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VRMMOで拘束使い  作者: 因幡の灰兎
弐章 親友と逃走と鎌鼬
38/90

妹との遭遇.2

珍しく長いです。

理由は、なんとなく。

「新しいフードのお陰でバレてない見たいですね」


「ポワァ?」


私は、ミナさん一家に貰った新しいコートに身を包んで王都の中を歩いていた。コートを使い物に出来なくしてお礼として貰った藍色のコートだが既に知れ渡っていた灰色のコートよりもずっと便利だ。

あの後、獣人の里が東の樹海を越えた先にあること等、依頼に関係する話し合いをしてからすることがあるらしいので一度別れた。なんでも、


『置いていくものと持っていくものを決めたりとすることが多々ありますので明日の明朝に[猫目の串屋]に来てください』


だそうだ。

なので、私も、ナイフや縄などの武器を適当なNPCの店で買いついでにとサガさんに会おうとギルドに向かった。

ついでに、買ったのは、〔投げナイフ〕×100〔白縄〕×4〔軍用ナイフ〕×4だ。


「そういえば、依頼の方はどうなったんでしょうかねぇ?」


ふと、昨日の様々な事の切っ掛けとなった私の捜索依頼について思い出す。


「まだ、在ったら面倒ですねぇ」


そう思いながら丁度、到着したギルドに入る。


ガッ


すると、丁度ギルドを出ようとしていた人とぶつかった。


「おっと、すみません」


「あ、こっちこそ、ご免なさい」


「おや?」


ぶつかった女の子は、何処かで見覚えがあった。


「えっと、何か?」


不躾にじろじろと見てしまったようだ。


「いえ、楓を思い出しましてねぇ。と、言ってもわからないでしょうけど。ってなんで手を掴むんです?」


「ちょっと来てくれない?」


「はあ?」


腕を捕まれたままギルドの中の席に座らせられる。


「私は、今の名前は、モミジ」


「モミジ?はてさて、何処かで聞いたような?」


なんか、半年ほど前にそんな名前を聞いたような聞いたような?


「率直に聞くわ。兄貴?」


「おや、その呼び方をすると言うことは、かえ………今は、モミジでしたね。久し振りですねぇ」


「当たりね。なら、」


久し振りに会った妹は、いきなり此方に指を向け、


「決闘よ!」


「はいはい。戯れ言を言うならどうぞ、さっきから貴女を見ている彼方の方々へ」


意味不明な宣言をしてくださった。即座に叩き切ったが。ついで、どうせ見ている人々(男性中心)は、妹の顔にでもつられた人だろうし、ね。一人を除いて。


「違うわよ!兄貴、昨日、東の樹海の入り口で暴れたでしょ!あれに、私の仲間も巻き込まれたの!」


「私を捕まえに来たのなら仕方がないのでは?」


「二週間後のソロ大会に出そうなプレイヤーが集まるからその子は、調査に行っただけよ!なのに、巻き込まれてデスペナなんて許さないわ!」


つまり、野次馬のことでしょうか?野次馬なんて一々考えるわけ無いでしょうが。というか、自分の身は、自分で守っていただきたい。デスペナを食らったのは、自分が"至らなかった"だけでしょうに。


「許さないから決闘をする、と?」


なんと、短絡的な。まあ、シンプルで好きではあるが。


「そうよ!まさか、逃げるなんて言わないわよね?」


ですが、少々多用な自分ですから、


「じゃあ、断ります」


「はあ!?」


「逃げるとは、言ってませんよ?」


「あんた、それでも男!?」


「女性の貴女に言われましてもねぇ」


「~~~~~~~~!!!」


机に手をついて怒りに震える妹。


「それだけなら、もう行きます」


私は、我先にと机から離れる。

なんせ、先程からサガさんと似たような弓を背負った熟練風の方が窓際から此方を見ているのだから。

一応、軽くそちらに頭を下げておく。

"気にするな"とばかりに首を降ってくれた。有難い。


「逃げるな!」


だが、納得できなかったのか、妹が背中の剣を抜こうとした。


トトトトトッ


しかし、足元に幾つかの鏃が刺さり動きを止める。


「ッ!」


「ギルド内で暴れてくれるなよ?わらべ


歩いてきたのは、先程、頭を下げた相手だった。


「邪魔すんじゃないわよ!」


「ふむ。注意が聞こえなかったのか?此処で、暴れるな、と言うておる。暴れるなら奥の[訓練所]に行け」


妹は、食って掛かるが相手は、正論で応じる。


「あんたは、関係無いじゃない!」


「もう面倒くさいのぅ。お主も他人事の様にしとらんで手伝っとくれ」


「いや、今、私が話すと面倒が拡大すると思いましてねぇ」


「むう?どういうことじゃ?」


これは、経験から言うことだがこの妹は、自分の敵は、よく一纏めにする。つまり、こういった状況で私が相手と話すと、


「さては、あんた等、知り合いね?じゃあ、あんたにも決闘を申し込むわ!」


こうなる。


「こういうことです」


「面倒が拡大したのぉ」


「すみません。面倒に巻き込んでしまって」


「良い良い。子供の戯言を聞くのも大人の特権じゃ。では、童。儂も決闘に参加する。じゃから、今すぐ[訓練所]に行くぞ」


「あ、待ちなさい!あんた等は、二人なんだから此方も仲間呼ぶわ!」


「何時の間にか私の参加が決まってますねぇ」


「儂が参加しても、お主が参加せんでは、童も納得しなかろう?」


「はあ、分かりましたよ」


結局、決闘する羽目になった。


「うむ。それでは、共闘するのじゃから名を言うておこうかの。儂は、クイナじゃ。しがないババアじゃが、宜しくのぉ」


「宜しくお願いいたします。クイナさん。私は、バトラーと申します」


一度、握手しておく。


「もう少ししたら仲間が来るわ!そしたら、[訓練所]で決闘よ!」


妹が此方に言う。それにたいして此方は、


「それじゃあ、それまでご飯でもどうです?」


「そうじゃな。丁度、昼時じゃし何を食べようかの」


「奢りましょうか?」


「む?こんなババアに奢ったところでなんもでんぞ?」


「いえいえ。巻き込んでしまった分の謝罪ですよ」


「気にせんでもええのじゃが」


「まあまあ、僕の自己満足なんですから。子供の戯言を聞くのも大人の役目なのでしょう?」


「言いよるのぉ」


「背伸びをしてますから」


なかなか、楽しい昼飯だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

暫くすると三人の女子がギルドに入ってきた。


「あ、サクラ!ツバキ!スイセン!此方!」


妹が、大声で三人を呼ぶ。どうやら、仲間とやらが来たようだ。 しかし、私とクイナさんは、別の事に夢中だった。


「ほほお。なかなかの可愛さじゃな」


「コン!」


私のテイムモンスターのフルーである。


「でしょう?でも、この子は、初めて会ったとき同族に襲われてたんですよ?」


「ふむ。変異種か。難儀な生まれじゃな」


「ポワァ!」


ポンッとフードからルドゥが降りてくる。


「コン!?」


いきなりの出現にフルーが驚く。


「ん?ああ、まだ紹介してませんでしたね。フルー、貴方の新しい仲間でルドゥですよ。ルドゥ、貴方の先輩のフルーです。仲良くしてくださいね」


「コン?」


私の手の上に乗ったルドゥを見てフルーは、首をかしげた。


「ポワァ?」


ルドゥは、それを真似して体を伸ばして曲げる。


「コンコン!」


それを見て次は、ジャンプをするフルー。


「ポワポワ?」


それを真似してポンポンと跳ねるルドゥ。


「コーン!」


一際大きくフルーは、ジャンプをした。


「ポワァ!」


すると、ルドゥも大きく跳ねた。


「可愛いのぉ」


「ですねぇ」


それを、私達は、ほんわかとした空気で2匹を見ていた。 そして、


「ホントに可愛いのです」


「か、可愛いな」


何時の間にか隣に妹の仲間であろう子達もそれに加わっている。


「え?ちょっ!サクラ!?」


「スイセン!?」


予想外だったのか、慌てる妹ともう一人。


「モフモフそうです」


「さ、触ってもいいか?」


そんな、妹ともう一人は、放っておいて可愛いもの好きな女子二人は、私に聞いてきた。


「敵に、触らせる訳が無いじゃないですか」


無論、断るが。


「「(ガーン!)」」


本気で泣きそうになる二人。涙のエフェクトは、出ないが。


「儂は、ええかのぉ?」


「勿論。仲間ですしね。でも、フルーにも聞いてくださいよ?」


フルーの首を撫でながら言う。ついでに、フルーの頭の上には、ルドゥが乗っている。 ルドゥは、頭の上が好きなようだ。


「触ってええかの?」


「コン!」


フルーは、勿論とでも言うように声をあげた。


「モフモフじゃな」


毛並みを撫でるように触るクイナさんにフルーも気持ち良さそうにしている。


「「ううう~~」」


そんな、クイナさんに羨ましそうな視線を女子二人が向けている。


「ちょっと!」


「「「「ん?」」」」


「コン?」


「ポワァ?」


そこに、呆然としていた妹が声をあげた。


「決闘のこと忘れてない!?」


「忘れてませんよ?」


「うむ。さっさと行くかのぉ」


予想通りの言葉に直ぐ様、行動し始める私とクイナさん。


「コンコン!」


「ポワポワ!」


フルーとルドゥは、私の後を追って、スルリと女子二人の間をすり抜けた。


「「うう」」


見向きもされなかった二人は、かなり堪えたようだ。


「サクラもツバキも何してるの!?早くいくわよ!」


そんな、二人を引き摺るように連れてくる妹は、結構なSだと私は、思うのです。


「で、ええかの?」


「はい。問題ありません」


「バトラー。[訓練所]の使用許可が出た。早速いくぞ。そこの童共も早よう来い」


何時の間にか許可を貰って先へいっているクイナさんに続いて私は、フルーとルドゥも一緒に先を急いだ。

スキル

ロープマイスターLv47 暗器v10 脚技Lv33 大声Lv30 雷魔法Lv62 風魔法Lv62 空間認識Lv31 テイマーL33 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉


控え

酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv17

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