停止線
せっかく昨日は月が綺麗だったのに。
無理も無いけどね。
それでも私は、来てくれると思ってた。
あなたが鈴本くんなら。
ね、だから
一度だけでいいから
それが君の願いなら
そのままそっち向いてて
風邪、うつしちゃったらごめんね
俺は馬鹿だから
大丈夫だよ
ありがとう
私はこの匂い、好き
あなたが好き
中身が違っても、例え外側が変わっても
変わらない
ありがとう
ああ
ぁぁ
明日世界が滅んでもいい
もう少しだけ
この夢の続きを
…
あ、りが とう
ああ
わたし がんばっていきてみる
ああ
やくそく
またね
ぁぁ
「あいつは何しに来たんだ」
「お見舞いだよ。」
「それでなんで泣いてるんだよ。」
「泣いてないよ。」
「あんまり自分に嘘を吐いてると、後で余計に辛くなるぞ。」
「…
…私、泣いてるんだね。嬉しかったはずなのに。」
「……」
「悲しかったはずなのに。
お姉ちゃんは、何で泣かなかったの?」
「後で泣いたよ。すぐに実感がわかなかっただけで。」
「わたしも泣いてあげられるかな?」
「それは私には分からない。」
「もし、私だったらお姉ちゃんは泣いてくれる?」
「当たり前だ。
今日はいつになく弱気だな、あいつのせいか?」
「…違うよ、
弱みを見せるのはお姉ちゃんだからだよ。
彼の前では
好きな人の前では格好つけていたいから
。」
お姉ちゃんだから
私は
あいにはいけない
「あなたはそこにいない
あなたの心はここにはない
」だからわたしはここにい
る




