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VRMMOで拘束使い  作者: 因幡の灰兎
参章 発掘と拠点と鬼王
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北の砂浜.1

ペロペロ


「ん、フルー?」


「コン!」


朝。

何時かのように顔を舐められて目を覚ます。


「現在時刻は、六時半ですか。

皆、起きてますね?」


「コン!」


「ポワ!」


「キュ!」


三体は、元気よく返答した。


「ふふ。

よろしい。

では、朝の狩りと行きますか。

まだ行っていないステージは、[北の砂浜]と[西の砂漠]ですかねぇ。

近いのは、[北の砂浜]ですか。

朝食を食べてから、集合時間まで、軽く行くとしましょうかね」


そういって、私は三体と宿で軽い朝食をとり、フルーを戻して、北門に向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「へぇ。中々、良い景色じゃないですか」


北門を出ると、南国のような草や木々と白い砂、塩の臭いと共に透けた海が広がっていた。

それを、歩きながら見て回る。


「なんだか、南や東と違って涼しげな感じのステージですねぇ。

と、モンスター発見。

《看破》」


前を横切ろうとした蟹のようなモンスターに《看破》を使用した。


「ッ?!」


しかし、その使用した一瞬の間に高速で頭に目掛けて突っ込んでくるモンスターを《空間把握》で認識し、咄嗟に首を後ろに引く。

真っ青な物体が目の前を通り過ぎ、その物体の風を切る音が風鈴のように聞こえる。

顔を急いで横に向け、なんとか、その物体、燕を視界に捉える。

そこで、丁度、《看破》の効果が発動した。

燕は、そのまま飛んでいくが、一瞬だけ、しかしはっきりとその名前が表示される。


音鳴おとなり、ですか。

嘗めた真似してくれましたねぇ!」


もはや、その時点で蟹など私の眼中に無く、燕に意識を向けていたが、声をあげた私に蟹が襲い掛かってくる。

しかし、ノウンの砂鉄で間接を貫かれ、動きを止められ、横歩きの体勢が保てなくなり前に倒れた。

柔らかい砂の上にちょうど良い足場ができた感じだ。

私は、その背中に乗る。

触ったことで名前が表示され、浜蟹はまがにとの表示が出るが私は、意に介さない。

そんなことより、燕の方が優先順位は上である。


「【疾風迅雷】!【跳躍】!」


まだ、周囲に人影が無く、見られる心配もなかったので、躊躇なくユニークツールを使用して飛び上がる。

その衝撃で、蟹は、ポリゴンになって散ったが構うことでは、無い。


「【音消おんしょう】【虚構きょこう】」


【疾風迅雷】により、通常よりも高く速く飛び上がる間に《暗器》になる前に使っていた《隠密》のツールを使い、音と気配をほぼ完璧に消す。

そして、二つ以上の隠密系のツールを使うと現れる、体が薄くなるような感覚がした。


「《空間把握》全開」


そして、勢いがなくなり体が空中で停滞する。


「…………………、(見つけた)」


黒颶通くろぐつの効果で足場を作る必要は、ない。

私は、そのまま【跳躍】して、恐らく先程の燕であろう音鳴に向かって直行したいが、心配事がある。

肩に居る、ルドゥとノウンだ。


「キュ!」


「ポワァ」


そこで、二体が鳴いた。

見ると、肩でルドゥがその体でノウンを私に固定している。

心配事が無くなった。


「(行きますよ?)」


ナイフをもって、足に力を込めて、蒼い雷を纏って、靴のしたの空気を足場にして、木々の間を縫って飛ぶ燕に向かって、突貫する。


そして、ナイフを振る。


リィン


風鈴の音が鳴る。


ナイフは当たらずに虚空を斬った。


「グッ!」


代わりに、着地した私の脇腹を燕の翼が斬った。


「キュ!」


燕の後を追うように地面から、砂鉄が飛び出すが紙一重で当たらない。


「予測して、気配を消して、タイミングも合わせたんですけどねぇ!

急停止して、背後を狙われるとは、思いませんでした、よ!

しかも、『出血状態』になるとはねぇ!」


尾を向けた、燕の背に高速で三本のナイフを投げる。

速度では、こちらが上だ。

追い付くのは、分かっている。

しかし、私から見て螺旋を描くように飛んでかわされた。

どうやって攻撃を察知しているのかは、わからない。

だが、


「今度は、予想通りなんですよねぇ!【爆発】!」


三本のナイフが燕の目の前で爆発した。


「ピー!」


爆発の爆風に煽られ、燕の体が流される。

本当は爆発の中に突っ込ませるつもりだったが、まあ、隙が出来た事は祝福すべき事だ。

そして、そこを逃すような私ではない。


「予想とは違いますが、終わりです!」


今度こそ、ナイフは燕を斬った。


「ふぅ。【疾風迅雷】解除」


「キュー!」


「ポワポワ」


ルドゥとノウンが嬉しそうに鳴く。

なんで、そんな嬉しそうなのかはよくわからない。

それよりも、回復薬で『出血状態』を治す。


「ゴク。

ん、まあ、いいでしょう。

それより、北門から離れてしまいましたね。

戻ってギルドに向かえば時間もちょうど良さそうですし、行きますか」


いまだに、嬉しそうな二体を肩に、私は歩き始めた。


「ピー!」「ピー!」「ピー!」「ピー!」「ピー!」


「ッ!」


しかし、後ろから聞こえた鳴き声と《空間把握》の把握範囲に飛び込んできた5つの高速の物体に、咄嗟に歩くのをやめ、思いっきり走る。

暫くして、背面飛びのようにして浮いた。

腰を狙ってとんできた5体の燕が背の後ろを通り過ぎる。

しかし、今度の燕はそのまま円を描くようにして、上に向かい、上空から背中から草に倒れた私に向かってきた。


「殺気が凄いですねぇ、この鳥共!」


真正面から、突っ込んでくる燕に向かってナイフを投げる。


「【炸裂】!」


そして、直ぐに刃の弾幕を張った。

燕たちは、直角に動いてそれらを避ける。

そのまま、5つの方向から向かってきた。


「連携も抜群とは、恐ろしいですねぇ!」


先程の動きからすると、下手に間に行ったところで、直ぐに追い付かれるだろう。

しかも、低めに飛んでいるので、確実に足を狙いに来ている。

一度でも足を負傷して、膝をついたらなぶり殺しが待っているだろう。

だからといって跳躍しても、この砂の混じった柔らかい地面では高く飛べずに空中で仕留められる。

その上、【疾風迅雷】をこれ以上思いっきり使うと直ぐに空腹になってしまう。

かといって、他の魔法の攻撃なんぞは簡単に避けられるだろう。

……………詰んでませんか?


「まあ、一人だったらの話ですけどねぇ。

ノウン、砂鉄で一瞬だけ、気をそらしてください!

ルドゥ、行きますよ!」


「キュ!」


「ポワ!」


砂鉄が、薄くばら蒔かれる。

威力は持たないものの、何時かの熊のように目に入れば、それなりに効果を発揮するだろう。

予想通り、燕の目に入り、速度が落ちた。

しかし、視界が悪くなっていても燕たちは真っ直ぐに進み直ぐに砂鉄を抜ける。

そこには、勿論私が居る。

燕たちは、目標を再認識して、勢いをまして直行する。

そして、


「ルドゥ、巨大化!」


私の足元の大地がいきなり盛り上がって、勢いを増した燕たちはそこに突っ込んだ。

そして、その小さな体を溶かしていく。

暫くして、完全に消えた。


「もう良いですよ」


「ボワァ!」


足元の大地、ルドゥが返事と共に元に戻る。

私の足場がなくなった。

それなりの高さがあったが、私は難なく着地した。


「久し振りに吸収した気分は、どうですか?」


「ポワァ~♪」


滅茶苦茶、嬉しそうだ。


「っと、こんなことをしている場合じゃありません。

急いで、戻らないと。

また襲われたらたまりませんし、遅刻はいけませんからねぇ」


とりあえず、私は何も使わないで出せる限界速度をもって、急いで北門に向かった。

浜蟹はまがに

属性 水

蟹のようなモンスター

頑丈な二つの鋏を持った北側の初期のモンスター

普段は、砂のなかに潜っていたり浅瀬でじっとしていなり砂浜を移動していたりする

移動は横歩きでしており、一度でも倒されると暫く何もできないが、少しすると泡を体に纏って防御する

鋏の肉がタラバガニの味で、足の肉がズワイガニの味で、蟹味噌がケガニ

鋏の肉が出る確率と足の肉が出る確率の蟹味噌の出る確率比は、4:5:1

肉はどちらも美味しいので人気があるが、蟹味噌は珍味好きのマニア等に売ればその倍以上の値が付く程の絶大な人気がある


音鳴おとなり

属性 水 風

燕のようなモンスター

小型だが出てくるモンスターの中ではある種の最強の部類に入る

風での広域探知による索敵や風の空気振動による特殊な音波での仲間との連携を使う

また、遠距離攻撃こそしないが、翼に水を纏っての攻撃は相手の腰や足などの部分に当てて、浅い傷でも直ぐに塞がらない様にするため

ついでに、翼に風を纏わないのは空気振動を阻害しない為であり、単独行動する個体は水と風を両方纏っての攻撃を行う

貫通力も上がった攻撃を行う、その個体は通常よりも厄介ではあるが、集団ではないがために一撃必殺のみを狙ってくるので、一度でも攻撃を避ければ直ぐに何処かへ行ってしまう

無論、相手が追ってきたら迎撃する

何故か、このモンスターは一定以上の強さを持った対象の前にしか現れない


『出血状態』

簡単な回復薬で簡単に治るが、なにもしないと長い間治らずにHPを減らし続ける


スキル

ロープマイスターLv50 暗器v24 脚技Lv38 雷魔法Lv64 風魔法Lv64 空間認識Lv39 テイマーL42 身体強化Lv16 看破Lv34 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉


控え

酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17 大声Lv32 採掘Lv5

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