王都[ストラル].12
大学合格にともなって、特別に更新です!
(超個人的な用事ですみません)
「まず、これを見てほしい」
そう言ってネロさんは、私に一枚の紙を渡してきた。
私は、渡されたそれを一通り読む。
紙には、こう書いてあった。
『ギルドランクの飛び級に関して
ギルドランクの飛び級に際し以下の条件を満たした者のみ許可する
1.都市崩壊の危機などの大規模戦闘での類い稀な活躍
2.多くの犯罪者の捕縛等による住民への大きな貢献
3.特殊なアイテムの製造、及び発見による生活水準の向上(生産系のみ)
なお、条件1と2においては、二つ以上の飛び級に際してのみ、以下の条件による試験を実施する
1.飛び級後のランクの依頼(飛び級者のギルドのタイプにより選別)を三つ受けること
2.依頼中、最低飛び級後のランクよりも一つ上の級のものによる同行
試験により、ランクに実力が合わないと判断された場合、飛び級は一つとする』
「まあ、妥当な所ですねぇ。
要するに、『飛び級出来るほどの実力があるのか?』ということでしょう?
実力に合わない高い位など、自分にも周囲にも悪影響を生みますから。
嫌、そう考えると妥当というより当然と答えた方が正しいですねぇ」
一通り読んでの感想は、それだった。
適当に聞こえたと思うのだが、ネロさんとルネさんは、不思議と笑顔だ。
「そう言ってくれると助かるよ。
飛び級は世外人に多く適応されるんだけど、あまり好評じゃなくてね。
少し、問題を起こしたりするんだよ。
軽く殺意が沸くようなね?」
「例をあげると、条件1で不適応とされた方々は担当者を逆恨みし、流れ弾を装って攻撃してくるなどもありました。
もちろん、罰則を与えさせて貰いましたが」
満面の笑顔で言われた。
だが、何故だろう。
笑顔が少し怖く見える。
まあ、その笑顔の裏の怒りは、私とは別の人物に向かっているので、怖く見えるだけですんでいるのだが。
「話を戻しましょう。
バトラー様は、条件2を満たしておられますので、B級相当の依頼を三つ受けて頂く事となります。
ただ、現在は大会が近くなり、モンスターも狂暴になっておりますのでA級のギルド員がほぼ出払っております。
そこで、僭越ながら私、ルネが同行させていただきます」
「良いのですか?」
彼女は、副ギルド長補佐だ。
立場的にいえば、忙しそうに感じる。
「問題有りません。
ですが、受ける依頼の内の二つを此方で決めさせてもらいたいのですが、よろしいですか?」
「ええ、構いませんが」
そこで、ルネさんが再び笑顔になった。
嫌な予感がする。
視線を横へと移して見ると、ネロさんも笑顔だ。
満面の笑顔だ。
嫌な予感が倍増する。
「では、着いてきてください」
「いえ、急速に行きたくなくなってきたのですが……」
「大丈夫。怖くないよ?」
何故に疑問符なのですかネロさん。
「ええ。恐くありませんよ?」
今のあなた方の笑顔は、万民に恐怖を与えられると思いますよ?
「まあ、行くと言った手前、行きますけどね」
既に扉を開いていたルネさんに従い、廊下へと歩きだす。
「ありがとう。あと、よろしくね」
背中には、ネロさんの言葉が投げ掛けられる。
はてさて。
いったい何をさせられるのやら。
「ま、楽しみにしておきましょうか」
廊下を歩くルネさんを見ながら、私は小さく呟いた。
スキル
ロープマイスターLv50 暗器Lv29 踏技Lv2 雷魔法Lv64 風魔法Lv64 空間認識Lv43 テイマーLv46 身体強化Lv26 看破Lv38 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉
控え
酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17 採掘Lv5 大声Lv32




