親友(&嫁)との出会い.4
「それで、その考えとは何なんだ?」
タズマの身体検査を、女性人に任せたトノクラが、私に話しかけてきた。
恐らくだが、この四人の中で一番向こうに戻ろうと努力していたのが、トノクラなのだろう。
そして、現状では戻れない事がわかったときに、一番傷付いたのもまた、同じ。
だから、と言っていいかはわからないが、私の考えが人一倍聞きたいのだと思う。
まあ、所詮はそう思う程度の事だが。
「まあ、考えというか、確証の無い思い付きのようなものですけどね」
言いながら、此処のモンスターの一種であるスケルトンからとれた青白い欠片、〔悔恨の欠片〕を二つ出して、こちらに来たカザリに渡す。
「〔悔恨の欠片〕?
確か、スケルトンの後悔が結晶化した物だよね?」
「その通り。
少し持っててください。準備しますので」
そして、〔技巧石〕を出して砕いた。
「おいおい、思い付きなんかでスキル覚えて大丈夫かよ」
「失敗したら失敗したで別の方法を取ります。
それでも、これが成功すれば、これからとても楽になるのは確実なので、試させてください」
「いや、アンタがやりたいならそれでいいけどよ」
とりあえず、引いてくれたトノクラの前で、さっさと必要なスキルを選択して習得する。
それを、《踏技》と交換することで使えるようにした。
「さて、うまくいきますかねぇ?」
使えるようにしたスキルは、《錬金術》。
同じ、もしくは特定のアイテムを複数消費して、ワンランク上のアイテムを作り出したり、それらを全く別のアイテムにしたりもできるスキルだ。
説明によると、【分解】と【合成】のツールに別れて、アイテムを変化させるらしい。
もちろん、アイテムや《錬金術》のレベル、設備のあるなしや設備の良し悪しによって、成功率は変わるが、そこはあまり心配していない。
ほぼ未開の地といってもいいこの場所で手に入れたアイテムを使うのだが、未開と言っても王都の側だ。
楽観でしかないが、大丈夫だと思っている。
〔悔恨の欠片〕二つを受け取り《錬金術》を使用する。
「【合成】!」
一瞬だけ視界が晴れるほどの光が上がる。
そして、〔悔恨の欠片〕があった手には、僅かに違うものがあった。
《看破》を使い、詳細を見る。
『〔帰魂の欠片〕
作成者 バトラー
錬金成功率 30%
〔悔恨の欠片〕の上位アイテム
始まりに戻りたいと言う思いの籠った欠片
効果
使用者一人を一回だけ[始まりの街]へ移動させる』
「〔帰魂の欠片〕、成功ですね」
思わず嬉しくなった。
それは、作成が成功したこともあるが、自分の予想していた効果をしっかり持っていたからだ。
これを使えば、この地下から出ることができる。
「成功?
それを使えば俺らは此処から出られるのか?」
「ええ。
ですが、待ってください。
あと3つ程、作らないといけませんから」
そういって、もう二つ〔悔恨の欠片〕を取り出す。
だが、私は不安にもなっていた。
スケルトンから入手した〔悔恨の欠片〕は、36。
〔帰魂の欠片〕を作り出す為に使う数と、その成功率を考えると、36÷2×30÷100で5.4。
つまり、〔帰魂の欠片〕は良くて6。
悪くて5なのだ。
ギリギリも良いところである。
「さて、続けるとしましょうか」
そんな不安を露ほども見せず、私は【合成】を使って〔悔恨の欠片〕を消費した。
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~ダイナ&スカイside~
「なあ」
「はい。なんですか?」
「今、何かの作業やってるフードの奴さ、洋だよな?」
「恐らくですが、そうでしょうね」
「なら」
「駄目です。
此処から彼処まで移動する間に逃げられてしまいます」
「そんなんわからねぇだろ」
「いいえ、分かります。
タズマさんを背負って居て、それでも洋、いえバトラーは唐突といっていいほど突然現れました。
かなりの高めと自負する私の探知能力を持ってしてもそれです。
それはつまり、私の探知が追い付くよりも早く動けるということ。
そんな相手をこの距離で捕まえられる訳がありません」
「じゃあ、機会を待つか?」
「はい。
幸い、トノクラさんの防具を修理中ですから、修理が終わり、これを渡しにいく時に接近できるはずです」
「なら、急がないとな。
トノクラさんが、いつまでも彼処にいるとは限らないわけだし」
「手伝いますよ」
~side end~
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「そう、うまくいきますかねぇ?」
というわけで、スキル追加のお話でした。
なんだか、最近の話がグダグダなものばかりで申し訳ありません。
とりあえず、ボス戦に早くいきたいなぁ、と思っています。
まあ、バトラーが新しい装備を入手するまではお預けなのですけどね。
スキル
ロープマイスターLv50 暗器Lv29 雷魔法Lv65 風魔法Lv65 空間認識Lv44 テイマーLv48 身体強化Lv29 看破Lv39 錬金術Lv1 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉
控え 酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17 採掘Lv5 大声Lv32 踏技Lv6




