の先払いだ。

手伝え。」

「本気で言ってるの?」

「体育の度にお前に不慮の事故が起きるかもな。

いや、体育以外でも。

ほら、俺、人気者だから。」

田淵が可愛く見えるほどのタチが悪い奴に捕まってしまった。



「て言う事が昨日あってさ。」

「それバラしていいのかよ。」

「どうせすぐにバレるだろ?

それに秋悟はもう気付いてるんだろ?」

「まあ気付いてたけど、

さすがに本人の目に前でバラすのは。」

「…」

「だってついてくるんだからしょうがないだろう?

それにバラしたこともいつかバレるんだから。」

「お前大胆不敵っていうか、生き急いでるっていうか、怖いものなしかよ。」

「さすがにオバケは怖いよ。

あと刃物とか?」

「そう言う事じゃなくてだな…」

「あ、ブラコンも怖いな。」

「それを言うならシスコンな。」

「それそれ。」

「…」

お昼時。

男子4人でむさ苦しい昼食会。

それでもまだまだ寒い空模様。

「まあでも、なんだか安心したよ。

完璧な人間は居ないんだなぁって。」

「そりゃあそうでしょ。」

周助に秋悟が応える。

「それに、あれくらい美人なお姉さんだとな。」

「お前も姉さんを狙うか!?」

さっきまで黙って睨んでた薫が、

形相をさらに変えて声を荒げた。

「うわ、怖」

「な、バレただろ?」



「そんなわけだから、お前らも手伝え。」

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