おんみつ
はぁ…
今日も今日とて何事も無く帰宅。
夕飯を済ませ、風呂に入るまでの間ベットに寝転がる。
気が重い?
あの男子は幽霊だったのか?
今まで霊感なんて無かったはずなんだけどな。
幽霊だったとして、普通に謝れば、
陰府乃って奴も許してくれるんじゃないのか?
いや、俺が覗きをしたって言うレッテルががが。
あー、どうしようなぁ〜
今更どうしようもないんだけどなぁ〜
あー〜、どうしようかなぁ〜ー
風呂に入っても考えは変わらず、
ただただ時が過ぎるのを待つしかない。
このまま流れ流されてしまえば楽には楽なんじゃないか?と自分を言い包め、何とか眠りに落ちた。
目が覚めてすぐは良かったんだが、
学校に近づくにつれ思い出し、
嫌な方嫌な方へ考えがもつれる。
そんなこんなでいつもよりボーッと授業が終わり、昼休み。
秋悟や周助に確認してみたら、案の定昨日来た2人組の女子は何だったんだ?と。
まあ、そうですよね、そうなんだけどね。
念の為他のクラスメイトにも確認したが、『男子生徒も居た』という答えは一人もなかった。
うん、まあ、ですよね〜。
うぁー、この後どうなるんだぁ〜ー
めんどくせーめんどくせー
ああーーーーーーー
あぁああーーーーー
よし、バックレよう。
「周助、今日暇?」
「何で?」
「ゲーセン行こうぜ!」
「あー、行きたいけど、今金欠だからまた今度にしようぜ。」
「マジ?」
財布を取り出す周助。
「マジ。」
レシートと割引券とスタンプカードとポイントカード。
札は無く、小銭は187円。
他人の財布とは思えない。
「悪いな、また今度。」
「お、おう、じゃあな。」
「お先。」
周助は帰ったしー
「なあ、望。」
まだ残ってた望に声をかけた。
「何?」
「今日暇?」
「帰ってから塾。」
「真面目だなぁ〜。んで、駄菓子屋は寄る?」
「今日は行かないよ。塾の宿題がまだ残ってるから。」
「ふーん。じゃあ、頑張れよ。」
「うん。」
望となんとなく別れた。
さて、どうするか。
諦めて1人で帰ろうとしたら、下駄箱で誰かを探してそうな田淵が居た。
上履きのまま帰ってもいいんだが、沖とかに見つかると面倒だよなぁ〜、たまに校門前に立ってるし。
あー、どうしよう。
時間まで教室に居てもいいけど、探しに来るかもしれないし、何より暇。
図書室もたぶんバレるだろうし、行くところがないな。
そんな訳で、今は和式の男子トイレの壁に保たれてる。
窓を開ければ外を見渡せるけど、何故だか開けたくない。
このままここに篭っててもいいんだが、もしもを考えると…
その上、たまたまトイレを出たタイミングでバッタリ、なんて事も考えてしまうから、動くに動けない。
なんだか、ヤバいかくれんぼをしてる気分だ。
「〜〜〜」
ん?どこかから聞いた事のある声がする。
窓を少し開けて覗いてみると、演劇部が発声練習をしていた。
へぇー、こんな練習もするんだー。と思いながら秋悟が視界に入った。
そして閃いた。
そうだ、演劇部の部室にでも匿ってもらおう。
演劇の小道具や木材の裏にでも隠れて、もし仮にオカルト天文同好会が探しに来ても、演技でなんとかしてくれるだろう。
なんたって演劇部だしな!
よし!そうと決まれば行こう!
すぐ行こう!
悩んだ末のバッドエンドよりも、さっさと逃げてしまう方がいいはず!
奇跡的にトイレから出たタイミングでのヤツらとの遭遇は無く、発声練習を終えて部室に戻って来た演劇部と合流した。
「よう、秋悟。」
「何してんだお前。」
「見ての通り。」
「なんだ、親にエロ本でも見つかったか?」
「ばっか野郎、俺がそんなヘマする訳ないだろう。」
「そういう奴に限って「分かった、やめろ。それ以上俺の悩みのタネを増やすな。」
「珍しく悩んでるのか?」
「お前なぁ…まあそんな訳で、匿ってくれ。」
「それが人に物を頼む態度か?」
「相変わらず性悪だな。この通り。」
手を合わせてわざとらしく拝んだ。
「第一、そのコップは俺のなんだが。」
「知ってる。だろうなーとは思った。そもそもなんで演劇部に紅茶が有るんだよ?」
「蜂蜜生姜も有るぞ。」
「何でだよ!?」
「喉に良いからに決まってんだろ?」
「いやいや理由になってない。」
「そうか?それよりもお前、隠れなくていいのかよ。」
「あ、そういえば。」
「じゃあ、あそこの木の後ろにでも隠れれば?椅子持って行って。」
「おう、悪いな。」
「もーいーかーい?」
「ん?」
木の裏に隠れると声がした。
「もういいよ?」
足音がした。
「鈴木くん見っけ!」
「え?」
声がした先に居たのは金治さんだった。
あ、終わったわ。
寝たいのに眠れない。
未だに鈴木くんのキャラがイマイチ確定しきらないから、それに引っ張られて他にキャラも少し変わってしまう。
そんな訳で望くんは塾に通ってはいません。




