昨日の責任
「おはよう。」
「おう、おはよう。」
部室の中は秋悟だけだった。
「他の部員は?」
「今日は来ないって言ったろ?」
「は?」
聞いてないが。
「仕事を蜂起されたのか?放棄だけに。」
「お前…!??どこでそんな難しい言葉を!!?」
「いちいち大袈裟だなお前は…
勉強したって言ってるじゃん。」
「まさか、ここまでとは…」
「そりゃあ留年かかってるしな。」
「マジか。」
「と言うか、通じるんだな。」
「そう言うセリフは良くあるからな。」
「そうなのか?」
「興味あるか?」
「微妙だな。」
「そう言うのが一番困る。」
「実際どっちでもないし。」
「ま、興味持ったらいつでも。」
「で」
本題に戻る。
「今日は部活休みなのか?」
「うん。昨日も言った。」
言ったけな?
「じゃあなんでお前来たの?」
「俺がこの部の部長だから。」
「はぁ?」
「ま、家にいてもやる事ないしな。」
「わざわざ暇だな。」
「今日はお前が居るからそうでもない。」
「いや、休みなら帰るよ、俺。」
「つれないなー。」
「まだ宿題やってないし。」
「どうせ最終日までやらないじゃん。」
「留年かかってるんだからさすがにやるよ。流石に。」
「お?フラグか?」
「やめろ。やる気のあるうちに帰るわ。」
「まあ、待てよ。茶でも飲んでけ。」
「…」
まあ、せっかく着替えて来たんだ、一杯くらい。
と、気がつけば昼になってた。
茶を飲んだのだから少し手伝っていけ、とズルズル。
「腹減ったし、今度こそ帰るぞ。」
意思を固める。
「分かった。じゃあ俺も帰るわ。」
あれ?
「どうしたお前。熱でもあるのか?」
「そんなにおかしいか?なんなら昼飯奢ってやろうと思ってたのに。」
「嘘だろ?救急車呼ぶか?」
「ただのお礼だよ、大袈裟な。
それともお前もウチに入るか?」
「俺は名誉帰宅部だからヤダ。」
「残念、見込みはあるんだけどな。」
「んで、何で奢ってくれんの?」
「今日まで手伝ってもらったから。」
「それは別でする約束じゃなかったっけ。」
「それもちゃんとする。
今日、お前が来てくれて助かったって事。」
「は?なんで?」
「俺が部活休みなのに来た理由が分かるか?」
「そんなの、お前が演劇バカだからじゃないのか?」
「本当にそうだったらよかったのにな。」
「?」
「怖いんだよ。
ここまで入念に準備して、もし、本番でミスしたら。ってさ。」
「お前でも緊張するんだな。」
「当たり前だ。」
「それで学校に?」
「不安で不安でしょうがないんだよ。
明日なんて来なければいいと思う。」
「じゃあ辞めちゃえばいいじゃん。」
胸ぐらを捕まえれた。
「…そうだな。」
思考が追いつかない。
「辞めるか!」
無表情の上から笑顔が張り付く。
別に息苦しくは無かった。
ただ、秋悟の笑顔に胸が苦しくなった。




