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今際の夢  作者: lycoris
今際の夢
29/140

紅茶入り砂糖

「お前、演劇興味あったっけ?」

「なんで?」

「昨日御鏡さんに聞かれたんだよ。」

「え?」

「昨日お前が1人で演劇の練習してた、ってさ。」

「あー、、あれはなんと言うか…」

「ま、話は合わせといたからさ。」

「さっすが!」

「だろ?だから今日は部室に来いよ。

お茶くらいは出してやるから。」

「おう!行く行く!」

「なんの話だ?」

「周助も来るか?演劇部。」

「えー、何しに?」

「どうせ、暇だろ?」

「まーそうだけども」

「なら来るしかないな!」

「いいけどさ。

ちなみに修也は演劇部に何の用なの?」

「しょーもない事だから気にするな。」

「自分で言うのか。」

「まあな。」

「よし、じゃあ、放課後は部室に集合な!!

…いやー、一度現実でこんなセリフ言って見たかったんだよ〜、感激!」

「テンション高いな。」

「興奮して来たぞ。」

「落ち着け、まだ昼だぞ。」

「あぶねぇあぶねぇ、興奮しすぎて脱ぎ始める所だったぜ。」

「だいぶご乱心でいらっしゃる。

俺は野郎同士はノーサンキューだ。」

「釣れないなぁ」

「俺もだ。」

「ま、ともかく、今日は部室に来いよ。

待ってるからな、…永遠に、」

「怖いわ。」

コロコロ表情を変える秋悟は楽しそうだった。


さて、放課後。

これがゲームだったとしたら行き先は、

『演劇部の部室』『階段の上』『帰る』

さて、

しょうがない、今日は『演劇部の部室』に行くか。


「あ、ごめん、秋悟いる?」

部室を除くと秋悟は居なかった。

代わりに、台本を読んでた1年聞いた。

「部長はここには居ないですよ。」

「どこに居るか分かる?」

「多分、裏で小道具作ってると思います。」

「ありがとう。」

そう言われたので部室の裏に回った。

「おい。」

「ん?」

木の板にペンキを塗っていた秋悟がこちらに気づいた。

「よう。」

「何してるんだよ?」

「見れば分かるだろ?」

「分かんないから聞いてんの。」

「え〜

お前、これ大海原だぞ!」

楽しそうに言う秋悟。

言われてみれば見えなくもないが。

「そうか、見えないかー。」

「大体、何なのこれ?」

「演劇で使う背景だよ。」

「自分達で作るんだ。」

「まあ部活だからな。

って言ってもプロの事なんて知らないけどな。」

「へー、大変だな。」

「まあな。

でも、達成感もある。

丹念に丹念を重ねて、全てをやり通した後の達成感。

最高だぞ?」

「遠慮しとく。」

「つまんない男だなぁ。」

「ほっとけ。」

「ウチも部員募集中だぞ?」

「どこにも入る気はない。

ていうか、人手が欲しいなら他の部にも手伝って貰えばいいんじゃん。

美術部とか。」

「いやまあ、もっともだけども、

ほら、達成感がさ?」

「めんどくさい男だ。」

「もっと構え。」

「暇だし帰っていい?」

「ツッコメよ!

てか、どうせ帰っても暇だろ?」

「まあな。」

「じゃあ約束通りお茶でも飲んでけよ。」

「おう。」


「ほらよ。」

「ありがと。」

紅茶のカップに口を近づけ、湯気を飛ばすように冷ます。

そして一口。

「ん。そんな上手くないな。」

「ガキなんだよ。」

そう言って角砂糖の入った小瓶を差し出した。

「悪いか。」

2つほど紅茶に入れて、一口。

「別に。」

秋悟は自分の紅茶に角砂糖を3つ入れた。

「お前ほんと"めんどくさい奴"だな。」

「悪い?」

「悪いわ!

むしろ良いところなんてあるのか?」

「はっ…数え切れない…!?」

「ほんとお前は」

「ははは」

ふと気になった。

「てか、なんで紅茶なんて置いてあんの?

茶道部以外、ましてや運動部のスポドリでもないのに?」

「ほら、俺が優秀だから。」

「何言ってんだこいつ。」

「ひでぇ。

まあそういう訳だ、優秀だったら学校からこういうのが送られるんだってさ。」

「なんでまた紅茶?」

「そこは知らん。

けど、最近は美術部も紅茶セット貰ったってさ。」

「あ、それなんか知ってるかも。」

「まあ表彰されてたからな。」

あー、あれか、あの絵か。

あれ?

「お前は?」

「賞なんて飾りです!ウチの偉い人にはそれが分かったんです!」

「へー。

で偉い人ってのは?」

「校長。」

「どういう基準。」

「谷谷谷谷先輩が認めた人。」

「どうしてそこであの人が出てくる?」

「だってそういう基準だし。

先輩の親がここの生徒で、巨額の寄付してくれてるんだってさ。」

「へー」

「だから金持ちなのに私立やもっと上の学校じゃなくてウチなんだってさ。

頭の良い人間の考えなんて分からないけどな。」

「へー」

「全国模試一桁台前半だってさ。

もちろんこの学校じゃぶっちぎりで頭良い。」

「へー」

「…お前、先輩と何かあったのか?」

「いや何も。」

「普通は先輩から部活に誘われるなんてないぞ。

何があったんだ?」

「なーんにも。

(なん)もなさすぎて入る気もなかった。」

「勿体無いなー。」

「じゃあお前は誘われたら入るのか?」

「俺は演劇で忙しいからな。」

「ま、そういう事だ。」

「お前帰宅部だろ?」

「そういう事だ。」

「そうなのね。」

「ああ。」

紅茶をお代わりした。

早めの更新を目指してるけども、

不定期を盾に1ヶ月も空いてしまった。

おまたせしました。

そろそろタイトルを変えようかなと思います。

だって後にも先にも駄菓子成分薄いし。

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