老兵の孫
「ここが儂の家じゃよ」
「ここ、ですか」
私が顔をあげると、そこには質素で小さな家があった。
良いセンスだと思う。
そう思ってると、サガさんがその家のドアを開いた。
「帰ったぞ~」
「お帰り!お爺ちゃん!」
サガさんが開いたドアから一つの影が飛び出し、サガさんに抱き付く。
それは、小さな少女だった。
「おお、良い子にしてたかのぉ?」
自身の胸辺りに顔を押し付ける少女の頭を、サガさんは優しく撫でている。
「掃除洗濯料理勉強。全部やったよ!」
「それは、良くできたのぉ」
良いながら、サガさんが少し強く頭を撫でる。
少女は、嬉しそうな声をあげながら喜んでいた。
暫く、その微笑ましい様子を見ていると、少女が此方の視線に気がついたようで、顔をあげた。
同時に、右耳の上から右目を通って鼻の上までを、斜めに残る切り傷が現れた。
「御客さん?」
「そうじゃよ。
なかなか、食えん奴じゃが良い奴じゃから、安心せい」
傷を見られたくないのか、サガさんで顔の右側を隠しながら私を見る少女に、私は軽く頭を下げた。
「世外人のバトラー、ともうします。
よろしく」
「あ、えっと、お爺ちゃんの孫のサラです!
よろしくお願いします!」
そんな私にたいして、慌ててサラちゃんも頭を下げた。
「さて、玄関口で話すのはこの位にしておこうかのぉ。
さっさと飯にしたいしの?」
「そうですねぇ」
「はい!」
サガさんの提案に私とサラちゃんが頷き、三人一緒で中へと入っていった。
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「どうぞ」
「………ありがとう」
出された料理は、簡単な焼き肉料理だった。
ただし、生産物として着く評価がEからSSSの内のSという凄まじい物ではあるが。
「ホッホッホ。
どうじゃ?すごいじゃろ?」
僅かに目を見開いた私に気がついたサガさんが、満面の笑みで言ってきた。
相変わらず、人を驚かすのが好きらしい。
「ええ、すごいですねぇ」
ここで下手に隠すと、逆に弄られるだろう。
そう確信をもって、私は正直に感情を吐露した。
「じゃろ?じゃろ?
儂の孫じゃから、当然じゃがな!
ホッホッホ」
「お爺ちゃん、恥ずかしいから黙って?」
「モガモガ」
大口を開けて笑うサガさんの口をサラちゃんが塞いだ。
しかし、サガさんはそれでも嬉しそうに笑っている。
「フフッ」
それを見て、私も思わず笑ってしまった。
それを聞いて、サラちゃんが此方を見て赤い顔をした。
「あ、バトラーさんも笑わないでください!」
「と、失礼しました。
それよりも、早く食べましょうか。
折角の料理が覚めまてしまいますからねぇ」
私がそういうと、サガさんが笑いを止める。
それに安心したサラちゃんも口から手を離して、席についた。
「それでは、食べるかのぉ」
「はい」
「時間が掛かったのは、お爺ちゃんのせいなのに」
「ホッホ」
「笑ってごまかさないでよ。
全く」
微笑ましい会話をしながらも、簡素で豪華な食事が始まった。
スキル
ロープマイスターLv50 暗器Lv29 踏技Lv2 雷魔法Lv64 風魔法Lv64 空間認識Lv43 テイマーLv46 身体強化Lv26 看破Lv38 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉
控え
酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17 採掘Lv5 大声Lv32




