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今際の夢  作者: lycoris
今際の夢
65/140

お弁当

朝、そこに昨日の変態は居なかった。


よかったよかった。

…帰る頃にはいるのかな?

「よう、サボリ。」

変態に夢中で忘れていた。

教室に着くと周助に声をかけられた。

「やむを得ない事情があってな。」

「どうせ寝てたんだろ?」

「いいや、やむにやまれない事情がだな。」

「そんな事よりお前が休んでる間に転校生が来たんだよ!しかも、2人!」

「あ、そうなんだ。」

「1人は男子で、その美形のあまり何かするたびに悲鳴をあげる女子が後を絶たない絶世の美男子だ!

奴の周りには常に人だかりが出来る。

何故ならあまりに女子が群がるからハイエナ男子も混ざってそれはもう!」

「詳しいな。」

「何故なら俺もそのハイエナの1人だからな。」

「あ、そう。」

「それに嫌でも目立つしな。」

そう言われれば廊下がうるさいな。

「噂をすれば来たな。」

聞いた通りの容姿と人の群れ。

「じゃあ俺も混ざってくるわ!」

続々と人が押し寄せ、他クラスの生徒までもが彼の机を囲む。

おかげで周りの席の生徒達が、

と思いきやその輪が大きくなるだけだった。


人波を縫うようにして1人が、手を後ろに組みながらにこやかにこちらに来た。

「おはよう。」

「おはよう」

「これから毎朝こんな感じになるのかな?」

「さあね。朝から賑やかな事だ。」

「ねぇ、昨日はなんで学校に来なかったの?」

「…

さぁーねぇー」

何故か警告する本能に従って誤魔化した。

「ふーん…

じゃあ何処に行ってたの?」

「さあねー」

「…女の子と居たの?」

「!

さ、さぁね?」

「その子と何してたの?」

「さーね??」

「へー、そうなんだ。

鈴木くんって嘘が下手だよね。」

「え!?バレてた!?」

「ほー、学校をサボって女の子と人には言えない場所で人には言えない事をしてたんだね!」

「待った待った待った。

そんなんじゃないって!ただ一緒にご飯食べただけだって!」

「どこで?」

「家で」

「誰の?」

「えーっと」

なんらやましい事は無いのだが、ものすごい圧力を感じて言い辛い。

言ったら果たして俺はどうなるんだ?

「よう!お二人さん!朝からお熱いねぇ!」

朝からはつらつなお調子者キャラの演劇部部長。

たぶん何かの役の演技だろう。

「おはよう秋悟!それは何のキャラ?」

「おはよう、木元くん。」

ナイスタイミング!

やっぱり持つべきものは友達だな!

「何言ってんだよ。

俺は元からこんな感じだぜ!」

「嘘だ〜」

よし、このまま話を逸らそう!

「あ、そういえば昨日会ってないな。

昨日何してたんだよ?」

クソォ!昨日の秋悟に何が会ったんだよ!?

それよりも話を戻された!

「そ、それは「それはそれとして、はい!」

可愛らしい包みの箱を渡された。

「いつもお昼は買い弁だったよね?」

「あ、うん。」

「箱は食べ終わったら返してね。」

「分かった。」

「じゃあまたね。」

数田さんはにっこり笑って自分席に帰っていった。

中は恐らく弁当だろう。

「手作り弁当だな。」

「さーな。」

あれ、いつもの秋悟に戻った?

「お前から頼んだのか?」

「いや、俺は何も。」

「じゃあ、これってつまりそういう事だよな?」

「つまりどういう事だよ?」

「とぼけてる訳じゃ、なさそうだな。

…まあそのうち分かる。」

呆れている秋悟。

数田さんの方を見ると目があった。

そして数田さんはすぐに目を逸らした。


思い当たるとしたら、きっとこの前のお礼だろうか?

あまりよく覚えてないけど。

きっとそうだ。








うん。

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