悠也 分岐点
「相変わらず暗い。
家に帰ったなら電気ぐらい着けたら?」
「こんばんわ」
「…
早く洗い物出して夕飯を済ませろ。」
「いらないですよ。」
「黙ってやれ。
早くしろ。」
「いらな「口答えするな!」
「僕に死んで欲しいならなんでこんな事するんですか?」
「ケジメだよ。
分かったら早く死ね。
「嫌です。
…
でも、
もうすぐなんで」
「あっそ。
じゃあ帰るわ。
食器は水につけとけよ。」
「ごちそうさまでした。」
「…」
舌打ちをして数田さんは帰っていった。
「おやすみ。」
独り言を唱えて眠った。
夢も見ずに目を覚ますと数田さんが朝食と弁当の用意をしていた。
「早く顔洗って飯食って学校に行け。」
「おはようございます。」
「こっちは眠いってのに。」
「お疲れ様です。」
「自分の世話くらい自分でしろよな。」
「…お世話になってます。」
「うぜぇ」
昨日の反省を活かしたのにダメらしい。
「さっさと支度しろ。
私はもう帰って寝るからな!」
「ありがとうございます。
おやすみなさい。」
最後に振り返って睨みつけてから数田さんは帰っていった。
夜勤明けだからだろうか目付きが悪い。
まあ、恨まれているのだから殺気も籠るだろう。
「おはよう。」
「おっす!」
それから授業をこなし、放課後。
「こんにちわー」
「よっす!」
部活動が終わって、帰り道。
「いらっしゃい。」
「こんにちわ!」
駄菓子屋によると
望 と 蕨ちゃん。
「こんにちは」
これが俺の一日。
あと3日で終わる日常。
悔いのないように。
自分を見つめる自分。
「今日は早いんだ。」
「ただいま、です。」
空の弁当箱を差し出す。
「ごちそうさまでした。」
「ん、あたし今日は遅番だから、これで」
「はい、ありがとうございます。」
ちょうど出来上がった夕飯を自分で並べる。
「じゃ、」
「あの、
…いってらっしゃい」
「……」
返事もなく今日も帰っていく数田一二三
寝て覚めればあと2日。
あっという間だ。
ほんの一瞬。
運命が変わるには十分。
そうして
目が覚めた。
僕も誰かの心に残れるだろうか。
願いを叶えない
こんな僕でも




