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VRMMOで拘束使い  作者: 因幡の灰兎
参章 発掘と拠点と鬼王
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獣人の里.2

「大体の予想はつきますが、ここは何の店なんですか?」


「恐らく、予想通りですね。

ここは、テイマー向けの『ペットエッグショップ』[犬の左目]です」


どうやら、予想的中のようだ。


「ここは、その名の通り『ペット』、『テイムモンスター』の〔卵〕を売るお店なんですよ。

それで依頼の報酬の話になるのですが、この〔卵〕を一つ無料でお譲りしようと思いまして」


「いいのですか?大切な商売道具でしょう?」


「はい」


そういって、ミナさんが業者用と書かれた暖簾をあげる。


「どうぞ、中に来てください」


「それでは、失礼しますね」


暖簾を通り少し歩くとガラス張りの反対側に出た。

当然のように目の前には、卵達が並んでいる。


「本来ならば、ランダムに選ばれてその中から選んでもらうのですが色々な事をしてくれたお礼として直接選ばせてあげましょう」


「いいのですか?」


「ええ。ですが、なにも助言をすることは出来ませんけどね」


「充分です。ありがとうございます」


「では、決めましたらその卵を持って向かいの家に来てくださいね」


そういって、ミナさんは店を出て家に戻っていった。


「さて、些か狡いかも知れませんが・・・」


一人になった私はまず、手元に木の板と付加で使った筆をだす。

そのあと、《空間把握》を全力で行い卵のある範囲を把握する。

そして、最後に把握したその範囲内全てに《看破》を実行した。


「痛っ」


若干、頭痛にも似た痛みがくるが沢山の情報が頭に流れ込む。

その中から気になるものだけをピックアップしていき他を切り捨てていく。


「(鳥、死、採。爬、水、不。爬、無、不。獣、採。鳥、不。不。不。不。採。不。採。採。不不不不採不不採・・・・・・)」


切り捨てていく間に頭痛も軽くなっていく。

持続時間が気になった《看破》をもう一度発動し作業を続ける。

そして、ピックアップが約五分で終った。

頭のなかでの強引なやり方だが、気になった物の場所は手元に写してある。

20個ほど絞れた。

その中で更に絞る為に今度は、先程よりも意識的に強く《看破》をその20個に実行する。

そして、更に十分掛けて選んだ卵の情報がこれだ。


『???

種族 ???(卵)

属性 ???

〈0〉』


不明。

何一つ分からない。

情報がないという情報しか得られなかった他の卵よりも一回り小さい灰色の卵。

だが、この不明さが私は気に入った。


「鬼が出るか蛇が出るか。

結構なことじゃあないですかねぇ」


私は、灰色の卵を撫でながら向かいの家に歩いていった。


コツン、と中で何かが当たる音が聞こえた気がした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~夜~


あのあと、ミナさんたちの家でお昼を御馳走になった。

その後、武器を売っている所に案内してもらいそこで別れた。


「また、何時でもいらしてください」


「「待ってる(ニャ)!」」


「今度は、斬りかからねぇからな!」


「当たり前です!」


別れ際に話した事を思い出すと少し笑った。


「コン!」


「ポワ?」


「ああ、すみません」


一緒に卵を見ていたフルーとルドゥに叱られてしまった。

つい先程召還した二体は、私のもつ卵に驚き、私が話をすると卵から片時も目を離さず見続けている。

まあ、当然である。

早ければ、今夜にも生まれるだろうと言われているのだから。


ピシリ


「ッ!?」


小さく、しかしはっきりとした音が聞こえた。

フルーもルドゥも私も全員が身を震わせる。


ピシピシ


目に見えて罅が卵の殻の上に走る。


パキパキパキ


「生まれるようですねぇ」


「コン」


「ポワァ」


パキン


殻の一部が崩れた。

そこを中心として一気に崩壊が卵の上半分に及ぶ。

そして、


「チュウ?」


私でも、フルーでも、ルドゥでもない声が部屋に響いた。

可愛らしい声だ。

ゆっくりと声の主が窓からくる月の光で姿を見せる。


「チュー!」


そこには、元気に鳴く子鼠が居た。

いや、正確に言うと違う。

背中の針のように固まっている毛を見ると子針鼠だ。

まあ、そんな些細な事はどうでもいい。


「コォォォォォォンンン!!」


「ポワァ!ポワァ!」


今は、新しいこの小さき仲間を祝おう。


「これから、よろしくお願いしますね。ノウン」


『テイムしますか?YES/NO』


YESを押す。


「チュ!」


子針鼠、ノウンははっきりと頷いた。


『テイムが成功しました。

ステータスを表示します。

名前 ノウン

種族 子針鼠(混合種)

通常属性 地

固有属性 能力妨害スキルジャミング

〈0.5〉

(生まれたばかりで体が出来ていませんのでランクupは出来ません)』


視界の端に出たステータスを見ながら私は、ノウンと会話をするフルーとルドゥを見ていた。

何を話しているかは分からないが楽しそうだなぁと思いながら私は、目を閉じた。

混合種

その名の通り異種との間に出来る種類

この種は卵から以外では現れない

姿は母、属性は父を受け継ぎやすい

(固有属性を受け継げるのは父が持っている場合のみ)


スキル

ロープマイスターLv48 暗器v15 脚技Lv35 雷魔法Lv64 風魔法Lv64 空間認識Lv37 看破Lv30 テイマーL38 身体強化Lv9 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉


控え

酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17 大声Lv30



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