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VRMMOで拘束使い  作者: 因幡の灰兎
参章 発掘と拠点と鬼王
60/90

拠点.3

「出ていけって言われて、ハイそうですかって出ていくわきゃねぇだろ!」


言いながら、強面の男が持っていた大剣を振りかぶって突っ込んでくる。


「その場合は力ずくに成りますよ?

【空振動】!」


「ゴハッ!?」


降り下ろす前に懐に潜り込み、鳩尾に掌を当てて【空振動】による衝撃波で男を吹き飛ばす。

男は、仲間達の頭上を抜けて開いていた窓から外へ出た。

そして、そこに無数の鎖が殺到し、簀巻きにされた男が一瞬映って一気に上へ消えた。

少し前のホラー映画を思い出した。


「な、なんだ今の」


「余所見とは、余裕がありますねぇ」


窓に視線を移したヒョロ長の盗賊の顎を左回し蹴りで蹴り揺らし、左足が床に着いたところで右足を真っ直ぐに蹴りだし、《身体強化》に任せてその盗賊も窓から追い出す。

男は同様に鎖が殺到し、簀巻きにされて消えた。


「テメェ!」


「コイツ!」


それを見て、左右の盗賊が戦斧と片手剣で攻撃してきた。


「いい判断ですが、実力が伴っていないのでは無意味ですよ」


戦斧を鉄扇で強打してずらし、片手剣を【跳躍】で軽く跳んでかわす。

そのまま、空中からの踵落としを片手剣の盗賊の額に叩き付ける。

片手剣の盗賊が膝から崩れ落ちた。


「この!」


「【エアリアルインパクト】」


「ぐわっ?!」


着地を狙った戦斧の盗賊を【エアリアルインパクト】で止める。

片手剣の盗賊は吹き飛んだが、戦斧の盗賊は巨体だったので吹き飛ばす事は出来なかった。

まあ、充分だ。

動きを止めた戦斧の盗賊の頭を掴む。


「【パラライズ】」


「がペペるきあかへ」


変な声が出るが、電気で舌が勝手に回っているだけだろう。

何はともあれ、戦斧の盗賊は麻痺状態になり動けなくなる。


「よくやったぜ!二人とも!

出せ!お前ら!」


『【炎魔】!』『【海魔】!』


「オオオオオオ!!」


「クオオオオオ!!」


声が響いたかと思うと、赤い珠と青い珠からルドゥを一回り小さくしたような巨人と大蛸が出現した。

戦斧の盗賊に任せて周りが離れたのはこういうわけか。


「南と北で捕まえたモンスターの中でも強力な奴等だ!殺れるもんなら殺ってみろ!」


「では、御言葉に甘えまして。

【雷公】【風伯】」


司令塔のような盗賊が言った言葉に返すと同時に鉄扇から発動した魔法が、巨人を縦に、大蛸を横に裂いた。


「おや、凄いですね」


しかし、二体は死なずに蛸が触手を横薙ぎしてくる。

私は【跳躍】でかわしたが戦斧が直撃して私があけた扉から外へ飛んでいった。

まあ、鎖で拘束されるだろう。


「っと、そんなことを考えている暇はないですか」


「オオオオオオ!!」


巨人が炎の剣を振りかぶって、降り下ろす。

それだけなら別に問題は無いが、逃げ道を塞ぐように射られた毒矢が邪魔だ。


「仕方ない。フルー、出てください」


「コン!」


黒銀の狐が蒼炎で矢を焼き払う。

私は、安全に炎の剣をフルーをつれてかわす。


「クオオオ!!」


そこに触手が襲い掛かる。

着地を狙ったようだ。

もう一度【跳躍】してもいいのだが、折角の町中なのだ。

なら、一体だろうと三体だろうと召喚できるなら召喚しよう。


「ルドゥ、御願いします」


「ポワァ!」


ルドゥを召喚する。

ルドゥは、細長い状態になり、振るわれる蛸の触手を、持ち前の吸収で途中から溶かし切った。

安全になった足場に私は、着地する。


「お前等、なにやってる!

さっさと殺せ!」


「オオオオオオ!!」


「クオオオオオ!!」


先程の司令塔の盗賊が二体に怒鳴る。

それに答えるように二体が突撃してきた。


「ノウン、足止めを」


「チュウ!」


肩に召喚したノウンが、巨大な工房の中からありったけの砂鉄を集めて、巨人と大蛸を足止めする。


「フルーとルドゥもノウンを手伝ってください。私は、あれらを潰しますので」


「コン!」


「ポワァ!」


ノウンとルドゥがフルーに乗って私から離れるのを見て、そして盗賊達に目を向ける。


「さて、改めて言います。

出ていってください。

応じなければ力ずくに成ります」


「ナメるな!」


矢と魔法と弾丸が飛んできた。

矢を何時かのサガさんの鎖のように縄で叩き落とし、魔法を魔法で相殺し、弾丸を鉄扇で逸らす。


「舐めませんよ。汚いですから。

それでは、力ずくを宣言通り行使させて頂きますかねぇ!」




そこから数分後、【雷公】で既にHPが半分を切っていた大蛸がフルーとノウンに倒されるのを皮切りに、巨人がルドゥに圧殺され、盗賊達は全員がお縄についた。

まあ、文字通りお縄についていたり、痺れていたり、眠っていたり、気絶していたり、一部が凍ったり、石化していたり、床に服をナイフでもって縫い止められていたり、と状況は各々だったが。

ついでに、一番の拘束を受けたのは、痺れた状態で眠りに落とされた上に手足を石と氷に包まれ縄に縛られるオブジェと化した司令塔の盗賊だったりする。

よくやった、とサガさんに褒められた。

今度からはもう少し軽く、と盗賊を引き取りに来た人に引かれながら云われた。

………やり過ぎました。

反省はしませんけどね。


『称号《完封者》を習得しました!

スキル《封印術》と《符術》の習得が可能になりました!』

称号《完封者》

動きを制限する状態異常を四つ以上重ねて行使すると習得できる

効果

一部スキルの条件解除


スキル《封印術》

条件

称号《完封者》を習得する


スキル《符術》

条件

称号《完封者》とスキル《付与職人》を習得する


スキル

ロープマイスターLv50 暗器v27 脚技Lv40 雷魔法Lv64 風魔法Lv64 空間認識Lv40 テイマーL45 身体強化Lv18 看破Lv35 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉


控え

酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17 大声Lv32 採掘Lv5

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