南の坑道.3
「五体そちらに行きましたよ!」
「わかっとる!
にしても、大群じゃのぉ!」
「「「クイイィィ!!」」」
ボコボコと穴を開けながら坑道の床や壁から現れるモグラこと、地鼠は此方の予想を越える程の大群だった。
「フッ!」
【拘束】した一体を壁から現れたもう一体に当てつつ【拘束】を解除し、そこにナイフを二つ投げて【炸裂】を使い二体同時に倒す。
そして、足下に現れるモグラを踏みつけて鉄扇でその首を狩る。
「「クイイィィ!!」」
「サガさん!」
「わかっておる!」
目を光らせる二体のモグラからサガさんに向かって針のような細く尖った土の塊が飛ばされる。
それをサガさんは二本の鎖で打ち払い、そのまま飛ばした二体のモグラを【拘束】して
「【雷放電】!」
「「ククピイピピ?!?!!」」
「へえ!」
超近距離でしか効果の無い雷魔法を使うと雷が鎖を伝い二体を襲った。
属性的には相性が悪いはずなのだが、レベルの差がでたのかモグラ二体は、倒された。
「なんですか?今の!」
「帰ったら教えるわい!
それより、此方が重要じゃろ!」
「了解です!
【縄玉】!」
先を丸く纏まった玉にし、それを思いっきり蹴っ飛ばす。
玉に正面から当たったモグラは、軽くのけぞる。
そこに手首の捻りで縄に波を造り再び玉を二、三回当てる。
それでそのモグラは、倒れた。
その間に逆方向に向かって投げナイフを【貫通】で投げ一体倒す。
「あと、何体じゃ!?」
「十体は、きりました!
ですが、地中に一体だけデカイのが居ます!」
「其奴が親玉じゃな!」
「恐らく!」
サガさんが聞いてきたので《空間把握》と《看破》のコンボで把握できる範囲のことを伝える。
「【縛鎖】!【雷放電】!」
そうしている間にサガさんが三体を一度に拘束し、再び雷で焼き殺した。
「【爆発】!」
負けじと四体にナイフを一本ずつ突き刺し【爆発】を使って消し飛ばす。
そして、残るは地中の大きい個体だけとなり、それが姿を現した。
「クイイィィ!!」
坑道の通路を塞ぐほどの大きさで先程までのモグラのような焦げ茶色の体とは全く違う紫の体の姿を。
「成る程。大きいのぉ」
「というか、フルーと同じ変異種ですね。このモグラ」
《看破》で改めてしっかりと見たら案の定だった。
「クイイィィ!!」
いきなり、モグラの両目が光る。
先程までのモグラもしていた魔法攻撃の前触れだろう。
唯、変異種は固有属性を持っている可能性もある。
というか、コイツは見るからに毒を持っていそうだ。
そして、飛んできたのは毒だった。
唯し、形は杭のようで、大きさは私の頭ほどの大きさだが。
「おっと!」
「危ないのぉ」
まあ、前兆があれば心構えが出来る訳なので簡単に避けれる。
そのまま、私はナイフを二つ投げ、サガさんは鎖を首を巻くように投げた。
ナイフが突き刺さった所で爆発させダメージを入れるが二割ほどしか減らない。
体の大きさに見合うだけの体力はあるようだ。
しかし、その体力をサガさんは一気に減らす。
「【縛鎖】!【爆連】!」
首を巻いた鎖が一斉に爆発し視界を覆うほどの大爆発となり坑道に轟音を響かせる。
「…………………………」
首の周り全体で爆発させられたモグラは、何も言わずに息を引き取った。
少し、呆然としていたが、ニヤニヤと笑っているサガさんに気付いた私はすぐに持ち直す。
「なんと言いますか、凄いですねぇ」
「なにも、止めることだけが鎖の専売特許じゃないのじゃよ。
ホッホッホッ」
「成る程」
とりあえず、得意気なサガさんに現状返す言葉は無いので帰り道のモンスターを瞬殺してサガさんに手を出させずに私達は坑道を後にした。
地鼠
属性 土
モグラのようなモンスター
地中を進むためあまり遭遇することはない
基本的に体当たりと魔法での攻撃しかしてこないが対象の下の地面を通るときに地震のような物を起こす
地鼠(変異種)
属性 毒
地鼠の変異種
体が大きくなり皮膚も紫色になっている
魔法での攻撃も変化しておりかなり大型の杭のような形の毒を使う
フルーのような狐の変異種とは違い、逆に群れのリーダーのようなモンスター
スキル
ロープマイスターLv50 暗器v23 脚技Lv37 雷魔法Lv64 風魔法Lv64 空間認識Lv38 テイマーL40 身体強化Lv13 看破Lv33 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉
控え
酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17 大声Lv32 採掘Lv5




