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VRMMOで拘束使い  作者: 因幡の灰兎
零章 監禁と孤独と人間
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不測事態発生

街に戻った私は、まず宿に向かう。


「すみません。宿を取りたいんですが」


「あーすまんね。今、部屋の空き無いんだ。わるいね」


「そうですか。なら何処か休める場所知りませんか?」


「んーなら、ここを出て右に行くと休憩所というところが ある。そこなら休めるだろう」


「有り難うございます」


「おう。次は空いてるときにこいよ」


「はい」


宿を出て右に行くと確かに休憩所とあった。そこに入り暫く休む。周りには、何人かプレイヤーが居るがそんなことは気にせず少しへった満腹度を増やすため宿と休憩所の間にあった売店で買ったパンを食べる。そのあと戦闘でへったHPが全快するまで待つ。


「なあ、兄ちゃん」


「はい?何でしょう?」


そうしたらプレイヤーの一人が話し掛けてきた。


「兄ちゃんダンジョン行ったんか?」


「はい。野ウサギだけですが狩ってきました」


「そりゃ凄い。あんなことに聞いて直ぐ動けるなんて」


「いえいえ。ソロプレイするので早めに動かなくてはと思っただけですよ」


「だけど初期装備の紙防具で良く行く気になったなぁ」


「野ウサギは、あまり攻撃力無いですし動きも単調ですからね」


「成る程なぁ」


「それでは、私はこれで。HPも回復しましたので」


「これからどうすんだ?」


「さあ?」


そういって休憩所を出て再び平原に向かった。


~始まりの平原~


夜だと昼と全く別のモンスターが出てくる。平原もその例に漏れず夜は、昼とは全く別のモンスターが出る。


「キィキィキィ!」


「おっと」


空から襲ってきた蝙蝠を気配察知でなんとかかわす。だが直ぐに夜の闇に紛れてしまう。視覚強化で探してみても今のLvでは、見つけられない。


「カウンターを狙うしかないですね」


構えていた縄をナイフに変えて気配察知に集中する。すると数秒後上空から何か近づいてくるのを感じた。それをかわしナイフで切る。


「ギィィィ!」


ナイフは翼に当り蝙蝠は、地面に落ちた。そこを素早くナイフで数回切る。4回切った事でやっとポリゴンとなって消えた。


「軍用ナイフで約5回ですか。野ウサギの倍のHPということですかね」


そのあと蝙蝠を四匹狩ると視覚強化でモンスターを探していると変わった野ウサギを見つけた。

他の野ウサギと違い一本角がある野ウサギで昼は最大でも二匹で行動していた野ウサギだったが一本角の野ウサギの周りには、七匹いる。


「群れでリーダーの野ウサギということですか。厄介ですね。ですが狩ってみたい」


ナイフから縄に装備を変えて隠密を使い野ウサギに当てる。すると群れ全体が此方を見て一本角以外が飛び掛かってきた。素早く縄をナイフに変えて七匹のうち四匹の首筋にすれ違い様に攻撃する。だがそんなことが出来たのは、最初だけだった。


「面倒ですね!」


二匹の時と違い七匹は、連携をとって攻撃してくる。右の攻撃をかわすと前から攻撃してきてと仲間の着地を狙われないように連携をしてくる。


「仕方ない!」


持っている軍用ナイフを投げナイフに変えて一本角に投げる。

そして縄を装備しリーダーがいきなり攻撃をくらい一瞬気を取られた野ウサギ達の隙をとり七匹の一匹に縄を巻き付ける。

そして野ウサギを縄で自分を軸に大回転させ他の六匹に思いっきり当てる。


「ピュイィィィィィィィィィィ!」


ドンドンドンドンドンドン


「「「ピュ!」」」


縄を巻き付けた野ウサギと最初に切り付けた四匹の野ウサギがポリゴンとなって消えた。


「ピュアァァァァァァァァァ!」


そこでついに一本角が動いた。

怒った様に飛び掛かってきた一本角をかわし着地した一本角に縄を巻き付ける。

そして先程の大回転でフラフラしていた二匹に当てる。

その二匹も消えた。

それを確認した私に縄から脱出した一本角が飛び掛かる。


「ピュア!」


「縄とけるの早いですね!」


一本角をかわす。

すると一本角は、そのまま真っ直ぐ走っていく。

簡単にいうと逃げた。


「は?あ、いや待ちなさい!」


急いでそれを追いかける。

暗くて見失いそうなところを視覚強化で見失わないよう必死に追いかける。

そしてある程度進むと一本角が立ち止まり此方を見る。


「投げナイフもう一個投げるとこだったじゃないですか!」


走った勢いのままもった投げナイフで斬りかかる。

投げナイフは、本来投げる物だが持てる以上ナイフとしても普通に使える。

そしてナイフが一本角に当たる一歩手前になっ たとき足下に穴が空いた。


「なっ!?くそ!」


穴に驚きつつ穴を嬉しそうに覗く一本角に苦し紛れに投げナイフを投げる。

すると奇跡的に首筋に当り一本角がポリゴンとなって消えた。

それを見て満足しながら私は、意識を失った。


―――――――――――――――――――――――――――――

??side


「あ、あれ?なんであの落とし穴があんなところに繋がるの?」


「おい。馬鹿」


「いきなり入ってきて馬鹿ってなんですか!馬鹿って!」


「これが馬鹿以外になんだ。平原にバグあったんだぞ?」


「え?バグ?」


「落とし穴が1つだけバグを起こしてる。プレイヤーが巻き込まれる前に直しとけ」


「もっと早くいってください!もう一人巻き込まれました!」


「はあ!?」


「しかも特殊隠しステージ行ってます!」


「いや、どうすんだよ!?」


「どうにかするしかないでしょう!」


2人はバタバタと作業を始めた。

―――――――――――――――――――――――――――――

スキル

ロープマイスターLv7 隠密Lv4 投擲Lv5 視覚強化Lv6 気配察知Lv5 縄職人Lv1 酒職人Lv1 道具職人Lv1 付加職人Lv1 雷魔法Lv1



小型蝙蝠

小型の蝙蝠

噛み付かれると噛まれている間持続ダメージ

翼を攻撃されると数分間飛べない


野ウサギ(一本角)

頭に一本の角が生えた野ウサギ

角なしの野ウサギ達のリーダー役

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