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今際の夢  作者: lycoris
今際の追憶
119/140

悠也 分岐点

「相変わらず暗い。

家に帰ったなら電気ぐらい着けたら?」

「こんばんわ」

「…

早く洗い物出して夕飯を済ませろ。」

「いらないですよ。」

「黙ってやれ。

早くしろ。」

「いらな「口答えするな!」


「僕に死んで欲しいならなんでこんな事するんですか?」

「ケジメだよ。

分かったら早く死ね。

「嫌です。

でも、

もうすぐなんで」

「あっそ。

じゃあ帰るわ。

食器は水につけとけよ。」

「ごちそうさまでした。」

「…」

舌打ちをして数田さんは帰っていった。


「おやすみ。」

独り言を唱えて眠った。


夢も見ずに目を覚ますと数田さんが朝食と弁当の用意をしていた。

「早く顔洗って飯食って学校に行け。」

「おはようございます。」

「こっちは眠いってのに。」

「お疲れ様です。」

「自分の世話くらい自分でしろよな。」

「…お世話になってます。」

「うぜぇ」

昨日の反省を活かしたのにダメらしい。

「さっさと支度しろ。

私はもう帰って寝るからな!」

「ありがとうございます。

おやすみなさい。」

最後に振り返って睨みつけてから数田さんは帰っていった。

夜勤明けだからだろうか目付きが悪い。


まあ、恨まれているのだから殺気も籠るだろう。


「おはよう。」

「おっす!」

それから授業をこなし、放課後。

「こんにちわー」

「よっす!」

部活動が終わって、帰り道。

「いらっしゃい。」

「こんにちわ!」

駄菓子屋によると

望 と 蕨ちゃん。

「こんにちは」


これが俺の一日。

あと3日で終わる日常(せかい)



悔いのないように。

自分を見つめる自分。


「今日は早いんだ。」

「ただいま、です。」

空の弁当箱を差し出す。

「ごちそうさまでした。」

「ん、あたし今日は遅番だから、これで」

「はい、ありがとうございます。」

ちょうど出来上がった夕飯を自分で並べる。

「じゃ、」

「あの、

…いってらっしゃい」

「……」

返事もなく今日も帰っていく数田一二三


寝て覚めればあと2日。

あっという間だ。

ほんの一瞬。

運命が変わるには十分。


そうして

目が覚めた。


僕も誰かの心に残れるだろうか。

願いを叶えない

こんな僕でも

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