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VRMMOで拘束使い  作者: 因幡の灰兎
肆章 武器と生産と毒蠍
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用水路.2

予定よりも忙しい時期が続いておりますが、とりあえず少し時間が出来たので、更新といたします。

まだまだ、不安定な時期ですので、もう少し更新できたりできなかったりします。

申し訳ありません。

そして、更新していなくても読んでくださった方々に感謝します。


それでは、約一ヶ月半ぶりの『拘束使い』。

お楽しみください!

「おや、見えてきましたねぇ」


「じゃな」


薄暗い用水路の中、かなり明るい広間の光が見えた。

話し声もかなり聞こえることから、中々の人数が居るようだ。

その少し前で止まり、私はサガさんに話し掛ける。


「そういえば、あの暗殺者はどうしました?」


「ん?

さっき、窒息で死んでしもうたのぉ。

まあ、どうでもいいことじゃが」


「そうですねぇ。

それでは、先程言った通りにしますが、よろしいですか?」


「うむ。頼むぞ」


「了解しました。では」


そう言った私は、サガさんを置いて、先にホールに突っ込んだ。

ホールは、それなりの広さを誇っており、三つの水路の集合場所のようだった。


「誰だテメェ!」


いきなり飛び込んできた私に、盗賊達が警戒を露にする。

しかし、私はそれを黙殺する。

礼を尽くすような相手ではないし、何より優先すべきことがあるからだ。


「フルー、ノウン。

頼みます」


「コン!」「チュウ!」


右隣と頭上に現れた、フルー針鼠ノウンが各々応えると同時に砂鉄と蒼炎が辺りをかけた。


『どわあぁぁ!?』


何人かの盗賊が慌てて砂鉄と蒼炎をかわすが、どちらもそれを追いはしない。

代わりに、二つは真っ直ぐに目的に向かって進んでいく。


「ヤベェ!それ、止めろ!」


「遅いですねぇ」


目的に気が付いた男に笑いながら遅いと言った。

直後、三つの水路の内の二つに氷の壁と砂鉄のカーテンができる。

どちらも、よほどのことは無い限り壊されることは無い。

また、通れるような物でもない。

そして、そして、残したのは私の背後の通路。

結果として、私は彼等の退路を塞いでいる形となる。

まあ、そうなると望んでやったのだが。


「何のつもりだ!テメェ!」


そんな中で、私の正面に居た男が喚く。


「何のつもりも何も無かろう?」


答えたのは、私ではない。

声の主から放たれた二本の鎖が、私の背後から喚く男を縛る。

そして、鎖を通じて走った電流が男を完全に無力化した。


「お見事」


「ホッホ」


後ろの穴から、声の主、サガさんがゆっくりと入ってくる。


「おお、流石じゃな」


サガさんは、事前に言った通りの状況に満足そうにしながら私を褒めた。


「あはは」


私が笑うと、サガさんが何故か胡散臭そうにこちらを見た。

何故だ。


「(盗賊を誰も攻撃しないで閉じ込めるのを簡単にやった上で余裕で笑うかのぉ。

こ奴は、それが挑発行為と知ってやっていそうじゃな)」


「どうしました?」


「なにがじゃ?」


「いえ、なんでもありません」


若干の誤解をされたような気がするが、まあ、いいか。

それよりも、眼前の既に獲物を抜いた無法者達の対処の方が大切だ。


「さて、此処で提案じゃ」


その無法者達の前に進んで、サガさんが口を開く。

いきなりのことで、襲い掛かろうとしていた者達もタイミングをズラされ止まる。


「儂は、此処に居る一人の為に主等を閉じ込めてもらった訳なんじゃがのぉ?

じゃから、儂としては其奴を仕留めれば気が済む。

名はラクドというのじゃが、大人しく渡してくれんか?」


名を言った瞬間に、幾つかの視線が一ヶ所に集まった。

そこに《空間把握》で、ピンポイントの《看破》を発動する。

表示されたのは、"ラクド"の名前。


「二時の方向に約五m」


「流石、便利じゃな!」


直ぐ様、サガさんが動いた。

盗賊を縛ってる鎖とは別の、二本の鎖が両手から放たれる。

鎖達は、やまなりに盗賊達の頭上を飛び越えて目標を襲った。


『チッ!』


舌打ちと共に赤い髪の男が飛び上がる。

他の盗賊の後ろに居たせいで見えなかったが、今度はきっちりと視認できた。

サガさんの口が歪み、目が吊り上がる。


「ラクドォォォオオオオ!!!」


老兵の怒号が、地下水路を揺らした。

久し振りなので、変なところがあったら感想からお願いします。


スキル

ロープマイスターLv50 暗器Lv28 踏技Lv1 雷魔法Lv64 風魔法Lv64 空間認識Lv43 テイマーLv46 身体強化Lv26 看破Lv38 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉


控え

酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17 採掘Lv5 大声Lv32

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