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VRMMOで拘束使い  作者: 因幡の灰兎
参章 発掘と拠点と鬼王
64/90

VS BOSS〈悪鬼大王〉No.1 “後半戦”

十二時間毎の三話更新のラストです!


ついでに、前半と後半に別れた理由ですが、サイコロの神様の采配です。

↓こんな感じでやりました↓


一話に納める

1.圧勝

2.苦戦

前後で二話に分ける

3.圧勝&圧勝

4.圧勝&苦戦

5.苦戦&圧勝

6.苦戦&苦戦


さあ、どれになったか分かりますか?!


答えは、読んだらわかります。


では、お楽しみください!

煙の中で、鬼の肥え太った体が細くなっていくのが、影でわかった。

どうやら、扉に入ったときと同じ様な状態らしく、体は動かない。

そして、


「ガア!」


棍棒の一凪ぎで煙が散った。


現れたのは、醜悪な鬼から一変した一体の鬼。

背丈は変わらないが、体つきが異常なほど変わっていた。

肥え太った腹は割れ、太かった指は人を簡単に引き裂けそうな程に鋭く、肩幅も広くなってゴツくなっている。

また、何らかの強化をしたのか棍棒の周りには黒い稲妻が走っており、更には先程まではただ煩わしいだけだった声にも覇気が宿っている。

明らかに先程よりも強そうだ。


「ゴアアア!!!」


そこで、もう一度鬼が哭いた。

それに答えるように鬼の影から中悪鬼が三体現れる。

其々の武器は、大剣に大槌、そしておおゆみだ。


鬼と三体の中悪鬼が大きく飛び上がり、小山の前に豪快に着地する。

鬼だけでなく、中悪鬼も強化されているようだ。


そして、体の自由が戻った。


「【跳躍】」


私は、真っ直ぐ鬼に向かって跳んだ。

加減を一切しないどころか本気で跳んだ。

視界が流れ、一秒で鬼の目の前に出た。

そのまま、鬼に左肩からタックルをかます。


「グギャ!?」


左肩が鳩尾に当たり、鬼が小山に突っ込んだ。

同時に、左腕の感覚が戻る。

【脱臼】が治ったのだ。


【脱臼】の治し方は、主に二つ。

薬で治すか、もう一度同じ場所に強烈な反動を与えて物理的にはめ治す方法だ。

ここだけ見ると、物理的にはめ治す方法のほうがいいかもしれないが、問題がある。

ようするに薬で治す分には後遺症はないが、物理的にはめ治す場合は、三時間の間にその場所を【脱臼】すると薬を使っても二日は治らないという厄介な後遺症がある、ということだ。


「ギィィ!」


大剣の中悪鬼が剣を振り上げる。

だが、降り下ろす途中でその両手にまとわりついた黒い砂に削り斬られた。

降り下ろされる途中で制御を失った大剣が回転しながら飛んでいき、大槌の中悪鬼の頬をかすめる。

砂鉄が戻っていく方を見ると、そこには勿論二体の獣が居た。


「フルー、ノウン。

お願いしますね」


「コン!」


「チュ!」


頷く二体。


「ゴギャア!」


そこに、腕を斬られた仕返しか、元大剣持ちの中悪鬼が突撃する。

大槌と弩の中悪鬼もそれをおっていく。


「さて、」


改めて小山を見ると、小山が内側から爆発した。

中央には、鬼が棍棒を叩き付けたような感じでその存在を誇っている。


「《看破》と《大声》を交換して、と」


開いていたステータスを閉じて、正面を見ると鬼と眼があった。

鬼の胸が僅かに膨らんだのを見て、私は息を吸う。


「『ゴッガアアアアア!!!』」


「『かァァァァァッつ!!!』」


そして、同時に言葉をはいた。

衝撃がぶつかり、辺りの小さい鉱石が吹き飛ぶ。

そのなかで鬼が駆け出すのを見て、私は足を振り上げる。


「【震脚】」


地面が揺らぎ、鬼がバランスを崩す。


「【風鎚塊ふうついかい】」


ふらつく鬼に向かって追い討ちをかける。

胴に当たった空気の塊に鬼は仰向けに倒れた。


「【雷哮槍らいこうそう】」


仰向けに倒れた鬼の腹に雷の槍が突き刺さる。

縫い止める様に穿たれた槍が鬼の動きを止めた。


「【縄玉じょうぎょく】【風纏ふうてん】【雷憑らいひょう】」


上空で縄が玉になる。

そこに武器強化の魔法により風を纏わり、雷が憑依した。

玉は、風と雷を弾けさせながら、ゆっくりと落ちてくる。


「ギャアアア!!!」


いきなり大声が上がったので見ると、大槌の中悪鬼が頭以外を凍らされていた。

完全に動けない様子だ。

その傍で、弩の中悪鬼が蒼い炎と黒い砂の猛攻を何とか耐えていた。

しかし、見ている間に限界が来たようで、脚に蒼炎が被弾し凍らされるのを皮切りに、右手を切られ、胸を焼かれ、喉を刺され、ポリゴンとなって散った。

そして、頭だけ出ている大槌も直ぐにフルーに焼き殺された。


「コォン!」


「キュゥ!」


嬉しそうに鳴いた二体に笑みを送り、前を向く。


暴れている鬼がいた。


上を見る。


かなり近くに玉があった。


ゆっくりゆっくり落ちてくる玉を、縄で導き、鬼に向かわせる。


そして、


「ギィィィィアアアアアア!!!」


絶叫をあげる鬼を、玉が、引き裂き、焼いて、押し潰し、爆発した。


―――――――――――――――――――――――――――――

悪鬼の剛腕×2

悪鬼の鉄骨×4

悪鬼の大牙×6

悪鬼の王冠×1

坑道の宝箱×5

妖怪の波動×2

―――――――――――――――――――――――――――――


「さて、行きますか」


小山も鬼たちと共に消え、その向こうに扉が見えるようになっていた。

フルーとノウンを戻した私は、扉を開いた。


『特定条件を満たしました。

《ロープマイスター》の装備を解放します。

メッセージが二つ届いています』

悪鬼大王あっきのだいおう(変化後)

属性 無

赤鬼のようなボスモンスター

肥え太った体は、細く鍛え抜かれた体になる

遅かった動きは速くなり、その力を万全に使えるようになった

しいて、弱点を言うとしたら魔法にたいする防御力が若干下がることだが、体を固定でもされない限りは避けられる早さを手にしているので、あまり弱点にはならないので注意


スキル

ロープマイスターLv50 暗器Lv28 脚技Lv45雷魔法Lv64 風魔法Lv64 空間認識Lv41 テイマーLv46 身体強化Lv22 大声Lv32 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉


控え

酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17 採掘Lv5 看破Lv35

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