what I can do?6 数田
野外活動記録、
をつけるほどの大それたものじゃなかった。
それは、ただの日常だった。
悠也は昨日会った少女の片割れ、
妹の三四五と邂逅。
最初は衝突しているよう見えたが、
いつの間にか2人は昨日のダンボールを持って斎場にバスで向かった。
亡骸を引き渡した後、ある墓石の前に向かった。
着いてきてた七海が気付いた。
陰府乃家の墓。
無遠慮にお供え物食べる悠也。
それを止める事も咎める事もしない三四五。
唖然としている俺らを置いて2人は帰りのバスに乗った。
その後を待機させていたタクシーで追う。
帰り道とは違う繁華街に出た2人は、
ショッピングモールを巡り、
ゲームセンターで遊び、
ファミリーレストランで食事をしていた。
ありふれた、誰が見ても学生のデートをしていた。
これ以上は野暮だからと切り上げた。
が、やはり気になる様なので女子2人は残った。
後は任せて俺と金ちゃんは帰路に着いた。
休み明け、悠也は熱で学校を休んだ。
お見舞いでも行こうかと提案する。
金ちゃんに却下されるかと思ったが以外にも通った。
が、全員で押しかけるわけにもいかないので、俺と不合の2人になった。
「…。」
家に着いたが誰の返事もなかった。
表札はなかったが、ここで間違いないと不合は言う。
何度かのチャイムを諦め、直接ドアを叩いても反応は帰ってこない。
まるっきり人気が無い。
さては、仮病か?
「じゃあ、病院かも?」
不合の発言に乗っかり、病院に向かう。
そこにも居なければ諦める。
というか、他に検討がつかない。
案の定病院にはいる様だ。
入院するかは定かじゃないが1泊予定。
面会は謝絶。
教えてくれたのはそれだけ。
後はもうお手上げ。
数田とすれ違ったが、急いでいる様で呼び止める事も出来なかった。
たぶんきっと、目的地は同じだろう。
後をついて行くのは憚られ、その日は撤収した。
次の日、悠也は何事もなかったかの様に部活に顔を出した。
昨日のことを聞くもはぐらかされ、
個人的興味は残るが、人として引き下がった。
後で金ちゃんには驚かれたが。
「驚いたよ。」
他のみんなが帰った部室の戸締り中。
未だに言う金治。
「そんなに?」
「…昨日、亡くなったんだって、
数田さん。」
「え?」
「驚いた?」
「だって、そんな、昨日、」
「気になる?」
「そりゃあ、なんで?、」
「彼が関わってるとしたら?」
「…そ、れは、…
…気には、なるけど、も。」
「、…。」
「あいつが、黙ってるなら、詮索はしない、」
「なんで?」
「なんと、なく?
その方がいい気がするんだ。
なんとなく。」
「らしくないよ…ほんとに。」
「…確かなのは、
人の命が亡くなってる、
俺には重すぎる。」
「…ごめん。」
「…。」
そのまま気まずくなって遠回りして帰った。




