what I can do ?4 アルバム
「僕たちも行こうか。」
「ああ。
って、七海の家が分からないんだって。」
「それなら聞いてあるので大丈夫です。」
「え?そうなの?」
「万が一すれ違いや陰府乃さんが残業になった時のためにね。」
「俺だけ知らない感じ?」
「ですね。」
「なんだよそれー!」
情報を辿って家の前に着いた。
さっき見た原付と珍しい名字の表札からこの家で間違いない。
チャイムを鳴らすと若干震えた声で七海が返事をした。
ドアが開くと目元がやや赤い七海が出迎えた。
「どうぞ」
ぶっきらぼうに言う七海。
リビングに通され、荷物を置いた。
それから各々持ち寄った具材で鍋を囲った。
せっかくだからと七海のバイトが終わるまで待っていた。
先日あったばかりの人間のために部内総出で何か出来ないかを考えて、何も出来ない事が分かった。
ならせめて、せめて、
と今日は集まった。
食事が終わり片付けを終えた後、
七海が風呂に入ってる間は男子はアイスの買い出しに出かけていた。
「なあ、」
「ん?」
「なんでこの部に入ったんだよ?」
「そりゃあ、勧誘されたから、 としか。」
「それにしてもこんな怪しい部に誘われたからって、よく入ったな、って…」
「自分で言うんだ。
まあ強いて言えば、『そういう運命だった』て言うだけ。」
「なんだよそれ」
「オカルトは信じてる癖に運命は信じないのか?」
「… 、それも、そうだな、。」
「 俺は 後悔してないよ。」
「それはよかった。、」
涙
「なあ、知ってるか?」
「ん?今度は何?」
「
今際の夢
って
知ってるか」?」
お前がそれをきくのか
「僕は、
それに答えられない。」
「
七海の家に戻るとちょうど風呂上がりだった。
「ありがと、
ざいます。」
「ありがとうございますー。」
七海の髪を乾かす不合。
先に女子に選んでもらって残りを男子が選ぶ。
自然と全員ばらけた。
「何かあったんですか?」
怪訝な顔で伺う不合。
「…。」
「…これ食ったらさ、後は寝るだけでしょ?
本当に出るのかな って、今更ね。」
黙りこくる杏夜を尻目に取り繕う悠也。
「出るよ、そんな気がする。
何かを伝えたいんだろうから。」
「写真とかないの?」
「迷惑じゃなければ見せて欲しいな。」
「…」
食べ終わったアイスを片付けて七海はアルバムを取り出した。
「弟の汀。
歳は1つ下で、その癖私よりも要領のいい奴だった。」
面影のある少年の写真を指差しながら語る七海。
「私よりも頭が良くて、
でも運はなかった。
推薦試験の当日に寝坊。
慌ててたもんだから信号無視の車に跳ねられた。」
「私が病院に着いた頃には亡くなってた。」
「私よりも若いくせに。
私よりも…」
見覚えのある少女と並ぶ少年。
写真に写る二人は照れ臭そうに笑っていた。




