はいdお
「それじゃあ屋上に着いたら、杏くんは悠也くんの気を引いててね。」
「その間に金ちゃんと未鏡さんが話をするって作戦ね。」
「ちゃんとやってよね。
これはオカルト部の活動みたいなものだから。」
「分かってるって!」
「頼んだよ。」
「おう!」
2人で腕を組み交わした。
「お待たせ、お二人さん。」
大の字で仰向けの悠也くんと、
その近くで体育座りの未鏡さん。
「何やってるんだよ?」
早速、杏くんが悠也くんに質問した。
「なーんか、懐かしい気がしてなー。
別に初めて屋上来たわけでもないのに。」
「つまりどういう意味だよ。」
「言葉に表せない。」
「体で表現してると。」
「つまりそういう事だ。」
「なるほどな。」
まったく理解出来ない。
杏くんまで悠也くんの近くで大の字になった。
作戦は思いの外順調だ。
「ねえ、未鏡さん。」
「何ですか?」
「単刀直入に聞くけど、」
「はい」
「僕に、
僕たちに何か隠し事してない?」
…。
「…急にどうしたんですか?」
「ない?」
「えっと…」
「ないかな?」
「何が聞きたいんですか?」
寒気が走った。
「隠し事。」
引いちゃいけない。
「教えませんよ?」
「なんで?」
「教えたら、隠し事にならないじゃないですか。」
「それは「それに、教えたら何か見返りがあるんですか?」
「それは…」
「だから、教えません。」
甘かった。
甘かったのは自分だった。
今までの普通じゃない事を普通に解決しようとしていた。
でも、どうやらそれじゃあダメみたいだ。
「分かった…
ごめんね、変な事聞いて。」
「別にいいですよ。」
「よっこいせ。」
悠也くんの近くで大の字になった。
「ごめん、杏くん、
作戦失敗。」
「え?」
「作戦てなんですか?」
「こっちの話だよ。」
「えー、教えて下さいよ〜。」
「教えてもいいけど、代わりに。」
「何ですか?」
「悠也くんは僕らに隠し事してない?」
「え、何のことですか?」
「言わなきゃいけない事。」
「え、えーっとー、
あー、あー、」
「俺、家族誰もいないから、
今こうしてみんなでいられて幸せです。」
そう言って悠也くんは転がりながらうつ伏せになって、手で顔を覆い隠した。
「感想、返信は現在受けつておりません!」
悶え暴れてる。
「ははは、俺も楽しいし、今が幸せだぜ!」
「うん、僕もだよ。」
「私も。」
「かーっ、もう!
受けつておりません!!!」
「じゃあ、みんな、気をつけて帰ってね。」
結局、未鏡さん以外に隠し事をしてる部員は居なかった。
悠也くんを信じるのであれば。
疑いたくないとは思う、でも、引っかかる。
隠されてる何かがある。
そうでななければ、
オカシイのは金治になる。




