表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOで拘束使い  作者: 因幡の灰兎
肆章 武器と生産と毒蠍
66/90

土族の村.1

少し長くなってしまいましたが、お楽しみください。

「おお、来たようじゃな。

にしても、予想より時間がかかったのぉ」


扉を開いた先に居たサガさんが、此方に気付いて話しかけてきた。


「すこし、自爆しましてね」


「む、確かにボロボロじゃな」


言われて改めて自分の姿を見ると、纏っていたコートはあちこち破れており、中の服などは元々ボロボロだったのが更にひどくなっている。

特に一撃食らった左肩の部分は服の限界を超えていたのか完全に破けて中のインナーが見えている。

長い間世話になった防具だったが、流石にもう使えそうにない。

とりあえず、コートも含めて防具を一新するまで一番初期の服装である平民の服にしておく。


「ふむ。その様子だと先に防具を新調すべきじゃな」


「先に?では、後には何があるんですか?」


「それは、見てのお楽しみじゃ」


「だと思いましたよ」


「ホッホッホッ。

っとそうじゃ、いい忘れとった」


改めてといった感じで此方を見たサガさんが、手を広げて回りを見せつけるようにして言った。


[土族ドワーフの村]へようこそじゃな、バトラー」


───────────────────────


「おい!ガバンの奴が酒飲みすぎて倒れたぞ!」


「そこら辺の水でもぶっかけとけ!」


「肉の追加はまだか!」


「もう少し待ちな!」


「此方は、酒追加だ!」


「ガバンの酒でも飲んで待ってろ!」


「そういや、金剛岩の塊があったらしいぜ!」


「そりゃスゲェな!見っけた奴が羨ましいぜ!」


「実は俺なんだよ!つうわけで奢りじゃあ!」


「「「ウッシャア!」」」


以上、村の中で適当に拾った会話でした。

ついでに、私とサガさんはこの中をサガさんお薦めの防具屋に向けて歩いている最中だ。


「なんというか、活気の溢れる村ですねぇ」


「そうじゃな。

年柄年中祭りをしているようなところじゃしのぉ」


『ここで皆さん久しぶり!(^o^)/

妖精さんだよ!(〃⌒ー⌒〃)ゞ

今回、僕が出てきたのは土族ドワーフの説明の為なんだ♪(*^▽^)/★*☆♪

しっかり聞いてね?(o≧▽゜)o

聞いてくれないと怒るから!ι(`ロ´)ノ

なんて、嘘だけどね!(^w^)

それじゃあ説明に参りましょう!\(^.^)/

土族ドワーフは、体が大きくて力持ちの祭りが大好きな種族だよ(* ̄∇ ̄)ノ

お酒を飲んで、皆で騒いで、鍛冶をして、採掘にいって、そして寝る(-.-)Zzz・・・・

ここだけ見てると好きなときに好きなことをしているけど、仲間意識と自分の作品にかける誇りはとっても強いんだ( ゜ρ゜ )

思わず土下座しちゃうくらいm(__)m

まあ、そんなことは放り捨てて(/^^)/⌒●~*

とにかく、仲間意識と自分の作品に誇りをかける種族だと思ってくれれば正解なのだよ!(ゝω・´★)

分かったかな?( ・◇・)?

以上、妖精さんの説明でした(≡^∇^≡)

まったね~(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪』


「ん?」


なんか、懐かしい雰囲気が今一瞬したような?


「どうかしたかのぉ?」


「いえ、何でもありませんよ?」


「そうかのぉ。

それよりも着いたぞ」


サガさんの視線の先には、何の看板もない普通の一軒屋がある。

ここが、防具屋?


「これ、早く入らんか」


っと、急かされてしまったようだ。


「失礼します」


「いらっしゃいませ。

ここは、[無名むみょう]の防具屋。

お客様を御歓迎致します」


一軒屋に入ると、上流階級の貴族とかに使えてそうな執事服の老人がいた。

簡単に言うとセバスチャンとかウォルターとか言われそうな感じの老人だ。


村の雰囲気を一気に置いてきぼりにする老人を前に、一瞬体が硬直する。


「これ、固まるな。

お主が思う事は大体予想できるが、そこで固まると儂が入れんじゃろ」


「あ、すみません」


入り口で止まったせいで後ろにいたサガさんに再び急かされてしまった。

急いで退くと、サガさんが入ってくる。


「おや、サガ殿。

今日は、どのようなご用件でしょうかな」


「相変わらず堅苦しいのぉ。ジェント」


「紳士として当然のことですな」


「そうかい」


どうやら二人は顔見知りらしく、サガさんのぶっきらぼうな態度にも親しみが感じられた。


「それで、用件はなんですかな?

私としては、そちらの青年に関係あると思っておりますが」


「まあ、この状況なら察しが着くかのぉ。

恐らくジェントの考えてる通りの事を頼みに来たのじゃ」


「では、やはりこの青年の防具を頼みに来たのですな」


「そうじゃよ」


そこで、サガさんと話していたジェントさんの視線が改めて此方に向いた。


「青年、名前は?」


「バトラーと申します」


「私はジェント。

しがない防具屋の店長兼職人です。

これから、バトラー君の防具を作る事を頼まれています。

それに当たって、少しだけ質問に答えてほしいのだが、いいかね?」


「はい」


ジェントさんは、此方を隙間なく観察するような目で見ながら質問を始めた。


「まず、君が今まで使っていた防具を見せてもらえませんかな?」


「使い込んでいて、些かボロボロですが」


「構いません」


「では、どうぞ」


〔縄使い〕の装備一式を出して、ジェントさんに見せる。

手にとって、全体を見ながらジェントさんは、再び口を開いた。


「君は、かなりの速度での移動や回避が出来るようですな。

半年以上は使っているようなこの防具に、ここまで傷が無いのがその事を裏付けている。

だが、時間の経過で防具が消耗して防御力に低下が現れているのに修理に行かなかったのは、どうしてですかな?」


「行ける状況では無かったのが原因です。

だからこそ回避を中心としてやって来たのですが」


「成る程。

では、重い鋼鉄製の防具では無く軽めの革製などの方が君には相性がいい様ですな。

何か、いい素材はありますかな?」


「少しいいかのぉ?

バトラーにいい忘れとったことがあったわい」


そこで、唐突にサガさんが会話に割り込んできた。


「なんですか?」


「実は、この店はオーダーメイドしか扱わないのじゃ。

しかも、使う素材は客の持ち込みだけでの?

まあ、その分良いものができるのじゃが」


それは、結構なほど大切なことでは無いのですか?

まあ、大切でも重大ではないので問題ないですが。


「そうですか。

まあ、問題はありませんよ」


「そうかのぉ?」


「はい」


それから、ジェントさんの方へ顔を向ける。


「ジェントさん。

私の所有する皮は、多くが〔隠れ大蜥蜴の皮〕と〔火狐の皮〕と〔擬態狸の皮〕です。

少ししか無いのが〔火狐の化け皮〕と〔擬態狸の化け皮〕と〔鎌鼬の毛皮〕です」


「どれも、それなりに珍しいですな。

それらの素材を使うとなると、毛は〔火狐の毛〕と〔擬態狸の毛〕にした方が良いでしょう。

できれば、〔火狐の白毛〕もですが。

それらも、ありますかな?」


「問題なく」


「そうですか。

では、

〔火狐の皮〕×10

〔擬態狸の皮〕×10

〔隠れ大蜥蜴〕×4

〔火狐の化け皮〕×3

〔擬態狸の化け皮〕×2

〔鎌鼬の毛皮〕×1

〔火狐の毛〕×15

〔擬態狸の毛〕×15

〔火狐の白毛〕×4

料金は5500

前払いですが大丈夫ですか?」


「ええ。大丈夫です」


すると、ジェントさんは契約書と書かれた紙を出して来た。

そこには、提示された素材と料金、防具の完成予定日等が書かれており、違反した場合のことも書いてあった。


「では、此処にサインを。

そうすれば、自動的に提示した素材と料金が私のボックスに来ますので。

完成予定日の明明後日以降にこの契約書を持ってきて貰えれば交換しますのでなくさないでください」


「よろしくお願いしますね」


契約書を再度確認してから、サインをして自身のアイテムボックスにしまう。


「終わったようじゃな。

なら、行くぞ」


「おや、もう行くのですか。

では、私も早速作業に移りますかな」


別れの言葉も無く、ジェントさんとサガさんが動き始めたのを見て、私は思った。


「(この二人は仲が良いのか悪いのか分かりにくいですねぇ)」


───────────────────────


「む?」


門に向かって、先程歩いた喧騒の中を私とサガさんが歩いていると、サガさんがまた唐突に何かに反応した。


「どうかしましたか?」


「メッセージが届いた。

確認するから、少し待っとれ」


言うと、サガさんはその場で何かを読み始めた。


「(そう言えば、私もメッセージが届いてましたね。

見ておきますか)」


二つ届いたメッセージの内の一つを開く。


『《ロープマイスター》の制限を解放しました。

〔鎖〕と〔ワイヤー〕の装備が可能になりました』


何故、このメッセージが来たのかは大体の予想がつく。

サガさんが言った通りにボスを倒したからだろう。

そう考えながら、もう一つのメッセージを開く。


『《脚技》の進化条件を満たしました

《脚術》へ進化できます

《脚技》の特殊進化条件を満たしました

《踏技》へ特殊進化できます』


「(特殊進化条件?

聞いたことがないですねぇ。

とりあえず、両方の効果を見てから決めましょうか)」


それぞれで、開いてみると説明が出た。


『《脚術》

《脚技》の進化スキル

【スタンプノック】や【サマーソルト】などの《脚技》の攻撃上位ツールのみ習得可能になる

進化しますか?YES/NO』


『《踏技》

《脚技》の特殊進化スキル

【ステップ】や【跳躍】等の《脚技》の補助上位ツールのみ使用可能になる

特殊なスキルが習得可能になる

《脚技》で習得した攻撃系ツールが使用不可になる

進化しますか?YES/NO』


「(通常進化と特殊進化ですか。

うーん、悩み………ませんね。

私は《脚技》の攻撃ツール使いませんから)」


《踏技》の説明からYESを押して、ステータスを見ると、《脚技》の場所に《踏技》があった。

同時に、もうひとつメッセージが届いた。

届いたメッセージを開く。


『ツール変動が多く発動しました

変動についてお知らせします

縮地しゅくち】が使用可能になりました

大跳躍だいちょうやく】が使用可能になりました

波震脚はしんきゃく】が使用可能になりました

水上みずかみ】が使用可能になりました

【スタンプノック】が使用不可能になりました

【サマーソルト】が使用不可能になりました

【足落鎚】が使用不可能になりました

【足天槍】が使用不可能になりました』


「使用可能になったツールの殆どが今使っている物の強化のようですが、【水上】は新しいですね。

見ておきますか」


『【水上みずかみ

水の上で一時的に歩いたり走ったりできる

現状の効果時間 1分』


現状の、ということは《踏技》のレベルが上がればその分長くなりそうですね。


「っとそう言えば、これを変えておかないといけませんね」


ステータスを開いたついでに、スキルの《大声》と《看破》を変えておく。


そこで、サガさんがメッセージを読み終えたのか、勢いよく顔をあげた。

そして、


「予定変更じゃ!

いきなりですまんが王都に戻る!

着いてくるのじゃ!」


「は?!」


言うなり、サガさんが私の腕をつかんでそう言った。

咄嗟にその腕を払う。

すると、サガさんは目を見開いて止まった。


「あ、すみません」


咄嗟にした事とはいえ、失礼なことをしたとして私は謝った。

それにたいして、サガさんは一度頭を振ると此方の目を見ながら口を開いた。


「目標が王都で目撃された」


「目標?」


「儂の孫の顔に傷をつけてくれた奴じゃ」


その言葉で、何故サガさんがこんなに急いで王都に戻ろうとしているのかが分かった。


「わかりました。

急ぎましょう」


「もちろんじゃ!」


私達二人は、門に向かって走り出した。


直ぐに、サガさんを私が置いてきぼりにしてしまったので、サガさんの提案で私がサガさんをおんぶして行くことになったが、移動速度が倍近く上がったことを此処に伝えておく。

《踏技》への進化条件

《脚技》の他の進化条件を満たした時に、《脚技》の補助ツールの使用回数が《脚技》の攻撃ツールの使用回数の七倍以上


スキル

ロープマイスターLv50 暗器Lv28 踏技Lv1 雷魔法Lv64 風魔法Lv64 空間認識Lv41 テイマーLv46 身体強化Lv25 看破Lv35 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉


控え

酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17 採掘Lv5 大声Lv32

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ