えだまま
「くそっ、クソ!糞!!」
ストレス発散しようとして、余計に腹を立てて。
誰見悪くない、自分にだって非がある事くらい分かってる。
それでも、それでも、
何で!俺が!俺だけが!
矛盾する感情に駆られて走り出す。
周りから見たら恥ずかしいのかもしれない。
それでも走らずにはいられない。
「ふざけんな!フザケンナ!」
壁を殴っても痛いだけだって分かってる。
だから、少しでも痛くない様に叩く。
その痛みで少しは気が晴れる。
もうすぐ家だ。
そりゃあ走ってきたんだからいつもより早く着いた。
少しクールダウンをして、家のドアを開けた。
「修也、ここんとこ帰りが遅いけど部活でも入ったの?」
「いや。周助の家で遊んでるだけ。」
それにあそこは部活でも何でもない。
「まあ、良いけど。勉強さえしてくれれば。」
「はいはい。」
うるさいとでも言ってやりたいけど、その言葉で余計に疲れるのは自分だって分かってるから、大人しく返事をする。
「…あんた最近変わった?」
「は?」
何故か見透かされたような気がして、
「何言ってんの。」
少し語気が荒くなる。
「そう。」
その含みのある返事にムカついた。
「そうです」
食器を片付けて自室に戻った。
「何で荒れてるんだろう?」
「あー…」
寝て覚めたら冷めていた。
「…めんどくさ。」
それでも学校に行かねば。
…あと1年。
そうすれば全ての柵から解放されるはず。
「おっす。」
「よっす。」
「なぁ」
「ん?」
「谷谷谷谷 金治って知ってるか?」
「誰それ。」
「知らない?」
「初耳だけど。」
「そっか。」
「いや、誰だよそいつは。」
「この学校で一番頭がいいらしい。」
「へー。
んで、そいつがどうしたんだよ。」
「有名人らしいから聞いてみた。」
「聞く相手を間違えたな。」
「その通り。」
「おい!」
周助と2人で昼飯を食っていた。
秋悟は部活の方に顔を出していて居ない。
「それで、何でその話題になったの?」
「まあいろいろあったんだ。」
「ふーん。」
「いろいろあったんだ。」
「面倒くさい奴だなぁ。
お前はどうしたいんだよ。」
「いや、なーんか腑に落ちないんだよ。」
「何が?」
「みんなして俺を嵌めてさ。
あ、そいえばお前も」
「ん?」
そういえばこいつは加担してたかすら怪しい。
金治さんの事も知らないみたいだし。
「いや、それより、嵌められた?のが気に食わねぇ。」
「で、やっぱり、どうしたいんだよ。」
「ぅーん、見返す?」
「平和的だな。」
「そこであえて暴力を振るわない選択。」
「はいはい。で、どうやって?」
「んー…」
「少しは考えろよな。」
「うるせー、目の前の事で手一杯なんだよ。」
「それでいいじゃないか。」
「は?」
「まあ、成るように成る。したいようにすれば良いんじゃないか?」
「また、適当だな。」
「お前ほどじゃない。
それに手伝える事なら手伝ってやらん事もないぞ?」
「何様だ。」
「いつか俺に感謝する日が来るぞ。」
「まっさか。」
勉学が終われば、学校から帰る。
が、わざわざ学校に残り、部活動で青春を送る者も居る。
が、それだけが青春じゃないと言い張る者も居る。
「んで、修也の様子は?」
「まー、荒れてる方じゃない?」
「でしょうな。」
「お前はどっちにつくんだよ?」
「ん?何のこと?」
「俺に演技は通じないって。」
「…はは。」
「谷谷谷谷って人か修也か。」
「まあ、その内さ。」
「あんまり、遅いと後悔するぞ。」
「かもな。」
いつもは3人でよく集まるが、
周助、秋悟の2人だけの時間を修也が想像出来るはずもなかった。
久しぶり?かの客観視点です。
やっぱりこっちの方がやりやすいのですかね?
感情を乗せたいのでいつも一人称視点でやってますが。
サブタイはいつもだいたい適当です




