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今際の夢  作者: lycoris
今際の夢
42/140

今際

花火が終わったらさようなら。


本当に即解散だとは思わなかった。

元々3人分だった事やあまり派手なのはさすがに出来ないようなので、あっというまに終わった。

「本当にごめんね。」

「いや、いいですよ。」

「じゃあ、気を付けてね。」

手を振りながら車に乗り込む先輩。

田淵は元々家が近く、御鏡さんは女の子なので、

悪いけどこの車(運転手を除いて)3人乗りだから。という理由で俺は歩いて帰ることになった。


正門は閉まってるので、普段は通らない裏門から帰る。

暗くて雰囲気がある。

_一瞬光った。





その光を追って飛び出すと、

体が飛んだ。

痛い。

また光った。

行かなきゃ。

止まっちゃダメなんだ。

行かなきゃ。

_薄く光った。

ダメだ。

待ってくれ。

行かなきゃ。

待ってくれ。

行くから。

_鈍く光った。

_淡く光る

_幽かに光った。

置いて行かないでくれ。

_あえかなる光。

1人で行くな。

行っちゃダメなんだ。

痛くても行かなきゃ。

戻らなくても戻れなくても。


だから、「お前が最後に伝えたい言葉は」



最後には俺の手元で深く浅い息を吐いた。

それきり動かない。

寒さのせいか体が硬い。

顎を突き出し上を向いたまま、

()()()()()()()()()()()

体は伸び、力が抜けていて、それでも硬い。

体は冷めている。

 もう二度と動くことも鳴く事もない。

その躯を抱き寄せた後、

今さら追いついた。

もう何も分からない。

ただ、痛い。

ただ、痛むだけ。

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